2007年3月31日 柳原照弘さんと建築あそび記録 home 3月31日 ・ S ・ M ・ L ・ XL ・ ワイワイ1 ・ ワイワイ2 ●わいわい2 柳原:デザインしてないですけど、吊っているやつとかは一緒に考えて。 菅波:ものを見る人が可能性を感じるというのを大事にしているな〜と 柳原:そうですね、使う人が・・これがいいというのは。 菅波:花瓶なんかもそうだけど、花瓶の使い方の一つのパターンを見せてあげるとでその裏に隠れている沢山の使い方を見せてくれますよね 。「こうやったらどう見えるかな〜」とか 柳原:はい。あんまり、どうぞって感じですね。後は。たとえば僕がやったネットじゃなくって同じようなモノですごい沢山あるので k:あれみた人がこういう使い方できるんだと思うことでなにか・・他のことでもそういうことを考えるようになるかもしれないでしょう 柳原:だから、使い方さえ僕ので解ってくれたなら後は「自分でもできる〜」と思ってくれて。 だからよく言われましたよ「こんなん僕でもできます」と s:卵立てた から 誰でもできるって言われてもそれはめちゃや〜 柳原:そう言われるとめちゃ嬉しいんです。「できるんです〜」と s:「じゃおまえできるならやってみろ〜」と言わないところが!アイソレーションユニットと名を付けた気構えが出てていい話だよな〜。名前を付けただけある。 会場 大笑いワイワイガヤガヤ 菅波:アイソレーションユニットっとて例えばこれから人が増えてってもアイソレーションユニットなんですか 柳原:手伝ってもらっているスタッフは居るんですけど。そのスタッフもユニットの中でということで、誰が増えてもそのカテゴリのなかで増えるだけなので s:若者はみなさんそういう考え方? 多いの。 柳原:最近の人たちとは違うイメージかなと。アイソレーションと名前を付けたのは。結局完全のユニットじゃなくって s:ユニットで仲良しグループのようなんじゃない!。 柳原:一寸その批判もありますけど、やっぱりインプットから最小限のアウトプットするのは自分なんでそこだけ守れば、あとは自由にしてもらっても、手伝ったてもらってもいいかなと。 菅波:こういうプロダクトとかやるときには基本的には一人で・・ 柳原:基本的には一人ですね。テーブルに向かっているわけではなくって。 菅波:だれかとしゃべりながら案を出していく。 柳原:デュシャンのシールなんかの時はデュシャンの話をしてたら・・・。 会場 玄関の扉が一人で開く s:誰か来たか? A:ひとりでに開いたんじゃない s:大島さんだな〜 会場 わらい 柳原:「おまえなに言ってんだ〜」なんてね(わらい) 会場 おもろい〜 s:大島さんが来たか〜 ・・乾杯!しよう 柳原:これはお店で・・一枚500円。一枚しか無かったのでどうぞ デュシャンシールを差し出す柳原 s:記念にね 柳原:そうぞ貼ってください SMT にでも。 菅波:誰でもデュシャンになれる k:これって考えたもんだよね〜 柳原:これはほんとに乗りですね。やったもん勝ちですね s:この人って誰でも げー術できるじゃん ていうのが目的のようなもんだし 菅波:それが目的 k:えらいねそれって 柳原:できます s:できないよ・・ね。今まで見たことなかったもん 菅波:デュシャンの泉だったそうだよね。あれだって「おれだってできる」って言うよね。 柳原:みんな言いますよね 菅波:でもそれをみんな誰もやれなくって、初めてやったデュシャンだからすごいんでしょう。 s:概念の拡張を提示しているだけだからな。アートという概念を拡張している。便器を提示してるわけではない。柳原さんの場合はデザインという概念を拡張してるわけじゃなくって、もう一つ前の段階で デザインの概念を拡張する前段として、パワーをため込んでから爆発するのか〜・・しないのか。 新しい概念を提示できるのか、まだ準備運動のような気がするんだよね。 柳原;そうですね。自分でもまだなにをやっていくのか解っていない。 s:おれの感だけど。 「だから参加させる」というのは今 流行りだからね〜・・プラットフォームとか言って、もうちょっと違う。シリアスなものだと思うんで・・ ふれる汚せると言っても誰でも彼でも触れる訳ではなく限定された存在が触れることができるんだから、限定された他者。、非常にのんき、甘ったれたところで作業ができるんだよね。 その辺は大事だと思う。他者を飲み込んで、他者の要望に変換させるかなというのは見せ所だと思う。たぶんアイソレーションユニットという 美しい言葉のような具合には行かないだろうと思うが。 その限界がまだ見えてないので、限界が見えた時に初めて始まると俺は思うんだよね。くどくなったけど。 それはアットフォームな感じが 明らかに受け入れられる社会状況だと思うから。はしゃがず 地道にやっていただいて。他者というのは 言うほど簡単ではないなというのが俺の感想だな〜 柳原:はい。それは大島さんにも言われました。 s:言われましたか 柳原:大島さんが生きている時にパレットのアイデアできて、いろいろ話していたんですけど。あの〜、結局そこで他者に譲るってことは結局自分のことを妥協してるみたいな、最終的なことまで、責任・ s:妥協ということではないんだけど、そこまで他者というモノ(態)を柳原さんが熟知してないという 気がするのね。快・不快は解っているんだが もうちょっと不思議なものだし 得体の知れない事態だと思うんだけど。だれも確認できてないし見たことない。快・不快に流される態度は悪い。 自由という概念が 高速情報環境が整うことによって 揺さぶられて 改変を迫られている 時代だから。 過去の楽天的自由が出入りしてもいるので・・・あらゆる人が自由を手にして 社会が対応できず うろたえている所だで・・。 自由の拡張実践にともない 他者の危険度も増してる。 そこを注意していれば・・・。あとはデザインするってそんなに楽天的なものではなくって、迷惑なものだったり・・なんだろうな〜・・困ったもんだったりする。 良いところだけ言っていてもね・・か〜。 ダーティーな部分も自覚して全体を変容させる しぶとさがいる。 そのことのよってアイソレーションユニットとも厚みとを増し幅を獲得するだろうから 問題はないと思います。 柳原:そこは自分でも本質がわかってない s:やりながら考える理解する。走りながら変容するでいいでしょう。 柳原さんが 大島さんと出会うことによって、建築事務の幻影と決別できたように 大阪に育てられるのだから、自分でなんでもかんでも解決しないで、時代の限界とともに 自分の限界も知り 環境に育ててもらうような構えがいいのでは・・・・ ・ 講演会は午後7時に終了し 握り寿司と 超ウマ地酒ありの宴会をすませ 深夜までワイワイが続くのでありました。 翌日の4月1日は サポータのkちゃんの車で、仙台の菅波哲也さん 講師の要望にに応え BOX12・13・千万家・BOX11・BOX5の各my建築を見学し 建て主との交流もすませ、大阪へ飛び立った柳原さんでありました・・今後の活躍を期待します 一旦これで記録は終わります。講師の 柳原照弘さん 参加頂きました皆様 記録を見て頂きました皆様 ありがとうございました。 佐藤敏宏 2008年夏の記録へ |