2010夏   ことば悦覧 in うるとらまんchin々  (仮想領域 大坂・京都)
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 2010年8月1日夜 in岡田栄造さんの家 満田衛資 さん 「えいぞうさんの家」を語る

 その 01  02  03  04  05  06  
  その02

 絵ネットより

 

満田独楽基礎って言われている
佐藤:独楽形の ものを並べてね

満田:3m幅の20mなんで、改良の機械入れたりとか出来ないんで。独楽基礎だったら一個人間で運べるっていうことで 地盤が弱い

佐藤:前面 道路広くないの
満田:広いですけど
佐藤:トラック・ダンプとかバス走ると揺れが伝わるよね〜
満田:ただ、トラックはその先 急に細くなる道なんで。入って来ないような。そこは心配はしてなかったんですけど。

佐藤:独立基礎じゃなくって 1.5m高さのべた基礎ね
満田:はい。なかなか面白かったというと ちょっと語弊がありますけれど
佐藤:作ってみたくなったと
満田:うん

佐藤:今度 毎度おなじみの 自腹プロジェクトで 柱2本 建てて 街中アート活動として作ってみるとか
満田:はははははは これ独楽基礎配置図ですよね ふふふふ
佐藤:3m幅に5個並んでいるから 
満田:直径50pです

佐藤:途中から狭くなっているじゃん
満田:途中が狭くなっている、これはさっきのシステムでいうと 真っ直ぐでしかないものですから。逆に途中で敷地が曲がるってことは、アシンメトリーの部分があるんですよ。長期的にくっと曲がるような、重石的に。というようなことがあったんで。そこはやってて 少しでした

佐藤:それは嫌だろうね 敷地がくびれて 狭くなっているのが O邸にも湾曲にて 影響残しているような気がしてきたな、O邸1はそんな感じですか、屋根はどんな仕上げでしたか
満田屋根はフラットでした

佐藤:屋上へは 上がれなかったの 
満田上がれました
佐藤:屋上菜園にはなっていなかったんですね
満田:そこまではしてなかったですよね、岡田さん
岡田:はい

満田:屋上に畑を作ってくれって話はしてないですよね
岡田:してないですね
満田:ここに 階段上がれるような、こういうところは重量のバランスが崩すんですよふふふふ だから この3本は揺れるんじゃないかなみたいなのもありましたけれども。
佐藤:根太の間からハッチで出てくれって言いたくなりそうだ

満田:これだから構造通すの大変だったですよ
佐藤:ちょっと くびれているからな〜バランス崩すよね
満田広い方のセンターか?細い方のセンターか?で、だいぶ悩みましたですよ。それは僕が決めていいよって言われていたんですけど

佐藤:狭い方に来てるね
満田:狭い方にしましたね最終的に
佐藤:先が丸くなっているんは中山さんの好みなのね
満田:そうです構造と関係ない



 

佐藤:なるほど
満田:内周に構造で制約されたくないって感じありましたけど。レトロな市電とか、ちゃっと上げる窓みたいなのをずーっと配置たんで。彼のスケッチちょっと 僕もってないんですけど。すごいそういう昔の電車みたいな

佐藤:O邸1の構造説明してもらった後で O邸を見ると そうとう楽そうだけど湾曲しているから そうでもないのかな。
満田O邸1の方がシンドイです このときはキャンティレバーでいきたいという 中山君の気持ちが強かったし。あの時はピロティーっていう形式を 凄く彼は重要視してたんですよね。

佐藤:2,3階に住んで 1階はピロティーだったんだ
満田:ピロティーでした。それは中山さんの思想だと

佐藤:猫が入ってきたり 俺のような者が来ても そのピロティーで泊まれるわけだね、自転車置き場にもできるし 井戸端会議の場にもなるしね
満田:だから これを段差付けてみたりとかっていうの、途中のスタディーの中で
佐藤:そうれは 大変だ

満田:こんなんどうですか〜 やめてくれってふふふふふ ここで力の伝達出来なくなるからやめてと話をしたりとか。これトラスみたいに強くなりませんかと そんなことやらんでも強いからやめて 。色々 僕も東京でやり始めてこれ引きずって京都に来たんで。最初にこれで、京都市役所と対峙するっていう
佐藤:揉めそうだね、建築センター通したんですか最後は

満田:いやいや、センター行きになるよっていう話だったんですけど。そこは無しにしてもらいましたけど。課長さんのところまで行って。こういう考え方でやってますよって。最初ERIに持っていったんですけど。ERIの人も「自分じゃよう見ん」と思ったのか、分かんないですけど。京都市に何か言われるって関係にあるから。

佐藤耐震強度偽装事件が 起こる前ですか
満田後だけど 法律が変わる前なんですよ
佐藤:そうかそうか
満田今回はいいけれども、6月越えたらだめだよみたいな、言われかたしながら通していただきましたけど。「これがいつも出来ると思うなよ」と釘刺されながら、やりましたよね

佐藤:o邸1構造関連よくわかりました
満田:っていうのがあって、でまあ中山さんから電話掛かってきたときに、実はって話になって。
佐藤:そこの当たりの 敷地交代のいきさつは 09年の夏 えいぞう・きみこさん新居を語るで明かされていることだけど
満田:その頃は 岡田さんとも親しくさせていただいてたか

佐藤:岡田先生とは 何時からお知り合いでしたか
満田:なんの時だろう。中山さんが そもそも 一回京都で喋るときがあったんですよ岡田さんのイベントで。そのときたまたま僕東京にいっていたけど、京都に帰って来て。そこで。岡田さんも構造設計者が見えているっていうことに対して、安心感を持っていただいたと思うかどうかはまあ。ここで話を続けすぎると先に進まないんで


佐藤:ここまでで 25分話しましたからね
満田:でまあ、次のフェーズに
佐藤:次はこれでと いきなり注文が来るわけですか、最初はスケッチですか

満田:先に敷地見に来ましたね。ああ広なったな〜 だいぶ広なった
佐藤:隣は神社だし 全面道路広いしね工事しやすいわと思うよね

 

満田:ぼくらも 広くなって中山君がどんなことを言い出すのかって、すごく。まさかこれじゃないだろうと裏予想しつつ。 で何が来るかなと、キャンティレバーってことはないし。けど僕らの中ではあのキャンティレバーはやりたかったなって気持ちもあったんですよね。残念だっていう気持ちが。 あそこまでやったからね。京都市役所とも交渉しているし、「今回はええよってですね。けっこう振動解析とか普通じゃやらんようなことまでやっていたんでね。それで出てきた模型がこれです

佐藤:これか〜これ楽やなと
満田:それでも細いっていうか、あんなに敷地があるのにまた細いことするのって
佐藤:柱が細いじゃなくって 湾曲してる路地状の平面形が細いっていうとね

満田:せっかく幅がこれだけになったときに ゆったりと家を造ろうという話に。そいう意味では見せられたときに既に負けてましたね ふふふふふ、要するにストック出来るものをちゃんと 前のそのストリーを引き継ぎつつ、これもこれだけじゃなくって、実際

佐藤:発生のプロセスというか 建築変容のプロセスが分かるようになっていたと
満田:この時は透明でつくっていたんですね あえて この屋根型は京都の景観法の屋根型の話がでているんで、家型にしなきゃいけないっていう。

佐藤:先端もまるくなっていないし
満田:側にこういうものがあって、 これの側(下屋)のない模型を用意して、要するにメーインは これだよと主張しているわけじゃないですか。

佐藤:山形ラーメンで通し連続させてね
満田:で あくまでここをメインにしているっていう こっち(下屋)のサブ感、最初は階段も外にありますし 岡田さん知っているのかな、ふふふふ

岡田この模型はみたことない、だいぶちっちゃいですね 階段がね
佐藤:階段の処理に苦労した感 でている今もね  梯子でいいんだけどね、子供もいるしね
満田:法律として これはかなり初期の模型です 今だから いいと思うですけど

佐藤:中山さん努力し続けて 正解に辿り着いたと いう様子が分かって良いです
満田:それは伊東さん、佐々木さんそういう関係で、彼は極めて常識的です 彼は
佐藤:普通じゃないところは最後まで正解を追い続けるってことか、気に入らない点を作り替えていくということがね、O邸1を増改築し続けるというのかな、面白いですね

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