2007年3月31日 柳原照弘さんと建築あそび記録  home 

 3月31日 ・   ・  M ・  ・ XL ・ ワイワイ1 ・ ワイワイ2  

  S 

柳原:
はい

s:柳原さんと 僕の関係はと・・僕の関係は今日初めて会ったということなんです

    会場 笑う

柳原:初めてお会いしたんですけど、もともと佐藤さんは・・

s:その辺はあとでお願いします。最初 ちょっと 自己紹介してください。 どこで生まれたとか

柳原:はい。

s:じゃよろしくお願いします〜

   会場 拍手 ぱちぱち

柳原: 柳原ともうします。今日は大阪から呼んでいただきましてありがとうございます。

    録音機を調べる柳原

s:入っているから大丈夫。あらたまらなくっていいですから 気を楽にして願いますね。

柳原:じゃリラックスして

s:録音してるので 大きい声だして話してもらうといいかもしれない。

柳原:大阪でアイソレーション・ユニットというデザイン事務所をやってます。 ユニットと書いてるんですけど 実は一人

   A わらう

柳原:このいきさつからちょっと話させてもらって。 アイソレーションという言葉が「孤独」とか「一人の」という言葉なんですけど。 ユニットとぜんぜん反する言葉なんですけど。

一人でやっていても 例えば建築するにあたってはいろいろな人と絡むので 結局はユニットになっている。 一人でデザインしてもユニットとして一つのものを作るという意識があったので。今でいうと「劇団一人」 って感じで・・そう言うとわかり易いんですけど。

香川県の高松市で生まれまして、で今30歳なんですけど。 大阪芸術大学で建築ではなくって空間デザインというコースで勉強した後に、あの〜・・もともとプロダクトという 家具とかチッチャイもの作りたかったんですけど。

そこれを置く場所って 空間の中に置くので、どうしても建築を勉強したくって。 で建築事務所に 最初いろいろ当たっていたんでけど。

やっぱりポートフォリオが、建築じゃないので上手いこと断られながら・・・3人目の時にちょうどポートフォリオ見せて 面接をしてる時に・・。 たぶんそのときも「断られる」とは思っていたんですけど、ちょうどふらふら〜っておじさんがやって来て、その人が大島哲蔵さんていう方やったんですけど

   会場 あぁ・・

僕がポートフォリオ見せてるところ 上で見られていて、「おまえ建築やりたいんか〜」みたいな感じで言われまして。それで「はい」って応えたら「そしたら建築事務所になんか行かずに今からやれ!」って言われて。

  会場  わらい 

なんか?! 僕その時に・・結局 躊躇せずに「わかりました」と。 そこの事務所離れて。 で、大島さんが「明日からうちに来い」みたいな感じで 住所をサラサラと書かれて

k:へー〜

そこからの付き合いなんですけど。大島哲蔵さんという関西で建築批評家という立場で、建築業界をかき回していたという方で。佐藤さんともすごい交流がありましてそのご縁でたぶんここに呼んで頂いたんだと思うんですけど。大島さんは突然亡くなた。2002年に。

ちょうど6月なんですけど亡くなりまして。そこから自分でアイソレーション・ユニットのカタチで事務所をしました。僕・自分でも何やっているか判らないので、今日・今回「まとめるのにいい機会だな〜」思って。まとめさしてもらったんですけど。やっていることって自分でも判らないので・・たくさんあるので

  会場 方々で ビールをコップに注ぐ音がする 

それをカテゴリーで別けるために、S・L・M・XLという かたちで。S・L・M・XLというのはTシャツでいう大きさなんで、そのサイズで別けて紹介できればと思って紹介します。


  本をつくること

まず最初のSなんですけど。どいうことやっているかと言いますと本をつくること一番最小の単位というのは本。雑誌とかだと思っていますので。「プロダクトとか空間と同じぐらい僕は本が大事だ」と思っていまして。今日も佐藤さん所に来たら すごい良い洋書がたくさん有ったんで・・・

  会場 わらう・

:読めない洋書が〜・笑う

柳原: 笑う・・あとで見るの楽しみにしてるんですけど。

   佐藤 ほほえむ

まず最初に作ったのは、ちょっと奇しくも大島さんの遺稿集という かたちで、亡くなった後に「大島さんの文章を 言葉で残そう」という有志が集まりまして。で大島さんの文章を校正しまして、「スクウォッター」彼の事務所の名前なんですけど。

スクウォツターは彼の事務所の名前なんでうけど、スクウォツターというのは不法占拠者。本当に建築業界に不法占拠しながらなにかかき回していた人なので。
で、やっぱりまとめるとミースとか・・。これが10+1に寄稿した僕の言葉ですけど

s:こんな中身 初めて見た〜 

柳原 ほほえむ・・あの〜、これ読んでもらうと判るんですけど 結局は建築批評家なんですけど立場としては建築家というジャンルじゃない、外側で突っついていた人で。やっぱりすごい魅力的で、新田さんとか たぶんこの前来て頂いた 渡辺さんとかと一緒に組んでいろいろ好きなことやっていた人なんですけど。

もともとコルビュジェとか寄稿文もありますけど、最近のビビットなヘルッウォークとか、ドナルドジャットとかも研究しながら、みんなに建築家の人に建築情報を与えてくれたすごい貴重な人だったので。 彼が亡くなってから「関西の建築シーンはなくなた」 と言われるんですけど。それも有るとは思うのですけどこれから「頑張っていかないと・・いけないな〜」と思いながら。


●自分の作品の本を作る

それで本を作ることが重要だと思ったので、自分で本を出しました。これは「雑誌に載せてもらったりする」と言うのは自分のもとを離れ客観的に見ることになるので もう少し 自分の作品と同じぐらいに 本を自分でコントロールして作りたいと思ったので、本を作ったんですけど。

これは自分の事務所のコピー機で出して、自分で装丁して、注文が有ればとじてという作業を。 全部自分でコントロールするような本を作りました。この中に今から紹介さしてもらう作品集とかあるんです。後はいろんなことやってまして。


● シール

マルセル・デュシャン
、たぶん佐藤さん好きだと思うんですけど。国立国際美術館というのは大阪にあり、出来た時に 一回目の展覧会 がこのマルセル・デュシャンの展覧会だった

s:友達の北山研二さんが「図録にテキスト書いて講演にも行った」と言っていた。

柳原:はい。デュシャンがアートのシーンでは大島さんみたいにかき回していた人で。 これは既成の便器に自分でサインを書いて、展覧会に出品して物議を醸したというものなんですけど。「これでなにか面白いものやりたいな〜」と思って。実はその時に 合わしてこれを作りまして。

誰でもデュシャンという。要はこのシールを好きな所に貼ればデュシャンになれるという。

コーヒー飲みながら話していたんですけど。これって許可がいるので、出してみたら通ちゃって!なかなかデュシャン関連のこいうグッツって通らないんですけど。通ってしまって。

この国際美術館とか森美術館で販売されているんですけど。結構人気

s:森美術館でも販売してるの〜!

柳原:はい。だれでもデュシャン

k:一枚いくらですか

柳原:一枚500円ですど。これは僕が出したのではなくって、一緒に会話をした・・

s:デザインしたのはあなたなのね

柳原:デザインと言ってもこれをスキャンして印刷しただけ・・

k:これを考えついたのね


柳原:はい。本当は「怒られるかな〜」と思ったんですけど けっこう通った。こういうこともしています。


● UDON 

柳原: で後はUDON アンド・デザイン というのはこれから何ををしたいかというとこっちで 蕎麦が有名なように 香川ではウドン・UDONがすごい有名。

k:ウドン!
     会場 わらい

k:なるほど

柳原:はい。僕はこれでどういう本を書きたいかと言うと。 香川県の建築というのは丹下さんが県庁をやられたり 安藤さんが・・ 直島の美術館があったり。結構 建築見るところがたくさんあるですけど。それと一緒なくらいウドンがブームで。どういう状況になっていますかというと。

  会場 素うどんの絵が出される 笑い、おいしそ〜 わらい

一杯90円ぐらいのウドンが、売られているんですけど、それがね・・すごい行列ができるぐらい人気で・

s:90円のウドンにこんなに並んでいる

柳原:はい休日になるとこの2倍ぐらい並んでいる。 さっきのセルフのウドンなんです。90円のためにみんな並んで食べに来る。東京とか大阪から飛行機で数万円を出して 90円のウドンを食べる状況で。

これは「すごいおもしろいな〜」と思って。僕もここ常連なんですけど。これと建築を併せてマップを作って、一応 歴史的資料になるような資料を 本を建築とウドンというカタチでまとめて本を作りたいな〜と思って今進んでいるんですけど。

こいいう本を出そうと今思っています。



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