青木淳子が行く! 火災現場編
道行く青木淳子の後ろから、消防車がサイレンを鳴らして追い越して行き、止まった。前方に煙が、どんより曇った空に向かって、もうもうと立ち上っている。火事だ。
消防士A:「誰だ、こんな所に車止めてるのは!」
消防士B:「迂回しよう。」
消防士A:「駄目だ、現場へ通じるのはこの道だけだ!」
消防士B:「畜生!」
違法駐車の車が邪魔で、消防車が前に進めない。そうこうするうちに、立ち上る煙は激しさを増す。
淳子、〈間に合わない、私が行く〉と心で呟き、消防車の脇をすり抜けて、走る。
燃え盛る家の前には、人だかりが出来ていた。だが、ある者は呆然と立ちつくし、ある者はおろおろするばかりで、どうすることも出来ないでいる。
淳子が現場に着いた。空をかっと睨み、力を解き放つ。
ほどなく、轟音と共に、天が割れたかのような勢いの水=雨が降って来た。火災は、鎮火した。
淳子は、現場を後にした。
主婦A:「ちょっと、何これ?やだもう、洗濯物がびしょ濡れじゃない!」
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