2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | ||
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2010年7月31日 AM10〜 「井口夏実さん 人生と現在を語る」 文字起こし・文責:佐藤敏宏 (快晴・京都の自宅にて) その 01 02 03 04 05 06 07 ロンドンレポート |
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福島駅を7月30日13時18分にでた。その夜は たかぎみ江さん のシェアハウスでワイワイし 後に泊めていただいた。 31日AM9時山崎泰寛さんが 幼稚園にお子さんを送り届けた帰り路の途中でみ江家に俺を迎えに来てくれた。み江さんの家から10分ぐらいで駐車場に着いた。とことこと歩いて3分ぐらい 東山裾の住宅密集地に 井口夏実さんと山崎泰寛さんの家はあった。 | ||
(:夏実さんの実家 =八賢邸=、コーポラティブハウス 2010 7月31日現在) 八賢邸概要(1978年現在) 戸数8個 居住者29名 事業経過 ・ 75年 土地さがしメンバー拡大開始 ・76年9月 組合「八賢邸を立てる会」結成 土地購入 不動産売買契約 ・77年2月 工事請負契約、着工 ・77年9月入居 事業費 ・土地代手数料とも 7500万円 ・建築費 920万×8=7360万円 総経費1戸当たり 1750万円 ・右夏実さん戸別 当たり ・一般値 総工費3000万円は妥当な金額だったろう ・設計 竹中工務店 開発計画本部勤務 井口勝文(よしふみ) |
佐藤:よろしくお願いします、井口夏実さんは、どこで生まれましたか、問題なかったら年齢とかも 詳しくお願いします 夏実:1974年生まれなので、今35才です 佐藤:で、どこで生まれましたか 夏実:大阪市堺市 の団地 佐藤:堺市は古くから知られているところだから、千利休とか。そんなふうにしか思わない、それから蒸し蕎麦。食べたことありますか 夏実:ないです 佐藤:私の体験としては利休の跡と不味い蒸し蕎麦の記憶しかありません。ずーっと堺で育ったんですか 夏実:うんうん、私はそこには2才までしかいなくって。2才半ぐらいのときに今の実家なんですけど、豊中市。 佐藤:豊中って大阪と京都の間で大阪の北のほうでしたっけ 夏実:そうです、北摂と言われるところにある 佐藤:大きなインタチェンジが在る当たりですよね、 夏実:千里中央って千里ニュータウンの南側です。その辺の緑地公園のところに、引っ越して来ました。 佐藤:大きな団地っ子ですか 夏実:それはね、いや団地じゃないの、マンションがその頃はその辺に建ち始めてて。でもまだほとんど建ってなかったんですけどね。だから原らっぱに4階建てのマンションを 佐藤:住宅公団タイプの平面で、普通のマンションですか 夏実:それはうちの両親が コーポラティブというのをやって 佐藤:コーポラティブって都住創とかああいうのですか 夏実:うん、、個人でやったの 佐藤:そりゃ凄いね 夏実:なんていうの8軒だけの、8軒集めて土地探してね 佐藤:凄いねそれは、いきなり凄い話にであっちゃったよ 夏実:それで建ったのが私が2才半ぐらいのとき。 佐藤: 計画から完成まで両親がやったということですか 夏実:そうです 佐藤:凄いですね〜 お父さんお母さんすごいわ〜 建築関係とかやっているんだ 夏実:そう父が 佐藤:8軒ということは、友達とか知り合いとかでしょう 夏実:うんでもね、募ったみたいですけどね 新聞とかで 佐藤:新聞で募って 8人、そっちの方が 友達縁よりもっと 凄いよ 夏実:うんふふふふふ、そうそう 佐藤:知り合い8人で建てるなら なんとなく、分かるんだけど。新聞公募して だもん 夏実:知り合いも居たんですよ、だから 堺の団地に知り合いも何人か来たし 佐藤:といことは 今から40年から30数年前だから。コーポラティブでも初期、新しい試みだよね 夏実:うん。 佐藤:コーポラティブハウスって言われてる 初頭の建築じゃないかな〜 夏実:そうだね 山崎:当時言っていたの、そういうコーポラティブって 佐藤:中筋さんと かなにかヘキサとか言っていなかったかな 夏実:ヘキサの人は 一人と知り合いだったみたい 佐藤:あぁそうなの、お父さんがそういう関係で 入居者を募って。1軒1軒 間取りとか違うんでしょう 夏実:うん 佐藤:それは凄いね、振り返ると 面白い所に住んでいたんですね、どんな構成だったんですか、一軒一軒聞きたくなるね、ふふふふ 夏実:2軒ずつ4階建てなの、 佐藤:年齢もバラバラなんでしょう。家族構成もバラバラで 夏実:うん。 佐藤:鍵は掛かっていたんですか 夏実:みんなの家に? 佐藤:自由に子供は出入りしてたとか あったんですか 夏実:私の家は掛かってなかった 佐藤:ベランダ伝えに往き来していたとか、コーポラティブハウス風聞あるじゃないですか 夏実:ああ、1階は庭が付いてて、庭は繋がってました、家は1階だったんだけど 佐藤:観てみたいね、実家 ね、面白そうだな 山崎:行きますか 佐藤:いいね〜。行きたいが 時間が無いか 今日の夜 俺講演だよ 夏実:大分 変わっちゃったんですけどね。住人が。 佐藤:そうか 転売するわけね、 夏実:売ったり 引っ越しちゃったり した人もいる 佐藤:お父さんはなんで コーポラティブハウスにしようと思ったんですか、聞いてないですか 夏実:う〜ん私が知っている限りでは、高額でしょう家って。狭いでしょう。 佐藤:建物よりも土地が高いよね昔も今も 夏実:3000万円代で100u以上の家を持とうって思ったらしいですけど。そのための方法だった 佐藤:8軒だから2億4千万円で土地代込みで建物も建てる、自分たちで作るから不動産屋さんの利ざや2,3割取られない。卸値でね 建築請負たたくと安価ですむしね、実際の売値の半値ぐらいで出来ちゃうと 夏実:うん うん 佐藤:実費にすごく近い直段で 手に入れたっていうことでしょうからね 夏実:だと思う。詳しいことは知らない 佐藤:それは 面白いよ〜 夏実:出来たときは凄く楽しかったですよ、 佐藤:新聞とか載ったんじゃないの、新聞記事とか持ってないですか。2才半だから分からないよね 夏実:うん 分かんない 佐藤:でもずーっとそこで 暮らしたんでしょう 夏実:そう、それ以来はそうです、今もそうですからね |
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佐藤:いいですね〜面白いね〜泊まりに行こう 実家に ふふふふふふ 夏実:コーポラティブの話は 喜んでしてくれると思う 佐藤:面白いね お父さん、インタビューしに行こう ふふふ 山崎:喜んで 佐藤:インタビューしよう、お父さんに会ってね。それは面白いね、夏美さんを立体的に語ることにもなるし、あの子はどうでしたみたいな はははは 夏実:ふふふふふ、それ面白いかも 佐藤:娘の自慢話 ずーっとするかもしれないし 建築の話しはいいわ ってもんで。 それいいな〜 夏実:うん 佐藤:期待されていた娘は パパママをウンザリしていたとか。 いいじゃないですか はははあはは。そうですか それ なんか面白いと思うのでインタビュー実現したいね〜。 8軒全部お父さんがコーディネートして、組み合わせているから、当初は入居者 皆 親戚みたいなものんだね、そうは成っていなかったの。 夏実:うん最初はね、何年かは そうだったと思います。 佐藤:だんだん細かな差異が気になりだして、欲望がずれて違って来てと、喧嘩にはならなかったんでしょう。その顛末話は お父さんに聞けばいいや 夏実:喧嘩には なんないけどね、最初はみんなでバーベキューパーティーしたり、色んな人の家に集まったりしてましたけど、段々子供も大きく成っちゃってきて。 佐藤:みんな同じだと思っていたら、隣の子 東大、京大にいっちゃったよ・・我が家の子 駅弁大学だ〜 みたいな話になっていくのかな〜差が付いてきちゃうのかな 夏実:ふふふ 実はあったのかもね 佐藤:何か ありそうだよね、 夏実:実は あったかもしれない 佐藤:みんなで一緒にやり始めたが、段々時間が経つにつれて ぞれぞれの能力の差異が露わになってきたりなどして 関係がぎくしゃくしはじめて、退職金タンマリの人と、チョビっとの人とか出て、疎遠になるとか、世俗の詰まらないことで 離別が起きはじめ しまいには 離れちゃいそう だよね 夏実:ふふふふ、疎遠になってきた 佐藤:高度成長期に ぶいぶい ならした オジサン・オバサン達って そういう世俗的ことを競って その差異をガソリンにして生きてきたからね。 世代的な考え方も有りそうだが、聞いてみよう。子供達はどうでしたか、そういう共同態に住んでいて、建物内は どこへ行っても親戚みたいなもんでしょうから、快適じゃないですか 山崎:幼なじみ 一人いたよね 夏実:うん、幼なじみで、同じ年の子が 上に居て。 佐藤:その人は 今でも住んでいるの 夏実:いや引っ越している、その子は引っ越しちゃった。うん。 佐藤:何でコーポラティブハウスが当初のままの関係で持続しないのか、そのまま完結しないのかって 面白い話になりそうだよね。聞いてみたいね〜 山崎:コーポラティブの話は 確かに けっこうしてくれるんじゃないかな。 佐藤:建物の話じゃなくって、人間と人間の、建物は 手法を寄せ集めて幾ら作っても、コーポラティブハウスの理念は実現しないしね。 実態にならないんだって分かるじゃない。 建物作る起動期に 何か理念のような理想のような 糞実利でもいけど そんな会話を交わらせないと コーポラティブハウスが成立しないって話は聞かないし興味ぐいぐい湧くな〜 ネガティブな話は表に出てこない、出さないじゃない、凄く聞きたい 現場の話をね。 お父さんに聞いてみたいネガティブな話も。やっぱりそうか!当たり前の問題を ふふふふふ 日本には顔見知りコーポラティブ・ハウスって 無理かも知れない問題を 夏実:どうなんでしょうね、でも最初からもう今のコーポラティブってそんなにコミュにティーを無理矢理 期待したりしないでしょう。作らないんじゃないですか 佐藤:職業と目的がばらけて国際かした 今はでしょう、昔はそうじゃなかったよ 熱い期待があったと予想するな。 そういうおめでたい記事は一杯読んだ 記憶があるけど 良い部分だけにしか光が当てないアホだけ記事ね、大本営発表だからね。 お目出度い記事ばかり出すんだよ。 夏祭り一緒にやったとか 老若男女楽しく暮らしている的な眉に唾して読むしかないような記事が多かった。分譲地作られた郊外のニュータウンに行くと共同で催し物を住人が自ら仕掛けて、その場所を 古里化し子供の思い出作りにいそしむパパ、ママ沢山いたと思うね。 俺も20代(1978年頃)末に千葉の郊外戸建て一軒家に住んでたことがあるので その地域で俺が何しろ図抜けて 一番若いパパなんで 色んな行事に引っ張りだされ 体力ぶいぶいで人気者 参加した記憶がありますもの。 夏実:やっていたやっていた。 佐藤:ニュータウン この地域祭り作ろう と仕掛けてたと思うので。 たぶん今のような、期待しないで販売手法をアーテストと こ練る 不動産屋さんが多いかもしれないけど。 当時は期待し過ぎて共倒れも あったと可能性があったと想像するよ。他者との距離の取り方って家族・企業も同質家族みたいな言われかたしてたんで みんなへたくそなのよ。 全く異なる他者が集まって住んだときの距離の保ち方が 大方の人は 分かってないことで 問題起こして 悩んだと と思うんですよ 夏実:うん 佐藤:昨日 泊めてもらってみ江さんのシェアはウスのように 男・女それぞれが勝手に振る舞っても 一軒の中で暮らせる。勝手にやって1泊させていただいて、凄く快適だったんだけど。 いきなり俺が来て泊まって快適に1泊するには テクニックが要るんですよね。 勝手にやらせたくない人が勝手に振る舞う人を泊めるのって凄く難しじゃないですか。 おれが来たことで 明日み江さんの家が消えてるかもしれないけど そういう細かい行き違いが起きると思うんで。 お互いにずれて 語り合わない で放置してしまい 最後には怒り爆発みたいになって 離別してしまうしか ない。 今は他者との交通の方法の未成熟さがよく分かるように思うんだよね。実家のコーポラティブハウス廻りの話すごく興味沸いている。脱線しましたけど、面白いですね、そうですか |
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絵 ねっとより 絵ネットより |
佐藤:そこで小学校中学校高校までずーっと暮らしたと 夏実:そう、 佐藤:小学校では何をしてましたか。 夏実:その辺はあんまり覚えてないんだけど、おばあちゃんと遊んだり、2階のその女の子と遊んだり。 佐藤:どんな遊びですか アニメーション観るとか。 夏実:ひたすらゴッコ遊びと、あとは一番覚えているのはキャップって知ってます。 給食のね牛乳瓶のキャップ 佐藤:ああああ 夏実:それを集めて、ぱっと ひっくり返すの 1枚とか2枚決めて出すじゃない。それで積み重ねて、それをこうやってぱ〜ーっと ヒックリ返すの、ヒックリ返した物は自分のものにできるの 佐藤:なるほど 夏実:それで、それを集めて沢山になるといいんだけど。それを千枚ぐらい集めてね、闘ってましたね 佐藤:闘う少女 なるほど 夏実:ふふふふふ 佐藤:廃物利用して遊んでいたんだ。 そんな遊びしてたって聞いたの始めてたよ、 アニメの人気キャラ絵が描いてあるメンコとかは 俺も子供のときにやったけど、牛乳瓶の蓋でみんな盛り上がり、数を競っていたんだ 夏実:そう そう 佐藤:臭そうだね、綺麗に洗ってもっている 夏実:洗って 乾かしていたいかもふふふふ 佐藤:知らなかったな、取りやすいように取ってが付いているじゃないの 夏実:そう そう そう 佐藤:あのポッチ 重ねると邪魔なるんじゃないですか 夏実:大丈夫でした 佐藤:その他の遊びは なんでしたか、家の廻りを走り廻っていたとか、運動してたとか。新聞ばかり読んでいたとか 色々、どんな少女でしたか 夏実:子供のころのこと あまり覚えてない、 佐藤:じゃ覚えているところから 夏実:どんなふうに時間が過ぎていったのか 佐藤:小学校4,5年生ぐらいのことは流石に覚えているでしょう 夏実:う〜ん 佐藤:豊中の子供って普段なにして遊んでいるんですか 夏実:自転車 乗ったり 佐藤:空き地は あったですか 川とかは 夏実:まだ空き地有ったから、畑もあったし、苺が植わっていたりしてね 佐藤:家庭菜園 やってたのかな 農家の人が栽培していたのかな 夏実:家庭菜園やっていたって言っていたこないだ聞いたら 佐藤:建物は新しいけど周囲はまだ 田舎の雰囲気が残っていたと 夏実:うん、そう、団地みたいに大きな建物があまり無かった からね。 山崎:今もないよね 夏実:うん 佐藤:200坪、そんなに大きくないか150坪ぐらいの敷地なんですか。8軒の家の敷地 山崎:200uで階段だから 佐藤:建坪 75坪として 110ぐらいかな 敷地はそんなに広くないよね。その土地に 4階建てってと 夏実:家の廻りで遊んでたね、学校へ行って、友達と喧嘩したりしてたかな。妹と喧嘩したり。妹とはしょっちゅ喧嘩してました 佐藤:姉妹 二人なんですか 夏実:うん 佐藤:女の子って人気グループ 「嵐の櫻井君」のような どろんじょ様も大好きな アイドルに憧れたりするじゃないですか。 そういのなかったんですか。アニメのヒーロに心ときめかすとか、コスプレしたとか。今コスプレヤー沢山いるじゃないですか、そういのやならなかったんですか 夏実:宝塚かな、宝塚歌劇に憧れていたかな 佐藤:観にいったんだ 夏実:子供の日に おばあちゃんが連れて行ってくれて、友達と一緒にね。その子と一緒に宝塚ゴッコしてたの 佐藤:へ〜 歌っていたんだ 夏実:うん、家の中に 台を作って 佐藤:いいね〜 歌とか踊りとか好きなんだ 夏実:子供の頃はね 佐藤:今やってないの 夏実:今やってないです 佐藤:豊中から宝塚はそんなに遠くないんよね 夏実:でも梅田まで一回出るんですよね 佐藤:そうか 宝塚ごっこってのは 関西らしくって面白いね、友達と二人でね、妹はやらないの 夏実:妹は 一緒にやってないね 佐藤:その頃の流行の演目はなんだったんですか 夏実:演目は夜明けの序曲っていうの観に行って。 佐藤:べるばら じゃなかったんだ 夏実:ベルばらはね〜 、やってなかったかな。好きって言っても見せてもらいにいったのがね2回だけだったから。うん 佐藤:どんな面に 圧倒されたんですか、着ている衣装の華やかさですか、 夏実:そう そう そう 佐藤:コスチューに興味があった ファッション 夏実:あった と思う 佐藤:いいね〜女の子らしいね〜 夏実:そう 女の子らしい 佐藤:そこで 衣装を作っちゃうとか なかったの 夏実:なかった 佐藤:じゃ 中学校はどうでしたか 夏実:中学はテニス部に入っていたの その02へ |
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