めのう二刀流・無痛台湾法

10年ぶりに足もみを受けて


                                                                  東京都在住  橋

 私は、10年前知人の奨めで、折田先生の治療室に行きました。当時は足をちょっと触るだけで痛くて、「こんなに痛い足揉みを習うなんて」と思いましたが、講座の申し込みをしましたので兎に角講座は受けました。初級で終わろうと思っていたのですが、先生の講義はとても解かりやすく、中級、上級とあっという間に進むことになりました。自分の足は勿論の事、友達の足も借りて、「痛い!」と言われるのが当時は快感でした、台湾研修も行ってみたいなと、思い始めたころ家業が忙しくなり、機会をのがしてしまいました、

 それでも時々は足首を回し、反射区を一つ一つ刺激し、あんなに痛かった外反母趾も今では良くなって嘘の様です。

 「足に加えた刺激は1本の神経で脳まで伝わることがなく、何本かの神経が刺激を受けて、伝わる時電気信号として伝わりますが、電気信号だけではなく化学物質を介して伝わる。ニコチンがアセチルコリンに化けて神経伝達物質になる」と云う話は、私の脳にインプットされ、時々脳をよぎりました。当時私はヘビースモーカーで「隠れ健康オタク」でしたが、風邪がきっかけで煙草が嫌いになって止めました。

 足もみを習い始めた頃です。山形に居る友達がくも膜下出血で前頭葉がやられ、半身不随で入院中と聞きお見舞いに行きました。彼女は車椅子にいましたが、私の事がいくらか記憶にある様子でした。「C子足、「貸して」と私の膝の上に足を置いて、足揉みしました。反射区を刺激しましたら、C子は頭を抱えて、「もういい」「もういい」とゆう感じで足を引っ込めようとしました。それをなだめなだめして30分位足揉みをしました。次の日C子のご主人から連絡があり、私が帰った日の夕方、「テーブルに手をついて、両脚で立ち上がった」と、とても喜ばれたことがありました。

 私も近年歳を重ね、立ったり座ったりがきつくなり、身体全体の筋肉が硬く、整体にマッサージにと暇を見ては通っていましたが、ほぐれてもすぐ元に戻ってしまいます。「うーん!・・何かないかなぁ」と思っていましたが、そんな時折田先生を思い出し、昨年11月に電話してみました。「まだやっておられますか?!」と電話に先生が出られた時に思わずそんな言葉が出てしまいました。
 いつしか機関誌の購読からも遠ざかっていましたし、10年ぶりでしたので。早速足もみの予約をしました。先生の施術を受けましたが、10年前とは揉み方がずい分変わっていて痛みもほとんど感じません。メノウを使って足裏を軽く流し、足首回り、膝回り、足全体のスジを調整され、背中もメノウでほぐしてもらいました。
 終わった後は、勿論足は軽く、背筋もしっかりしてとても気持ちの良い施術でした、次の日はもっと腰から軽くなっていのには驚きました。家を出るときには、10年前の足もみを想像して痛さを覚悟していたのですが、帰ってきたときの心地良さはななんとも言えませんでした。