2本足で立っている時は、横になっている場合(1G=地球の持つ重力)と比べて脳には2Gの重力が掛かります。ヒトは2本足で立てるようになって手が自由に使えるようになり、言葉を使うようになり脳がどんどん発達したと言われますが、2Gの圧が脳に掛かることもその発達に関連すると思います。歩いたり、立って電車の中でつり革に掴まっている時にいいアイデアが閃いたりするのも、2Gの圧が関係するのではないでしょうか。寝たきりでは2Gという重力の刺激を受けませんので脳の働きが弱いといわれます。なるべくベッドの背を起して少しでもGを受けるようにしたほうが病人にはいいようです。一定時間横になることも必要で大切なことです。横になって2Gの重力から開放され、熟睡している間に脳は休むことができますし、身体では重要な新陳代謝が行なわれ、明日への活力が生じるのです。
 ヒトが4本足になって、脳に掛かる2Gが掛からなくなるとどういう変化が起こるでしょうか?ヒトの脳は少しずつ退化し始め、文明の発達が緩やかになり、人体に悪い新しい電化製品の発明も少なくなり、石油の消費量も少なくなり、環境破壊の進行が止まり、ヒトは大自然と共生できるようになり、地球の破壊が止まり、地球上でヒトは生き残れる、ということになります。こういう進化というか退化というか、人によって意見がわかれるところでしょうが、変化は結果として私たちの子孫にはいいことではないでしょうか? とすると、足健法で膝裏の硬さを改善しようと叫んでいることは逆に思えてきますね・・・!?。
なんとも複雑な思いで目覚めた今年の初夢でした。
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ウマなどのように早く走るためには爪先で立って、体重を4本の足に分散して走ったほうが都合がいいでしょう。ヒトのように二本の足だけで体重を支えて動くとするとウシ、ウマよりもっと多くの骨と広い面積が必要になりますのでかかとまで使う必要があるのでしょう。しかし 100m競争のようにスピードを競う競技では、他の動物と同じように足指を如何に使うかも結果に大きく左右するようです。歩く速度の早い人も足指でしっかり地面を蹴るようにして歩いています。さらに図を見て気づくことは、ヒトは膝が真っ直ぐになっていることです。ウマ、ウシ、イヌ・ネコは膝が曲がっていますし、脚全体が湾曲しています。この湾曲は体重の重みを分散し脚力を強くするために必要で曲がっているわけです。ヒトは脊柱がS字状に湾曲していますが、これも体重を支えるための生理的湾曲です。こうして何百万年の長い年月に、動物それぞれの形態に一番都合がいいように進化して現在の体型の形になってきました。
 進化は現在の形で完成して止まっているわけではありません。時代に応じて進化します。逆に退化という場合もあります。ヒトも変わっていくことでしょう。その兆しを、特にこの3・4年の足もみ体験のなかで私は感じます。
「人は何万年か後には四足動物の仲間入りをしているのではないか?」と感じています。そういう推理をしてしまうのは、現代のヒトの膝が次第に曲がってきているからです。特に膝裏のスジが針金のように硬くなってきています。そのために高齢者は膝だけではなく腰も曲がり出しています。昔もおばあさんは腰が九の字に曲がって杖をついているイメージがありますが、それは日常労働が今より厳しく食料事情も悪くてカルシウムが少なかったなどの理由も考えられます。
現代は若いヒトも膝が硬くなっています。腰が曲がる年齢がだんだん早くなるのではないかと思います。膝が曲がってくると杖をつき、その後はウシやウマのように四つ足になっていきます。ヒトが四つ足になると良いこともあります。それは宿命だった腰痛症から開放されるからです。
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