『エリザベート2006』観劇記(日生劇場5月3日〜5月28日)
当時のおしゃべりルーム日記から追加します。
5月27日(土)『エリザベート2006』観劇記
爽やかな5月はそろそろおしまい!そして、明日は『エリザベート』千秋楽!おめでとうございます。カーテンコールはさぞかし盛り上がる事でしょうね!その後一路さんはしばらくの間お休み。幸せなお嫁さん業に専念ですからね。もう一人の黄泉の国の帝王と新生活に出発進行ですかしらん〜。お幸せに!
私は千秋楽を観れませんので、早々に簡単な観劇記を書いておきました。どうぞご覧下さいませ。
5月19日(金)祝!一路さんご結婚情報記念日
今日、私は日生劇場『エリザベート』2006初観劇をする日で、朝バタバタしていると友人からのメールにて、「一路さんと内野さんのご結婚が決定!」と言う情報が入りました。だといいなぁ〜と思っていた矢先にこんな情報が明らかになった事は、ファンの1人として本当に嬉しくお祝い申し上げます!!
そうして、日生劇場に出かけると、劇場前には早くもテレビカメラが…、観客らしき人にインタービューなどしていました。客席ではスポニチ新聞を開いている人があちこちに見られ、当の私も手にしていました。(笑)
そんな記念すべき日ですから、エリザベートのカーテンコールは宝塚を退団した日のように凄かったです。到る所から一路コールが巻き起こり、客席は総立ち、拍手は鳴り止みませんし、おめでとう!の声も飛び交いました。一路さんは何て言ったら良いのか……と言うような表情で、笑っていらっしゃいましたら、隣にいた山口さんが振られ演技を〜!飛んで悔しさ?表現なさり、会場に超受けていました。
情報によると正式な記者会見はそれぞれの公演が終わった時点でなさるようですね。これで一路さんの長期お休み理由が明らかになって嬉しいし、納得です。(笑)
さて、2度の観劇中、2回共、山口祐一郎トート閣下に石川禅フランツ・ヨーゼフ殿下、皇太后ゾフィは初風諄さん、ルドルフ皇太子は浦井健児君とパク・トンハさんを観ました。
まず、主役一路真輝さんは流暢な歌いっぷりが際立ち、自然でゆとりあるエリザベート皇后を美しく演じられました。
山口トート閣下も自然な演技と包容力に溢れ、エリザベートを黄泉の国に誘います。観客の拍手喝采に応えるがごとく、メリハリの効いたダイナミックな歌声は観客を魅了し、ミュージカル界の王者とも言える貫禄が更にアップです。
石川禅さんは穏やかで控えめな歌いっぷり、たまには押し出しが強くても良いのにと思う皇帝陛下。お化粧が更に上手くなられたのには感心!どちらかと言うとおひげを付けた中年陛下がお似合いですが、役者とは言え、老年期の老いて哀れすぎるほどのメイクは少々お気の毒。終幕曲「夜のボート」は涙を流していらっしゃいました程の気の入れようでした。
(実際、奥さんを内野トート閣下に奪われてしまったのですからね、涙は生きてます。爆笑)
ルドルフ皇太子役では、パクさんよりも浦井君の方がイメージですね。浦井君は弱々しい所とか、周りに振り回される所など、一国の繊細な王子には似合っています。演技も板に付いて来ましたから…。
パクさんは押し出しが強く、しっかり者のルドルフです。「闇が広がる」などは山口トートに勝っている位に声が大きかったですから、この辺りが難しい所です…。もう少し抑えると生きて来るかも知れませんね。素人考えですけど…。
初風さんゾフィも久々に戻ってきました。安定感があってとってもご立派な歌唱です。
ルキーニの高嶋政宏さん、昨年はお怪我で動きが限られていましたが、今年は元気復活。独特の暗殺者語りと動きで、客席の左右から出現したりで、ちょっとビックリさせられます。
エルマー率いる革命家、縄田さん、野沢さんが格好良いです。エルマー縄田晋さんは『アンナ・カレーニナ』ではブロンスキーの友人役でお馴染み、もちろんエリザベートでも初代から出演ですね。野沢総さんは美形アップで、最近人気上昇中のようです。
アンサンブルも気合が入り、いつもながらしっかりと歌い、踊っています。
トートダンサーは所狭しと蠢き、這いつくばり、怪しくも飛び跳ねたりしていますが、日生劇場だとちょっと狭く動きにくいかも知れませんね。
その他、舞台装置なども簡略化され、皇太子の棺などは斜めに設置、葬儀の蝋燭も数少なく、ちょっと品訴だったのが残念…。
日生劇場客席の天井は高く、その贅沢な空間は呼吸を豊かにさせ、個性的な外観やロビーの大理石使いも高級感に溢れ、贅沢かつ過ごし易い劇場になっています。まぁ、客席はともかく、開演前など、もう少し早く3階のロビーに入れると良いのですけどね。(ちょっと余談かな)
2006年5月27日yuko記