『モーツアルト名古屋公演』 2005年10月中日劇場

私は『キス・ミー・ケイト』以来の中日劇場観劇になります。少々懐かしいですね。

選んだのは井上モーツアルト編で、一路真輝ヴァルトシュテッテン男爵夫人ねらいなので、今回は役代わり男爵夫人、及びコンスタンツェについて、主に書きたいと思います。

男爵夫人役は、初演から久世星佳さん、今年からは帝劇で香寿たつきさんが加わり、現在行われている名古屋と、来月の博多座が一路真輝さんオンリーです。いづれも宝塚元男役トップスターの面々です。衣装も其々違い、なかなか個性豊かで楽しめます。
骨太な説得力と豊かな歌唱力の久世男爵夫人、ゆるぎない安定感を備えています。宝塚的な華やかさと煌びやかなアクセサリーで少々ビックリしたのは香寿男爵夫人、まるでマリーアントワネット?のような美を強調されていたような〜。もちろん、歌は難なくこなされていて、さすがです。
そして、今年最後に締めくくるのは、暖かく優しさの篭った一路男爵夫人です。やはり、皇后様オーラが立ち込めています。ドレスの色味は抑えて若干地味目、豪華な刺繍を施した上質かつ豪華なドレスをお召しです。アクセサリーは真珠系が主で、上品で端正なお顔立ちは、まばゆいばかりに美しく、圧倒的な存在感が伺えます。

モーツアルトの妻コンスタンツェ役は大塚ちひろさんです。目のくりくりとした小柄な方で、初々しく可愛らしい感じのコンスタンツェを作っていました。綺麗な歌声がなかなか良かったですよ!!
演じる人によってこんなにも個性が代わるんだとつくづく思いますね。帝劇での西田ひかるさんのお姉さんっぽい可愛らしさと抜群の歌いっぷリも良かったし、木村佳乃さんの初々しさとクールな美人妻も良かったし、初演の松たか子さんの体当たり妻も凄く良かったですよね。

主演の井上モーツアルトは変わりなく上手い!!汗一杯吹っ飛ばして、大変な熱演振りです。モーツアルトの分身アマデ役(黒沢ともよさん)はとても可愛らしかったですね!色白の大きな目の女の子で、お人形さんのようでしたねぇ。

名古屋編感想はこれ位です。博多には残念ながら観に来けませんが、一路さん、井上君、山口さん、圭吾君、皆さん、頑張って下さい!

2005年10月16日yuko記

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