「鏡の髪型 清水久和」展はbtfにて2010年1月22日〜2月28日まで行われました。この記録は会期中に行われたトークショーの肉声を佐藤敏宏が文字に起こし作りました。主な写真データは清水久和さんより提供していただきました 読んでいただき清水久和さんと作品群を知って頂ければ幸です 岡田栄造+清水久和 トークショー記録 2010年2月6日 勝ちどき btf (晴れ) その01 02 03 04 05 06 home その01 岡田:では始めさしていただきたいと思います。今日はいま紹介がありましたとおり、そちら(絵 右側)のギャラリーで開催されております 「鏡の髪型 清水久和展」の関連イベントとして、清水さんに お話しを頂く」という会になっております。へへへへ 清水:二人で 話していきたいと思います 岡田:いえいえ。清水さんに かいじょう あはは ふふふふ 岡田:まあ〜ちょっと どういう話するかな〜ってことで 色々、少し話をしている中で。とにかくまあ清水さんあんまり知られてないと ふふふ。 清水さんてどんな人なのかな〜みたいなことがありまして。でまあ清水さんの生い立ちからですね、清水さんの作って来られた、ありとあらゆる作品をですね、一つ一つ見せて頂きながら、解説を頂こうかな〜というふうに思っております。そんな難しい話ができる二人では(ないです)ふふふふ かいじょう ふふふふ 岡田:ふふふ 簡単な話をしていきたいと思うんですけど。では早速、ちょっと今日は凄い盛りだくさんな内容です。凄いんですよ!たぶん全部は見せられないので、時には上手いこと端折りながら駆け足で、見ていきたいと思います。最初に、これ (子供の写真が 投影される) (おいたち) かいじょう はははははは 岡田:これ何歳ですか? 清水:10才ぐらい 岡田:嘘でしょうふふふ 4,5才ですかね。もっとちっちゃいかな〜3,4才かな。 清水:何か戦後間もない頃っていう感じ 岡田:だから、清水さん何年産まれでしたっけ? 清水:1964年 うまれなんです 岡田:64年。 写真は70年前後ですね。 清水:そうですね 岡田:諫早で撮られた? 清水:これ場所が横浜なんですよね。 岡田:横浜!?横浜に居たんですね 清水:何か色んな所をウロウロしていた 岡田:あ、そうなんですか ははははは。あら! 清水:後ろの建物見るとこれ長崎ではないでしょう、ね〜こんなに密集している 岡田:ああちょっと都会的な感じですね〜、産まれたのは諫早ですよね 清水:諫早です、長崎県 諫早市。 岡田:元々先祖代々そこで 清水:そうですね。育っていたたぶん 岡田:ふふふ分かりまんした へ〜。なんか記憶ありますか? 清水:何もないですね〜。 岡田:ふふふ 一番小さい記憶って 清水:一番小さい頃の記憶、う〜ん。五島列島というところに住んでて。何か赤い風船がすーっと自分の手から離れて昇った というのが 一番小さい 岡田:お〜お〜素晴らしい! かいじょう はははははは 鏡の髪型展覧会場 岡田:素晴らしいく清水久和的なビジュアルですね〜へへふふふふふ、なるほど。どんな子供だったか 清水:たぶん おとなしかったと思います、凄く。思慮深いっていうか。子供の頃は! かいじょう はははははは 岡田:なんか耳かきをね!耳かき少年だったという話をしていただいたことがあるんですけど 清水:そうですね。小学生くらいですかね。電線工事、当時すごく多かったんですよ。電柱の電線工事。そこでポトポトと銅線が落ちるのね。銅線2oぐらいの太さで、廻りにゴムが巻いてあるやつ。それを拾って耳かきを作って。 岡田:オリジナルのね、なぜ耳かきなのか? 清水:耳かき なのか〜 ニーズが有ったですね〜 かいじょう ははあっはははは 岡田:さすがデザイナーですね〜ニーズですよね! 清水:町内の神社の お祖母ちゃんたちがやってくれ!と 岡田:耳かきしてくれと、誰の耳でもいいから 清水:やりたい!!町内中やっていたんですね かいじょう 町内中 ははははははは 岡田:耳かき、色んな所に呼ばれて、一寸来てくれって 清水:そうそう。ちょっと来いと 岡田:自分で作った耳かきを持って、 清水:市販の物じゃちょっと、性能が出なかったっていう かいじょう はははははは 岡田:さすが ですね〜 清水:それを、何個も作って大小様々、持っていってやってましたね。 岡田:それはよく覚えている 清水:覚えてます。色んな物 もらったんで よく覚えている 岡田:ああ その代わりにね! 清水:そうです、お菓子とか。 岡田:それは何時やめたですか 清水:やめたのはね〜それもちょっと覚えてないんですけど、小学校高学年にはやんなくなりましたね〜 岡田:やっぱりちょっと恥ずかしい 清水:おかしいんじゃないか?と かいじょう はははははは ( 高校時代 ) 岡田:なるほど。そんな感じで、ドンドン行かないと。次これですね中学校ぐらいでしょうか 清水:高校生 岡田:あ!?これ高校生ですか 清水:この間の写真が全然無いふふふ かいじょう ははははは 岡田:その間に色々あったんですね、写真撮っている間も無いくらいに 清水:そう そう。この時代の典型的な 岡田:いや本当!私もこんな感じの写真有りますよ。これ船ですか 清水:これフェリーに乗ってます 岡田:私も同じような熊本。修学旅行で、ありますこんな写真が。なんかやっぱオーラ放ってますね〜 清水:あっははははは、そうですかね〜。これ真ん中ですね 岡田:高校は日大 清水:そうです。日大のデザイン科に入ったんで。3年間みんな同じクラスだった。 岡田:デザイン科は何人いるですか? 清水:50人ぐらいいたと思うですけど。 岡田:デザイン科は何の? 清水:産業デザイン 岡田:じゃープロダクトなんだ 基本的には。 清水:いや、ずーっと平面ばっかり。プロダクトの方は何か粘度をこねこねするぐらいで。あんまりそんな〜 岡田:ポスターみたいなのをじゃあ 清水:ポスターとか、基本的なデッサンとか、平面構成とか (どうしてデザインを) 岡田:なんでデザインの勉強をしようと思ったんですか 清水:う〜〜〜ん。中学生のときに進路相談ってあるじゃないですか。親を含めて。あんときに美術の先生が かっかっかっと来て。三者面談。「清水君あの〜なんか好きなものを職業にするのは凄くいいわよ」って言われて。で「そういう所ありますよ〜」って紹介されて。入りました。美術の先生に紹介されて。 岡田:絵が凄く上手な子だな〜っていうのが美術の先生に 清水:う〜ん〜ん。そうなのかもしれないですね〜。おとなしい子だった。 岡田:ふふ おとなしかったんですか?へ〜え〜何時から変わったんでしょうか?分かりました。ちょっと、なんか思い出話ありませんか 清水:思い出ですか?やっぱりみんなヘアースタイル決めてますね〜かなり! かいじょう あはああははははは 岡田:ヘアースタイル、今の若い人ってヘアースタイルって拘るでしょうね〜 清水:同じ じゃないですか 岡田:これはだから、80年代初頭でしょうか 清水:80年代初頭です。80年81年82年です 岡田:女の子と言えばも〜聖子ちゃんカット。 清水:いましたね〜。かなにかおかっぱ。・・・コシノジュンコ(絵 ネットより) 岡田:はいはい。子供もここ切り落としてようなふふふふふ、ありましたありました。そういうの。なるほど。で清水さんのこのヘアースタイルは? 清水:これは普通ですね。なんか立たせたい!という心があったから。一生懸命 立たせよう!!と。◎◎という整髪料でね。△△みたいなのが入っている。この頃なんか坊ちゃん刈りの方がいいじゃないかと思った頃だったですね〜。でも廻りの人達ってあんまりヘアースタイル変わらない。ぼくもコロコロ変えちゃいけないな〜と、とういう思い出がある 岡田:それでデザインの勉強しながら。進路は、同級生はどういうふうになるんですか 清水:同級生は大学に行って、学校の先生ちゅのが多いですね。 岡田:ああそうですか。じゃ美術家みたいな、美術の先生になっている人が多い 清水:デザインの 岡田:デザインの先生、そんなかで清水さんは、 桑沢デザインへ 清水:僕は大学一つも受けてないですね〜実は 岡田:なんで受けてないんですか 清水:高校の先輩が、東京のグラフィックデザイン事務所で働いていて、その人に相談したら桑沢しかない!って言われて。そこしか受けてない。 岡田:先輩に 良い学校といえば桑沢しかないと 清水:もうデザインやるなら桑沢しかないみたいな、あじゃあそこだけで。 岡田:美大とか、そういのでもないと。桑沢しかないと 清水:考えて無かったですね 素直だから 岡田:へ〜え〜素直ですね 清水:そうです。 岡田:なるほど いつから変わったんだ かいじょう はははははは 岡田:それでちょっと聞いたけど桑沢に入るのは凄い難しいと。この時代、行くのは難しいということで。 清水:前例が無かったんですよ。前例が無いから、そうじゃなくって大学を受けないさいって、言われて。じゃ簡単だろうと思って。とても反対されたのよく覚えてます。うちの親にも相当、先生から何かやめさせろという話をしてます。 岡田:大学に行けと 清水:そ 岡田:まあ ありますよね。先生ってほら大学に何人行かしたか みたいなのが。けっこうポイントなったりするんで。たぶんそれで言われたんですね。それで桑沢に入ったと 清水:そうですね。 岡田:桑沢は何科って言うんですか 入ったのは。 清水:リビングデザイン科 がやがや 岡田:誰に助けを求めるのでしょうか 会場:リビングとドレスがあってリビングに入ったんだよ! 清水:そうね かいじょう はははははは 清水:2つしか無かった 岡田:リビングとドレス、ああそうですか、今はもっとありますよね〜確か。 清水:そうです 岡田:でリビングデザイン科 清水;なにか色々居る処なんですよ、色々。 岡田:じゃーグラフィックもあるし、プロダクトもあるし〜 清水:そうそう、建築も模型つくった 岡田:あそうですか、その時は何に成ろうと思ったんですか 清水:漫画家! かいじょう ははははははは 清水:なんか絵を描く 岡田:マンガは描いていたんですか 清水:描いてなかったな〜 かいじょう はははははがやがや 岡田:なれるだろうと。それとかイラストレーターとか。 清水:そうそう そう。 岡田:平面しか意識が無かったと 清水:で、それで絵ばっかり描いてましたよ 岡田:会場のあの方 同級生なんです。そうですか、桑沢って学校の課題、課題大変なでしょう 清水:それが楽だったんですよ。高校のときは本当!課題が凄かったんで。それと比べたら半分ぐらいで、 岡田:へ〜え〜 楽勝でまあ 清水:あんまりのびてないと思うですよ、桑沢へ行って。 岡田:そうですか、吉岡徳仁さんも同じ事言ってます、吉岡徳仁さんは有田の工業高校の出身で。それもバリバリ厳しい処で。桑沢入ったら、楽だったと。話してましたね〜なるほど。課題とは別に絵も描いていたと、自分で。 清水:桑沢行ったとき。 う〜 描いてなかったかな〜 かいじょう ははははははは 岡田:分かりました。 清水:これなんか もててるてイメージ かいじょうははははは 岡田:かっこ良いですよね〜これは 清水:ちょっと下の方に僕居る 岡田:居ますよね。ちょっと格好いいぽい感じ。 清水:久米の奥さんも居ますね 岡田:あ、本当だ。これがリビングデザイン科の 15:21 その02へ |