第42号 06.6月号
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踵の裏を柔らかくしよう
      も く じ
巻頭言「踵の裏を柔らかくしよう」・・・1
足リフレクソロジーと出会って  ・・・2
足もみの未来派明るい      ・・・3   
  
足首から先の反射区がある部位だけをいくら時間をかけて、体力を使って必死に揉んでも、反射区のしこりがなかなか思うような柔らかさにならない。また、柔らかくなってもすぐにまた元に戻って硬くなっている。これは皆さんも体験されていることと思います。なにか工夫をして、それを解決したいと十年前に思いたち、様々のお客様の足をお借りしてもみ方を考えて試してきましたが、ようやくその終着点にたどり着きました。特にこれまでの3年間ほどは、今回の終着点へ向けて一気に駆けてきたように思います。
10年前に思い立った足首ほぐしの足根揉捻法から始まりふくらはぎ揉捻法、膝裏揉捻法に進み、膝まで柔らかくしていったら、最後に踵(かかと)の裏を解すことにたどり着いた訳です。踵の裏の筋肉群の硬さがふくらはぎ・膝裏・股関節・骨盤・背中・肩・首の硬さにまで繋がっていたのです。左足の反射区の部位でいうと31直腸・32肛門・24膀胱から65骨盤内臓器、そして56仙骨・5 1尿道のところです。
「足裏の足底筋が硬いのは問題だ」という点までは2年前に一度たどり着いていたのですが、踵は「まあこの位の硬さで正常だろう」と思い込んでいました。しかし、3ヶ月前からある女性のお客様で、もう6年間通っていらっしゃる方の踵を徹底的に柔らかくしてみて、自分の認識が甘かったことを痛感させられました。この方はお若いときから足首の捻挫を起こし易く、慢性的になって、お忙しい生活で本格的な病院での治療はされていませんでした。現在では外側のくるぶしが体重を支えきれず、少し下に下がってきています。そのために足首に痛さがあり、どの医師からも手術を勧められています。でもなんとか手術しないで現状を保てて、1日でも2日でもいいから痛みのない日が欲しいと願われて足もみに通っていらっしゃる訳です。つい3ヶ月前に、踵の裏の65骨盤内臓器と57尾骨の反射区のところとの皮膚の厚さがふと気になり、初めてここを徹底して解してみようと思いたちました。それまではその部分は意識して触ってはいませんでした。痛みを出しているくるぶしの股関節の反射区とはあまり関係ないだろうと思っていました。意識して揉みだしてみて、最初の3・4回までは内部が思いのほか硬いことに思い知らされ、その後ほぐれ出してくると、その部位が「くるぶしの外側に直接通じている!」という手ごたえを感じました。そして、ご本人の感想を聞くとその部位を解している時は気持ち良いし、揉んだ後は今までより足の動きが楽とのことです。
ご存知のように、しこりは立体形をしています。平面の二次元になっているしこりは無いと思います。三次元の立体形ですから、硬いしこりが手にふれたら、そこはしこりの一部で、必ずその立体形のしこりの反対の部分が足の何処かに触れるはずなのです。その反対の部分が分ってしまうと、そのしこりを解すのは実に簡単です。挟み撃ちするように手を置いてゆっくりとじわーっと力を入れればしこりは一人でに解けていきます。しこりが無くなると永年の痛みも無くなるわけです。この考え方でしこりの全体像を探るようにして揉んでいってうまく行かなかったことはありません。百発百中です。
それ以来、踵の裏の筋肉群が異常に硬い人の足は、そこを柔らかくすることに時間を割くようにしています。そうすると足の反射区のある足の裏はおろかふくらはぎ、膝裏も自然に柔らかくなっていき驚いています。硬さが残っていてもちょっと揉むだけでふにゃふにゃと柔らかくなります。
固い土だった田んぼに水路を引き水を流せば独りでに土が軟らかくなっていくのと同じ要領です。血管という水路に血液を引き込んでしまえば、それで反射区は独りでに柔らかくなるのです。
この足裏揉捻で折田式足もみは完成となりました。
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