青木淳子が行く! 温泉編


 のれんをくぐり、脱衣場に入った青木淳子。浴室から、言い争う声が聞こえる。
客 :「ちょっと、何これ、全然あったかくないじゃないの!」
女将:「申し訳ありません、ボイラーが故障いたしまして・・・・。」
 着ていた浴衣を籠に収めて、ガラガラとすりガラスの戸を開け、淳子は浴室に入る。
客 :「ボイラーがって、あんた、温泉っていうのは、熱いお湯が湧くもんじゃないの?」
女将:「いえ、必ず熱いというわけではございませんで、ボイラーで湧かす温泉もございます。うちは、間違いなく温泉法の基準を満たした温泉でございます。」
 淳子、2人に構わず、ゆっくり湯船に体を沈める。たちまち、湯船から湯気が立ち上る。
客 :「あら?」
女将:「??」
 淳子、立ち上がると湯船を出て、脱衣場に戻る。
 客、いぶかしみながらも湯船に飛び込む。
客 :「あっっっつ〜〜〜い!!!」
女将:「お客様!!」
客 :「何よぉ!火傷しちゃうじゃないの!!」
 なおも聞こえて来る、言い争う声。体を拭いて、浴衣をまとった淳子は、のれんをくぐり、その場を後にした。



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