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4月25日 Think Pad T30への疑問

 久々にThinkPadネタですが。

 昨年末に買ったThinkPadT23の後継機種にあたるT30がUSAで発売され、ThinkPadユーザーに恐慌を巻き起こしています。

 T30のアナウンスメントはここですが、問題は、ポインティングデバイス(マウスに当たるもの)にあります。

 そう、伝統のトラックポイント(スティック+3ボタン)に加え、なんとタッチバッドがパームレストに加えられたデュアルポインティングデバイスになっているのです。

 ThinkPadユーザーは、非常にIBMに忠誠心が高いのですが、その理由の一つにこのトラックポイントがありました。

 ノートパソコンを使っているユーザーは、実際にはかなりの方がマウスを使われていますが、それでは持ち歩くときにマウスも一緒に持ち歩かねばならず、非常に煩雑ですし、マウスの置き場がない新幹線の車内などでは使いようがないことになってしまいます。

 かといって、進化はしたけれどもパッドはやはり思い通りの操作は難しいものです。

 しかし、トラックポイントは、最初こそ奇異な感じを受けますが、すぐに慣れてしまい、慣れてしまえばマウスなど必要とせずに楽々と操作ができます。

 しかも、マウスやパッドと異なり、ホームポジションに手を置いたまま操作が可能なので、まさに空気のように違和感のない操作ができるようになります。実際、私はここ6年間、マウスを使ったことがありません。

 このように、トラックポイントこそ他のノートパソコンとは一線を画したThinkPadならではのオンリーワンな特色でした。

 松下がトラックボールからパッド主流に転換してしまい、東芝もアキュポイントから撤退状態になったあと、パッドを採用せずトラックポイント一筋にこだわるIBMの姿勢はいつか教義のようになっていたのです。

 それだけに、このT30のパッド採用には「IBMの裏切りだ!」と憤慨する人も多いです。

 私もやや疑問を感じる一人です。単純にかっこよくない、っていうのもありますが(今までのすっきりしたパームレストに比べると、なんかジャイアント馬場の顔がついているみたいで………)。

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