2010夏 ことば悦覧 in うるとらまんchin々 (仮想領域 大坂・京都) | |
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2010年7月31日 AM10〜 「井口夏実さん 人生と現在を語る」 文字起こし・文責:佐藤敏宏 (快晴・京都の自宅にて) その 01 02 03 04 05 06 07 ロンドンレポート |
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その06 | |
佐藤:不景気になって仕事は無いし みんなで子供を育て合うような 核家族から見ればグズグズでも よりいい人間性をそだてる関係ができるかもしれないなと思っていろいろ聞いてみました、今は中間点だから両方やらなければいけないので大変ですがね ふふふ 夏実:私なんだろう あつかまし図々しくね、自分一人で育てられると思ってないから元々。 佐藤:それはいいね〜そういう構えは いいよ 人と人が 暮らす社会はそうなっているし 夏実:私と二人っきりで家にいる 子供が可愛そうふふふふふ 山崎:はははははは、それは そう 夏実:それは本当に考えられない16:12 佐藤:どうどうと 言えるのは正常ですね。母親がそういうことを言うのは大切なことだと思うんですけども。だからといってべったり24時間ついている母親より愛情が薄いとは言えない。年中くっついていると ストレスどちらも溜まるのは人なら普通のことじゃないですか 好きな異性とだって都合の良いときだけ逢っていたいというように。子供とだって親だけと 365日朝から晩まで付き合わなければいけないならストレスになるよなと思う。子供だって自分が親に居て欲しいときだけ居て欲しいと思うと思うんですけど 夏実:一緒に居るって言うと一緒にいたいと言うんだけどね。本当は保育園にいる姿みたら、活き活きしているよね。のびのびしている 山崎:うん 夏実:半年、6ヶ月ぐらいからね。上の子は行っているんですけど、もう最初に行ったときから、保育園の方が明るいし、広いし風通しも良いし。それで行った当日から廻りの先生に全員うちの子の名前覚えてくれてね。それで可愛い可愛いって言うんだよね。 佐藤:子育ての プロだからね 夏実:うん 佐藤:褒めて育てる プロの技だからね 夏美:そうそう。ちっちゃい頃から こんなに色んな人に可愛い可愛い可愛い可愛い可愛いって呼ばれて、 いいな〜って 佐藤:俺のだいきらいな国民的人気の脚本家でスガコっていう人がいるんだけど スガコしてる両親のなんと多いことか! ネガティブなことしか言い続けない 馬鹿親 夏実:そうそう、それであれやってみよう これやってみようと、一緒にする同じ年の子とか上の子とか下の子とか居て。色んな行事があるし。ご飯も美味しいし。 佐藤:良い社会が身近にあるな〜と 感じます 夏実:私一人でやるのは とても 佐藤:子育てのプロと協働して育てるんだと いいね 夏実:うん |
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佐藤:自分の子供でも 社会のみんなで育てるんだっていうのは 良い構え方だし、私一人で育てられないって言うのは 正しいリアルな対応・視線だと思いますよ。夏美さんのように子育ての ここがちょっとここがこんなふうに出来ないよ。そんな日記があって、お互いが書き継ぐようなものがあればいい。子育て情報が共有されるので。 母親もそうだけど 子供の方も色んなタイプがいるから。ずーっと一緒に居たい子供もいるだろうし。 山崎:二人いるからね、すごく突き放されても 僕がいるとか。 佐藤:それはいいね、子供も今日はお父さんと遊ぼうか、お母さんとあそぼうか悩まなければならないので 賢くなるよね 夏実:子供 面白いですけどね、どんどどんどん賢くなるし 山崎:うん 夏実:色んなこと身につけるしね、上の子は一緒にも〜色々話し合えるしもう 佐藤:いいよね〜 お互いに相談相手もになるしね 山崎:大人と付き合っているから、先生も大人だし、プロの仕事でやっている大人だけど、廻りの親も大人でしょう。 佐藤:保育園だから子供同士の関係もあるんでしょう 夏実:うん 佐藤:家庭だけで育つより複雑な人間関係の体験が人生に有るのがいいよね。年齢そうも一杯あるしね。複雑で程よい人間関係がある。でも 年齢が上がる順に 年齢も才能も仕分けされて、単純なカテゴリになっていく日本の社会があるので 将来 ショックきそうだけどね 山崎:大学に入って自己紹介するときにどこの研究室ですかって聞かれるんですよ、そのとき研究室に所属してなかったし。研究室ってなんですかみたいなの、何とか先生の下で 佐藤:夏美さんはイギリスでも今勤めている出版会社でも 一人の人間として扱われているから、カテゴリーで仕分けされて生きているような気配は受けないだけど。 夏実:嫌いかも 嫌いだね、何かに属さなきゃいけないってのは、辛いね |
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雑談が続いている 佐藤:いいじゃないですね 夏実さん風イズム 肩に力が入らない でも欲張りで 夏実:はははは 山崎:気負いが無くって 完璧主義でふふふ この家でね、 夏実:ふふふふふ 山崎:これ今 の家 白いじゃないですか 夏実:壁ね。全部クロスが貼ってあったのね、それずーっと私嫌だったんですよ、ちょっと汚れてくるともう汚れでしかないから、良い感じじゃなくって。それ全部剥がして。ペンキで白く塗りたかったんですよね、でこないだの産休中にやるって決めて、はがし始めて。剥がすのは全部私自分でやったよ 佐藤:産後で疲れるじゃん 産休中じゃん 夏実:でも産休中しか時間が無いでしょう 山崎:まとまった休みがない。平日に、何日か続けてやらないとそういうふうに出来ない 夏実:養生まで自分でしたよ 私は 山崎:そうなんだけどね。剥がして養生するところまではやったか 夏実:とにかく最後は彼がやるって感じなんです 佐藤:良い旦那だね〜 夏実:うん 佐藤:気負いが無くって、後は完璧主義で。マトメは旦那に任せればいいんだからね 山崎:そう 佐藤:二人合わせて完璧だからいいじゃない 山崎:終わらないと 怒るんですよ ともに はふふふふふふふふふ 佐藤:いいね それって 夏美さん 素晴らしいね〜 愛の挨拶 代わりに怒るのね 夏実:発散はするしね 佐藤:建築家に合っているね〜 夏実:エンジンは掛けるんだけど、運転はしない 山崎:自分の家についてはそれが出来ると思いますね、この家をどうするかとか、そういうのを考えるのはできるんじゃないかな 佐藤:いいな〜イイ関係だ 夏実:うん ふふふふふふ |
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夏実さんより 追記のメール 新聞記事下記に添付 |
2010年8月2日 12:04 佐藤敏宏さま 土曜日は遠い我が家までお出かけいただいてありがとうございました。子育てのことで、もしかしたらあんまり脳天気な話ばかりしてたかもしれない、とちょっと気になったので、難しく思ってることを書いてみます。 インタビューの時は、一人で全部はできない!と簡単に言い切ってましたが、言い切って協力を得られる 環境にたまたま恵まれているだけで、できないのにしなきゃいけない人はいっぱい居るはずで、一人で背負わずに済む環境をどうやったら作り出せるんだろうって、特に虐待の事件を知るたび悔しく思います。 (昨日また一件新聞に出たので、今その後悔がぶり返してるわけです。) 人に迷惑をかけないこと、人の邪魔をしないことって、そんなに大事ですか????と思います。それよりも、自分の周りに生きてる他人にもっと関わること、まずは挨拶すること、だいじょうぶ?て声をかけることや、手伝って!って助けを求めることの方が、ずっと大事で健康的だと思うのですが、意外とまわりはそうなってない気がします。 例えば毎朝必ず同じバスに乗る知らない人たちに挨拶することすら結構思い切りが要ることだったりして。子どもの虐待て、私にだって決して特別な縁遠い事件じゃないです。「なんで泣きやまないの???」って苛々して揺さぶっちゃう気持ち、よく分かります。 一人親で、貧乏で、かわいがってもらった経験がなくて、若すぎたら、子どもを置き去りにして死なせちゃうこと、あると思います。そんな当事者に「命の大切さをわかって!」て嘆く人居るけど、そういうお説教って百害ばかりで一利もなしな気がする。命がなんで大切なのか、親の愛情ってなんなのかって私には言葉では説明できない。 私は一人目の子が生まれた直後は戸惑いばかり大きく、可愛さがよくわかりませんでした。時間がたって少しずつコミュニケーションがとれたり、気持ちの余裕ができて初めて優しい気持ちが湧いてきて、その時は正直、我ながらほっとしました。私にも可愛がれそうだな、て。 今では二人の息子は優しくしたい大切な存在ですが (でも怒鳴ってるけど)、 彼らの不思議な可愛さって、声をかけてくれる周りの人たちにたくさん教えてもらいました。 建築関係の人が読むHPだし、子育てのことはメインじゃないと思いますが、子育てって親の愛情が当然だと思われすぎてる気がするのと、母親同士とか子育てサークルの一部では悩み相談があっても、一般的には公言しにくかったり、事件がおこってから扱われるので、せっかくのインタビューの機会にあんまり脳天気に余裕ぶってる場合じゃないな、と思い、後からになってしまいましたが思い出してとりとめないかもですが書きました。 虐待の事件を知ると起こる発作のようなものでもあるのですが、佐藤さんに聞いてもらいたかったのです。長くなってごめんなさい。 井口夏実 その07 ロンドン アートレポートへ |
以上で井口夏実さん 「人生と現在を語る」 は終わりです 読んでいただきありがとうございました 夏実さんの実家(コーポラティブハウス)にて御両親の聞き取り記録が出来ましたら読んでいただければ嬉しいです 文字起こし・文責 佐藤敏宏 |
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以下参考資料 | |
子供(人間)は社会全体で育てられる動物だと思います。子供は親のものではないし 子供自身のものでもない 具体的に書けば書ききれないほどネタはあるが 抽象的に人間の安全保障という考え方に基づいた社会制度が作られることが肝要だと思う 犯罪を少なくすることに気をとられてはいけないように思う こどもの虐待 殺害は 10年前に比べ 増えてはいない 増えているように感じるのは マスメディアの事件報道の姿勢に影響を受けているからだ 「傷害」のみがはっきりと増加しているが 家庭内の 問題は以前は警察権力からは放置されていてた領域であるから 警察は介入しなかった と思われるので 単純に増えていると受けとめるのは危険であろう ■誤報に似たような事件情報で埋め尽くされる 人々の記憶こそが問題である 日本の事件報道はまったくもて当事者(被告人)の取材をセズ 警察発表情報と 当事者の周囲の友人知人の証言を採取して 担当記者によって犯人像の物語を作りあげられ 多量に流されて 初期の捏造のような作られた情報が人々に刷り込まれてしまう点だ 裁判で証言を詳細に追い 犯人像を訂正する記事はほどんどないのである 2010年 7月30日に大阪で起きた置き去り幼児殺害事件もその例に漏れず 8月22日朝日の記事を注意深く読み込むと 当事者(容疑者)の今の言葉は無い。 逮捕後の容疑者の言葉を直接とって書いていないことが分かる |
警察庁 PDFより 8月22日朝日の記事を注意深く読み込むと 容疑者の今の言葉を直接とって書いていないことが分かるのだ |
04年の朝日新聞記事 |
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人間の安全保障 について 03 2月20日記事 |