なかなか休みが取れない職場なのですが、有給休暇を取ってみました。まあ、まとまった夏休みを取ることが出来ないので、少しずつ分割して夏休みを取っているという意味もあるし、たまった有給休暇をなくなる前に使ってしまおうという意味もあります。
何か、お休みらしいアンニュイ(誤用)な感じで1日過ごしたいなあ。と考えていたのですが、結局、映画を観て博物館に行くことにしました。で、インターネットで映画を検索……どうも面白そうな映画がないなあ。まあ、私基準であって、本当は面白い映画はいっぱいあるのだろうと思いますが。
「映画を観る」ということは決定事項なので、適当に目星をつけました。『亀は意外と速く泳ぐ』と『魁!!クロマティ高校THE★MOVIE』の2本です。1本目はタイトルから面白そうと思い、2本目は漫画が面白いから。面白いものを優先です。
インターネットで上映映画館も検索して、1本目は渋谷で2本目は池袋で上映していることを確かめて、いざ家を出ました。でもって、まずは池袋の映画館へ。って行ってみたら、あ、上映時間というものがあるのを忘れていました。池袋の映画館では上映は21時からでした。朝9時に行ったのですけど……。12時間も映画館の前で待っている理由もないので、嫌な予感を感じつつ渋谷に移動しました。
渋谷は久しぶりでした。あんまり、渋谷には縁がないんだよなあ。それでも新宿に東急ハンズがなかった頃は、ちょくちょく行っていたのだけど、新宿南口に東急ハンズが出来てからは滅多に渋谷には行かなくなりました。用がないんだよなあ。人も多いし。若干迷いつつ、映画館に移動しました。って、やっぱり上映時間が夜でした……。さて、どうしようかなとちょっと考えて、有楽町に移動することにしました。新宿は映画館が駅から遠いというイメージがあるので近くの映画館ということで。まあ、新宿の映画館が何所にあるのも知らないのだけど。
そんでもって、山手線でぐるっと回って有楽町に行きました。でもってやっぱり目的の映画はやっていませんでした。うーん、ちゃんと調べておかないと駄目だなあ。もしかしたら、ノートパソコンを持ってきていたら、その場でインターネットに繋げて調べることも可能なのかも知れないなあ。すごいかっこわるいけど。
しようがないので、映画はとりあえず諦めて上野の博物館へ行くことにしました。まあ、上野にも映画館はあるし。
上野の映画館ではやはり、目的の映画は上映していなかったので、そのまま上野公園に行きました。目的の博物館は東京国立博物館です。高校生のときに学校の授業で訪れていらいだなあ。そのときは東洋館しか行かなかったし。今回改めて思ったのは大きいな、ということ。アメリカのスミソニアン博物館はもっと大きいらしいですね。行ったことはないので、よくわかりませんが。まあ、それはそれとして、取りあえず今はめっきり見かけなくなった二千円札でも購入可能な自動券売機で入場券を買って中に入ってみました。
二千円札って見ないなあ。
うーんやっぱり館内は広いなあ。東京国立博物館に行ったことのない人のために少し説明しておくと、東京国立博物館は本館をはじめとした、いくつかの建物と庭園から成り立っています。あ、そうそう庭園以外に黒門なんかも普通に出口として使用されている門なのですが、重要文化財になっていますね。
まずは本館に行って日本の博物(だいたい博物ってなんなんだ?)を鑑賞。うーん歴史の教科書や美術の教科書で見たなあ、といういろいろなものを鑑賞しました。本物や本物を模したレプリカを見ていると写真では気がつかなかった大きさや小ささを感じることが出来ます。そして、なんとなくすごいなあ。と、思ってしまうものは、いくつか重要文化財に指定されていて、なんとなく納得しました。しかし、館内には外国の方々の見学者が多かったです。もちろん、各キャプションは英語でも書かれているので、英語の出来る人ならば、理解に困らないと思うのですが、やはり日本の博物って日本人には興味がないのかなあ。身近すぎて。私も未だに東京タワーに登ったことないからなあ。東京生まれなのに……。
次は、連絡通路を通って平成館に。結構この通路も面白い。北側の日本庭園が望める趣になっていて奇麗でした。平成館は考古展示室で大量の埴輪を観たあとで企画展示を鑑賞しました。なんだか企画展示はすごい賑やかでした。人がいっぱいいて落ち着いて観られないくらいでした。どっかでチケットを配っていたのかなあ。という訳で内容も良く分からず。まあ、こんなこともあるでしょう。
続けて行ったのは法隆寺宝物館。ここはちょっと奥まったところにあるのですが、まず、建物の外観からびっくり。すごくモダンな作りです。なんかテレビのCMとかできそうな感じです。もうやっているでしょうけど。それにしても、かっこいいなあ。どこの建築家でしょうか。……谷口吉生さんの設計ですか、有名な設計家なのでしょうか。それにしてもすばらしいなあと思ってしまいました。中の展示も良かったですねえ。展示もさることながら展示方法もすごいと感じるものがありました。ここだけで私的には、入館料分は鑑賞した感じです。
法隆寺宝物館をでてみると、外はもう夕暮れでした。そこで慌てて東洋館に。ここは1回行ったことのある展示館でしたが、展示内容はすっかり忘れていました。そうか、ミイラとかあったのかあ。館内で写生をしている人やら、写真を撮っている人などがいて結構のんびりムードでしたね。不思議だったのは東洋館だったのにも関わらず、エジプトの展示物があったことですねえ。
最後は本館に戻って地下のミュージアムショップに。いくつか博物館のオリジナル商品を物色しました。お店には江戸切子のコップなど欲しいなあと思うものもあったのですが、値段がそこそこ高かったので諦めました。まあ、切子は高いんだよなあ。
一通り見て回って、博物館の外に出たときには夜7時を回っていました。博物館はこの時期、夜8時まで開館しているんだなあ。下手をすれば会社帰りに寄れるということなんだなあ。いやあ、満足満足。
適当にご飯を食べたあと、山手線に乗って池袋へ。気がついたら山手線を1周してしまいましたね。まあ、良くあることです。適当に時間をつぶして9時少し前に映画館に行きました。うーん、映画を観るのはひさしぶり。多分、7〜8年ぶりくらい観てないからなあ。っていうか人生で映画を見た回数は両手で足りるくらいです。
映画は観客も少なく(30〜40人)雰囲気的にも良い感じでした。家でDVDを観るのと映画館で観るのとでは迫力が違いますね。スクリーンも大きいし、音響もいいからなあ。映画の内容も満足。漫画の実写版なのでもともとあまり期待をしていなかったので、面白く観ることができました。最近、俳優の渡辺裕之さんをテレビやDVDでよく拝見することがあったのですが、この映画でも名演技をしていましたね。さすが役者。どんな役でもこなすなぁ。っていうかこの配役は絶妙だなあ。アニメ版もDVDで全部観たのですが、メカ沢(弟)はアニメでも実写映画でも声はおんなじ人でした。まあ、メカはメカなんだけど。
うーん、こんな程度で文化の日とは、私の文化のレベルって……。