ことば悦覧in 神奈川大学 2009年10月29〜11月01日  home   

 学生 小金丸信光 村上敬祐  長谷川明  坂本友里恵 杉山聖昇   

 社会人  丸山美紀・新田有平 本間義章  松野由夏 
 番外編  松田朋春  

 本間義章さん 30日 神奈川大学 6階小会議室にて 晴れ
          その01 その02  その03 その04 

 その03

 (技術スタッフから 下請けなどを経)

本間:そうだと思います。はい。
佐藤:研究生時代はどのぐらいの数のコンペをトライしたんですか
本間:2年間で中村先生の処でコンペを手伝たりとか、自分たちにでも3つぐらいやりましたね〜。事務所登録しないとだめだったんですけど
佐藤:成果はどうだったですか
本間:中里村のコンペで佳作、5人には漏れたんですけど、その下に佳作っていうのがあって。それに入って。それでもうちょっとやろうかな建築みたいなふふうふ感じで。ふふふふふ、また勘違いかもしれないふふふふ

佐藤:コンペに引っかかったぞと
本間:ちょっとやってもいいかな〜と ことなのかな〜っていう感じでした、勝ってはいないので。でも何となく建築の思考をすることは、ゼンゼン一番には成れないですけども。まあ近づいてるのではないかってことで。
佐藤:建築をつくる議論の場に参加している気分になったと
本間:なりますよね〜

佐藤:どううメンバーでしたか
本間:大学の後輩たちが 彼らは働いていて、僕研究室にメインでは僕が描いたり。CGとか僕作れなかったので当時、そういのを作ったりとか、ダイアグラム作ったりとかっていうのを、みんなでまあ意見を出し合って、そういうことはしました、大学の後輩3人4人ぐらいで

佐藤:浪人もあるし研究生生活もあるし
本間:さらにあります!
佐藤:研究生のあとはどうなったんですか
本間:その後この神奈川大学の技術スタッフ
佐藤:助手ですか
本間:助手じゃないんです。建築学科の技術スタッフ

佐藤:エイドされて?
本間:ちょっと給料もらえてふふふふふ
佐藤:何年やったんですか
本間:5年やりましたね

佐藤:長いね〜ふふっふふふうふ
本間:ふふ へへへへへへ
佐藤:若い人達と議論し続けたんですか
本間:よくしてます はい
佐藤:朝まで呑みながら議論をすると

本間:最近の若い子たちは酒呑まないんですよね
佐藤:最近ですか事務所を始めたのは
本間:そですね、3年前です

佐藤:技術スタッフいつまでもやってるんじゃないぜと
本間:そういう感じですよねふふふふ
佐藤:行き場がなくなったということですかははははははは
本間:そうそうふふふ
佐藤:分かりやすいね、建築の道だけ拓いてくれる友達に出会わなかったようで、音楽、演劇、映画ありだったけど,建築だけが居ないと、無理矢理言えば浪人時代の新聞社だと、新聞社が本間さんを建築の世界に誘ったと
本間:引き込んでくれた

佐藤:相変わらず建築のイベントには参加しているんですか 
本間たまに行きますね
佐藤:今興味がある論者は、最近聞いて印象に残るような講演は何かありますか

本間:建築の中では、あまり印象に残るものはなかったです。こないだのギャラリー間のグレンマーカットさんの講演会とか

佐藤:自分で独立したのは明快ない拠もなく、居場所がなくちゃった。自分でやるか〜と、実際独立してみていかがですか
本間:なかなか辛いですね、色々人の事務所手伝ったりとか。室伏さんの処の出身者で宮晶子さんていう建築家いらっしゃるんですけども。その方とは、実は大学院のときからの仲良くさしていただいている。今回もまた手伝いとか、そういう方の手伝いをさせていただいて。
佐藤:独立系建築家
本間:下請け建築

佐藤:他の事務所の手伝いに行って?
本間:はい。で2年ぐらい前から、ちょっとやってくれないっていう。話が舞い込んで。
佐藤:本間さんに直接頼んで来る人が現れたと
本間:2年前で
佐藤:今日上棟式という 建築ですか
本間:それは別です、後の仕事です。大学の職業を辞めてから色んな事務所 声掛けていただいて。コーポラティブの内装の設計を提案したりとか

佐藤:ダンスや詩や映画が面白いってのは判ったとして 建築が面白いっていのはまだ明快じゃないので
本間:う〜ん。建築はどちらかと言うと人生のようなもので
佐藤:ドンドン分からなくなっていく、煙に巻かれてしまうよ。困るよ
本間:ふはふは ふは
佐藤:建築は人生であると、そのを説明していただけますか
本間:ははははは、だから結局
佐藤:まだ若いのに明日死にそうな話になるんじゃいでしょうね

本間:階段状に上っていく〜かたちなのかな〜と思ってまして〜。
佐藤:どういう階段ですか階段上るっていう様はどういうことなのかな〜

本間:はっぴーって言葉も違うし。うん。建築っていうのは自分も変わっていくと思うし。う〜ん何て 言ったらいんだろう。
佐藤:建築は人生であると。その建築と人生の間を考え中ってことでいいかな〜
本間:考え中かな〜ですかね〜ふふふふふ答えが見付からないものだと思うので。かといって方法論とかそういものを合理的にぱしっと

佐藤:答えが見付からない間に形を作ったと
本間:はい、それはどちらかと言うと、自分の中ではそういう例えば人と人との関係性であるとか。周辺環境との関係性であるとか。法規との関係性。そういう予算との関係性。自分の中でその、コンテンポラリーダンスの中で、演劇とそれこそ融合した ダンスが融合した世界があって。その人達の作り方みんなやっぱりこう、ダンサーに問いを投げかけてこの踊りはどういうふうにして産まれるのか?とか何かそういう抽象的な質問から、質問と、答えとの。問いと答え

佐藤:そういう映画や演劇の作り方する人も居るよね、シナリオはあるけれども、まったく壊してしまって現場で作り上げる映画。ドキュメンタリーと映画の中間みたいな
本間:そうですね、なんで そういう感じで今作っているんです

佐藤:従来的な図面があって目的に向かって作るを積み重ねるんじゃなくって。その場 その場で問題を投げかけてそれぞれ解決して答えを積み重ねて作ると
本間:そうですね
佐藤:結果が建築みたいなものになっていくと。その全体の状況が建築であると
本間:と思います

佐藤:
設問が分からず答えがそうだと! 何かの対案としてその場その場で作っていく状況をつくるとんじゃなさそだね。俺が聞いていると 階段が無い状態だから 上るのか下るのかさえ不明確であると。高さが変化しない階段なのかもしれないし。その辺のところが明快でないと

本間:だから結局そういう事、関係性の問いっていうのか。そういう関係を編集するっていうか。そういう作業の根底に流れているものっていうのが、やはり人がこう、どれだけ、周りの環境から時空を越えて自分の中にフィクション、記憶。記憶が自分の中の空間と出会えるっていうのか。そういうものは、建築の中で色々

佐藤:記憶と出会うといことは、色んな事実をストックして記憶化に備えておかなければいけないと思うんだけど
本間:そうなんですよ
佐藤:どうしてストックしてるんですか、記憶と出会うために。自分が記憶してるものだけなのか、例えば記録する方法を考案して実践しているとか。ストック方法は
本間:僕はどちらかというと、例えば、建築だけじゃないんですけども。そういう日記的ではないんです、日記的なものじゃないキーワードとして出来るだけ文章化して、残すようには。
佐藤:それはどこにストックしてあるんですか

本間:備忘録っていうかブログ
佐藤:ブログにバンバン書くと
本間:はい
佐藤:自分に対する問いかけをブログに記述してストックして記憶化していると。

 (絵 ネットより)
本間:だから演劇とかで、それこそ先ほどの、最近ですと飴屋法水(のりみず)さんていう元々状況劇場でやっていた人が演出されている。演出家の方がいらっしゃる。その人の演劇は何か自分の内から湧いてくるというか、なぜここで自分は涙してしまうんだろうってのがあるんでよね。

佐藤:大野一雄さんのダンスみたいなってことですか
本間:そうです!!大野一雄さんもそれこそ、ああ本当にこの人はダンスで命を支えている、捧げているかたちが伝わってくると思うんですけど。 それが何なのかっていうのがどっか自分の中に、実は建築家の作品の中でそこまでわーっとか。って感じたことがなかなか無かったので。 

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 その04