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2017.11.19.    岐阜基地航空祭 その3

 

ブルーインパルス ・・・天候偵察
岐阜基地航空祭では、4年振りのブルーインパルス。プログラム上では、11:25〜12:05となっています。


11:26、5番機が天候偵察の為に飛び立ちます。その行く手には、右の写真のように暗い雲が広がっています。
5番機特有の超低空で加速する離陸は健在です。

飛び去った後、御覧のように、滑走路上に残ったスモークが拡散していました。

 

ブルーインパルス ・・・ ゴー・サイン
会場周辺を反時計回りでおよそ半周し、南東から高度を下げながら会場に進入して来ます。

右の写真の撮影時刻は、11:28。
旋回を終え、暫しの水平直進。

何時か何処かで見たように、翼を振ることはありません。
左旋回で会場北方に飛び去ります。

 

ブルーインパルス ・・・ 離陸
11:31、1〜4番機が編隊離陸。
間髪入れず、6番機が離陸。

 

ブルーインパルス ・・・ 第五区分

デルタ

リーダーズ・ベネフィット

ポイントスター

スワン

グランドクロス

ピラミッド

ツリー

フェニックス

天候悪化のため、残念ながらアクロバット飛行は取り止められました。しかし、8種類の隊形でのローパスを披露してくれました。最初のデルタ隊形では、脚を下ろして着陸灯を点灯しています。悪天候の中、6機揃っての飛行に感激しました。

写真は、上段から各段左右に時系列です。

 

 ブルーインパルス ・・・ アクロ!!
会場正面から再度進入して来たのは、4機!目を凝らしても、望遠を覗いても、どう見ても、6機ではなく、4機!

そして・・・
ローリング・コンバット・ピッチ!!

まさか今日これが見られるとは・・・
更に コークスクリュー!!

このサービス精神に感服しました。感謝・感激・雨・霰!! 

これにてプログラムが終了し、各機順次着陸します。この撮影時刻は12:01。

 

コックピット展示
暫し、ブルーインパルスの合間に撮った雑観を。

先ずは、F-15のコックピット展示。立ち位置の丁度真後ろでした。機番は判らず終い。(後日928と判明)

撮影時刻は11:36。デルタ隊形が飛び去った直後です。

 

西方には、厚い雲が広がっています。

撮影時刻は、11:49。グランドクロス隊形が飛び去った後です。

人出もかなり増えました。翌日の岐阜新聞によると、約13万人が来訪しました。

 

降雨対策
会場正面に展示されているF-4のキャノピーが、いつの間にか閉められていました。

撮影時刻は、11:54。ツリー隊形が飛び去った後です。

 

天気予報、何故当たる?
ブルーインパルス飛行の後半から、雨がパラついてきました。

撮影時刻は、12:19。ブルーインパルス各機の着陸後、暫くしてからです。

 

室屋義秀氏 ・・・ 離陸
今回の目玉の一つ、室屋義秀氏によるアクロバット飛行が始まりました。

プログラム上は、12:40〜55。

12:48頃離陸。離陸直後、下の写真のように背面になりました。
そして、そのまま引き起こして上昇。上の写真のように、方向転換します。

のっけから、ネガティブ(マイナス)Gの演目をやってのけました。

 

室屋義秀氏 ・・・ ネガティブG旋回

その後次からへと多彩な技を繰り出してきます。とても追いつけない上枚数が増えるので、以下は独断と偏見によるダイジェストです。(笑)

写真は、ネガティブG旋回の様子です。右から左へ時系列です。

 

室屋義秀氏 ・・・ 室屋ホイール
準備体操を終えて、大技に入ります。

降下しながらロールを9連発。

アナウンスに促されて、会場に大きな拍手が響き渡りました。

 

室屋義秀氏 ・・・ 背面フラット・スピン
垂直に上昇し、背面フラット・スピンで降下します。所々で時間が止まったかのような感覚にとらわれます。

写真は左上から時計回りに時系列。

 

室屋義秀氏 ・・・ スモール・ループ
機体を横転させながら上昇。

この後水平飛行しながら機首を垂直に上げたのですが、ついつい見入ってしまい、撮り逃しました。
3軸を同時に動かしてこの姿勢に。
あたかも水平尾翼を中心に機首で弧を描くような動きです。
機首を下げて進みます。
機首を上げて旋回。
ループを描き切ります。

不思議な動きに魅せられました。

 

室屋義秀氏 ・・・ ナイフエッジ・パス
東から機体下面を見せながら。
西から機体上面を見せながら。

 

室屋義秀氏 ・・・ 南会場へも
南会場にもナイフエッジを披露するために、向かいます。その律義さに感服しました。

 

室屋義秀氏 ・・・ 再びナイフエッジパス
南会場から戻る足で、再びナイフエッジ・パス。
「室屋氏が手を振っている」旨のアナウンスがありました。

現地では判らなかったのですが、上の写真を拡大すると、確かに手を振っています。

 

室屋義秀氏 ・・・ 挨拶
プログラム終了の挨拶として、翼を振りながら航過。
途中から背面になり、翼を振り続けます。

 

室屋義秀氏 ・・・ 着陸へ
南会場にも翼振りの挨拶を済ませ、着陸のため、低空で真直ぐ航過。

この後切り返し、東から着陸します。

この写真の撮影時刻は、13:01。

 

編隊飛行 ・・・ 離陸準備/規模縮小
バスで南会場へと思ったのですが、長蛇の列に並ぶと次の演目に間に合いそうもないので、滑走路の北側、南会場の写真エリアの向かい辺りに陣取りました。

T-4(604)が誘導路を走行するのを視認。(13:44’21”撮影)

この写真を見ると、奥のF-4も滑走路に正対していません。下の写真(13:45’49”撮影)での位置に移動中だったようです。

プログラム上は、
   編隊飛行  13:50〜14:20

パンフにはC-1と3種の戦闘機が記載されていますが、前々日HPで、T-4が1機と戦闘機が各2機と発表されていました。

 

編隊飛行 ・・・ 各機離陸
 
13:50、先陣を切ってC-1(001)が離陸。F-15(078)F-2(514)も続きます。

 

編隊飛行 ・・・ 会場へ
離陸後、C-1F-15は北へ転進しましたが、F-2は東へ機首を向け、会場へ向かいます。

 

編隊飛行 ・・・ 360度旋回 3連発
その後会場正面で右旋回。東から戻って左旋回。更に西から戻って右旋回と、360度急旋回を3連続で披露し、会場北東へ飛び去ります。写真は3回目の旋回から。

 

編隊飛行 ・・・ 地上走行
13:57、滑走路上のF-4(393)が動き出します。離陸滑走にしては遅いと訝っていたら…
誘導路に入ってしましました。

帰宅後確認したら、「悪天候のため3機のみの飛行になる」旨がアナウンスされたとのこと。粋な演出だったのですね。

 

編隊飛行 ・・・ 異機種編隊 1 デルタ
14:00、東から3機編隊が、デルタ隊形で進入して来ます。規模が縮小されたとはいえ、雨がぱらつく中異機種編隊を敢行するとは、流石は岐阜基地、飛行開発実験団です。

 

編隊飛行 ・・・ F-15 ソロ
編隊を離脱したF-15は、先ず高速航過で1往復。

 

編隊飛行 ・・・ 360度旋回

会場正面から進入し、360度の右旋回。そして切り返して・・・

写真は、左下から時計回りに時系列。

 

編隊飛行 ・・・ 低速旋回・低速飛行
減速し、再度会場正面から進入。脚を下ろして、低速で90度旋回します。
機首が西を向いたところで、暫し低速で直進。

 

編隊飛行 ・・・ 方向転換
その後加速し、立ち位置のほぼ正面で左旋回。その迫力に圧倒されました。

そして、機首を東に向けて高速航過し、北東へ飛び去ります。

 

編隊飛行 ・・・ 異機種編隊 2 右エシュロン
再び3機編隊が東から進入。今度の隊形は右エシュロン。

 

編隊飛行 ・・・ C-1 編隊離脱
編隊からC-1が離脱。

先程F-15が編隊離脱した時は撮り逃しましたが、その教訓を活かせました。(笑)

 

編隊飛行 ・・・ 360度旋回
会場正面から進入し、360度旋回。ほぼ1周したころ、脚を下ろしました。

写真は右下から時計回りに時系列。

 

編隊飛行 ・・・ 減速旋回
脚を下ろして90度以上旋回します。写真は、右から左へ時系列です。

 

編隊飛行 ・・・ 会場離脱
再び東から進入し、航過。急上昇して西に飛び去ります。

 

編隊飛行 ・・・ 着陸後 1
その後、F-15F-2C-1の順で、単機で東から進入。コンバットピッチで順次着陸しました。

目の前の誘導路に戦闘機が入って来ます。
F-15はエアブレーキを上げ、観衆に応えます。

この大きさでは判り難いのですが、後席のパイロット氏が手を振っているところが写っていました。

 

編隊飛行 ・・・ 着陸後 2
次いでF-2の姿を。こちらのパイロット氏も盛んに手を振ってくれました。

 

編隊飛行 ・・・ 着陸後 3
2機並んで進みます。
一つ向こうの誘導路から入ってくるC-1を、仲良く並んで待っています。撮影時刻は14:24.

これにて今回の航空祭も無事終了。

 

惜別
帰路、滑走路西端辺りを歩いていると、虹がかかっているのを認めました。

ノアの方舟の話では、地上の生物を二度と滅ぼさない証として、神は虹を示したとのこと。(多分こんな話だったと…)

今後岐阜基地航空祭が二度と悪天候に悩まされない証なら良いのですが…(笑)

 

エピローグ
天候の悪化に祟られましたが、岐阜基地開設60周年、各務原飛行場百周年、そして、信長公の岐阜入城・命名450周年を、多くの航空ファンとともに祝うことができ、とても嬉しく思えました。

寒かったとの感想を多々聞きましたが、私自身はあまり寒さを感じませんでした。結構歩き回ったり、綿入れを着込み、襟巻をしていたのが良かったのでしょうか。(「死語の世界」で恐縮です。:笑)ただ鈍感なだけかもしれませんね。(笑)

振り返ってみると、見どころの多い楽しい航空祭でした。T-7やC-130の魅力を再発見できたのは、大きな収穫でしたし、各務原飛行場百周年の記念塗装機や室屋義秀氏の華麗なアクロバット飛行も、大切な思い出となります。

4年ぶりのブルーインパルスは、生憎の天候で、編隊航過となってしまいましたが、それはそれで貴重な体験です。何せ、見たくても見れるものではありませんから。臨機応変に実施された、ローリング・コンバット・ピッチとコーク・スクリューを見た時の驚きと感激は忘れられません。

F-15やF-4の低速旋回やF-2の模擬対地攻撃、そしてこの天候にも拘らず編隊飛行が行われたことも、特筆すべきことです。「限られた条件の中で観衆を最大限に楽しませる」姿勢と努力に、毎度のことながら感服しました。

航空祭から2週間ほどで、やっとまとめ上げたのですが、早くも次回を心待ちしています。どんな飛行を見せてくれるのかと考えるだけで、気分が高揚して来ます。天気は良くあって欲しい。それが最大の願いです。(笑) 次回も絶対見に行くぞ‼‼(笑)

最後にこの場を借りて、素晴らしい航空祭を催して頂いた岐阜基地関係各位に、最大限の感謝と敬意を表します。

 

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