映画と原作・おばさん刑事、石津ちか子
映画では結婚していること以外、家族のことは触れられていない石津ちか子。でも、多田一樹と並んで、原作に忠実に映像化されているように思われます。その真髄は、「おばさん刑事」ぶり。
映画では、桃井かおりさんの演技により、おとぼけぶりに磨きがかかる一方で、若干のアクションもあって、原作よりもシャープな印象もあります。
しかし、いずれも、「容疑者」である青木淳子を、ただ殺人犯と追うのではなく、ある種の愛情のようなものも抱いている。(原作で、聞き込みの中で知った、淳子が木戸と一緒にいた時の様子に、彼女が孤独でないことを嬉しく思っていたのが、とても印象的。)これは、「おばさん刑事」ならではの心情のように思えます。
また、そんな石津刑事だからこそ、映画で、一度会っただけのかおりをして「信頼出来る刑事さん」(淳子の台詞より)と言わしめることが出来たのでしょう。
戻る
「映画と原作」TOPへ戻る
次へ