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★ミ 【その13】 ・・・イベントブースビルダー? 設営の流れ

「イベントブースビルダー?(4)」
「設営の流れ(4)」
 一日目の作業で木工の制作物はほとんど取付します。
前回までの作業が、だいたい仕込み一日目の作業になります。
簡単なブースでは、午前中で木工の取付を終わってしまうブースもあります。
午後から経師を待って、巾木付け文字貼り作業になります。
複雑なブースになると、大工60でやっても夜中の3時までぇ・・・(汗)
ブースの規模によって作業の進行状況は大幅に変わりますので、
時間的なことはハッキリとは言えません。

(木工屋が巾木を付けます)
紙が貼れた所から巾木を付けます。
以前イベントブース(展示会)の巾木というと、ベニヤの巾木でした。
ラワン又はシナの4ミリ又は並(2.5)ベニヤを60〜100幅に裂いて
指定の色に塗装し、ピンタッカー又は7分の釘で打ち付けていました。
現在ではほとんどテープ巾木です。
だれにでも早くきれいに貼れる、どーしても楽な方にいきますよね。

(アクリル屋又は木工屋がアンドンのアクリルを入れます)
電気屋がアンドンボックスの蛍光灯に結線して通電試験をしたらアクリルを入れます。
アンドンのアクリルを入れる時には、必ずきれいなウエスに通電処理剤
(製品名でいうとコルコートとかサンクリン)をつけて、
内側になる面をきれいに拭きます。
アクリルはかなり静電気を持ちますので、この作業は必ずやりましょう。
アクリルは一度入れたら外したくないですからね。

 平板のアクリルでは押し縁、弁当箱型のアクリルではビス+シリコンでとめるのが
一般的です。
押し縁は留めにするのが一番良い方法です。
長方形のアンドンは、短い押し縁を先にとめます。
長い押しブチは、片側を短い押し縁の留め部に引っかけて、
押し縁の真ん中辺をたわませて、反対側を入れます。
そして真ん中辺をまっすぐに戻せば、留め先がピッタリと入ります。
留めにしない時は縦を伸ばして横は間に挟む。(押し縁の小口を見せないため)

 横に長くアクリルが何枚か繋ぎに成るアンドンの場合
ボックスパラペットにアンドンが有る時です。
アンドン部分の下側の木部分の高さが少なく、距離が長いと
ボックスパラペットの下側が垂れる事が有ります。
その時は、アクリルでまっすぐにします。
アクリルの上下5ミリの位置に、七分の釘が通る小さな穴を所々に開けておきます。

*アクリルに穴を開ける時は、必ず下に当て物(小割とかたる木)を敷き、
 穴を開ける部分をピッタリと当て物に当てて開けるようにします。
 ドリルか普通の充電ドライバーで、アクリル用のキリか鉄工用のキリを使います。
 インパクトドライバーは使わない方が良いですね。
 負荷がかかると前方に打つ動きをしますので、
 回転がブレてアクリルが割れることが有ります。

 アクリルを入れ、上側のアクリルの穴から七分釘で裏打ちの押し縁にとめます。
下側の垂れている所を持ち上げ、まっすぐにして七分釘でとめます。
アクリルの繋ぎ目部分も下側を持ち上げ、ピッタリと合った所で七分釘でとめます。
その後押し縁を付けます。

 アクリルとアクリルの繋ぎ目には、裏に20〜30幅くらいの透明のアクリルを
上下押し縁分逃げて、接着しておきます。
アクリルとアクリルを合わせて止めたら、繋ぎ目にアクリル接着剤(塩化メチレン)
を注射器で流し込み接着します。

 隙間が開いてしまい、どぉーーーーにもならない時には(汗)
透明なシリコンを充填します。
まわりをマスキングしておきます。
少し盛る様な感じで充填し、へらで平にします。
まわりに着いてしまったシリコンは、
通電処理剤(サンクリン、コルコート)をウエスにつけて拭くときれいに成ります。

(切り文字屋又は木工屋が文字を貼ります)
イベント(展示会)で使う文字は、
エンビ+スタイロの切り文字とカッティングシート文字です。
エンビ+スタイロとは?
エンビの1ミリの板にスタイロフォームを貼り付けた物を糸鋸で切り抜いた文字です。

 この時点では、確実に位置が決まっている所の文字だけを貼ります。
打ち合わせの段階で全て決まれば一番よいのですけどねぇ〜なかなかぁ。
製品や持ち込みパネル等との兼ね合いで位置が変わる事が多いので、
最終日になる文字が多いですね。

 エンビ+スタイロ文字の接着方法は4種類有ります。
かたのり(経師に使うのりの、溶かないでそのままの物)
発砲スチロール用接着剤
コンクリボンド(タイルメント)
両面テープ(薄いもの)

 かたのり  
乾きが遅いので位置の修正が容易です。
失敗しても文字をはずし雑巾で拭き取れば、ほら なんでもない(笑)
大きな文字は、重みでずれる事が有る。

 発砲スチロール用接着剤
どーーゆうわけだか、関東ではカネスチック、関西ではカネダインを使う事が多い。
完全に乾く前なら位置の修正ができる。
大きな文字は、重みでずれる事が有る。
少し乾かしてから貼ると良い。

 コンクリボンド(タイルメント)
微調整は可能だが、ボンドに色が着いているので大幅にはずらせない。
大きな文字でもかなり耐える。
失敗した時は経師紙も張り替え。

 両面テープ
初期接着力大。
微調整不可能。
失敗した時は経師紙も張り替え。
うまく出来ればこれが一番早いのですが、ちとこわい(笑)

 貼り方
文字のロゴを見て、文字の全長を割り出します。
文字のセンター位置を出します。
文字を貼る高さの下場の位置に糸を張ります。
文字を貼る位置のセンターを出します。
文字の始まりと終わりの位置を出します。
文字の裏にのりをつけます。(厚みをつけて点着け)
センターの文字と始めと終わりの文字を貼ります。
ロゴを良くみて、バランス良くあいだの文字を貼ります。
慣れればチョンチョンと簡単に貼れるのですけどね。
んーー初めはなかなか・・・はらはら どきどき びくびく と(笑)
原寸のロゴがあれば、文字を貼る位置の上か下にロゴを借り止めにし、
それを見ながら貼れば簡単です。

 自信が無い時 その1
文字を貼る位置に原寸ロゴをテープで借り止めします。
文字の角々にめうちで印を付けます。
原寸ロゴをはずします。
めうちでついた穴を目印にして文字を貼ります。
大きな文字の時は良いのですが、小さい文字は・・・不向きです。
原寸のロゴが無い時にはこの方法は出来ません。

 自信がない時 その2
原寸のロゴが有る時はそのロゴの上に、ない時は三角スケールで出した位置に、
文字を並べます。きちんと並べたら動かさないようにして、
その上にマスキングテープを何本か貼ります。
全ての文字をマスキングテープでつないでしまいます。
裏返して全ての文字にのりを着け、いっぺんに貼ります。
こうすると文字間に悩むことなく、貼ることが出来ます。
のりが乾いて文字が接着するまでマスキングテープを外せないので、
曲がり等があった時、致命傷になります。(笑)

 カッティングシート文字の場合
下地がアクリル等、表面がツルツルした所に貼る時は、
アクリルとシート文字の両方に石鹸水を霧吹きで吹いて貼ります。
プラスチックのへらで、空気と水分を外に出すようにこすります。
こする前なら位置の修正が出来ます。
紙の上に貼る時はそのまま貼ります。
ちょっとずれちゃったぁ〜といって修正は出来ません。こわいですよぉ〜(笑)

 貼り方
文字とリタックシートの下場が平行になっているか調べます。
平行になっていたら、文字の下場からリタックシートの下場までの距離を計ります。
文字のセンター位置を出します。
文字を貼る高さの下場の位置(リタックシートの下場の位置)に糸を張ります。
文字を貼る位置のセンターを出します。

その1ー裏紙を全部剥して一気に貼ります。(短い文字列)

その2ー片側の少しだけ裏紙を剥し、文字を貼る位置まで持って行きます。
     下場を合わせて裏紙を剥した所を貼ります。
     裏紙を剥していない所を下場の位置に合わせたまま動かない様にしておいて、
     裏紙を斜めに引っ張り、剥しながら文字を貼っていきます。(長い文字列)

その3ーリタックシートの上場をマスキングテープでとめます。
     絶対にマスキングテープが剥がれないように、何重にも貼ります。
     上にめくり、裏紙を剥します。
     そっとリタックシートを降ろし、文字を貼ります。
     プラスチックのへらでリタックシートの上からなぞり、
     リタックシートを剥せばできあがりぃ〜。
文字が長かったり大きい時には、2人でやった方が失敗が少ないですね。

*カッティングシート文字
 文字型に切り抜いたカッティングシートを裏紙とリタックシートの間に
 挟んで有ります。
*リタックシートー透明または半透明の弱い接着力の紙またはビニールで、
         カッティングシート文字の上に貼ってあります。

 もしも失敗してしまった時はどうするか?
一番肝心な事は、あわてない、さわがない。(笑)

 文字を貼る位置を間違えた時
リタックシートをぐしゃぐしゃに丸めて捨てる前ならば
リタックシートを文字列に当て、文字の間隔をリタックシートに鉛筆で写します
文字列のまわりの経師紙にカッターを入れ、まわりの経師紙ごと剥します。
壁面の経師紙を補修します。
文字といっしょに剥した経師紙から文字を切り抜きます。
リタックシートの鉛筆の線に合わせて文字をリタックシートに貼り付けます。
文字のうらにのりを着けます。
正しい位置に貼り直します。
文字が動かない様に押さえながらリタックシートを剥します。
このままだと、のりの凹凸で文字が凸凹になっているので、
プラスチックのへらで、余分なのりを押し出します。
ぬれたウエスでふけば、 ほら何事もなかったよう(笑)
 
 ほんの少しの歪みの時
歪み部分にカッターを入れて切り、ダブッている所を重ね合わせてしまいます。
遠くから見れば、 んんーーぜーーんぜんわからなぁ〜い(笑)
 空気が入ってしまった時
その部分にカッターで切れ目を入れて、
プラスチックのへらで空気を押し出します。

 もうだめぇ〜修正不能〜〜という時
文字列のまわりの経師紙を剥して補修し、
新しいカッティングシート文字を貼ります。
これは完璧!!うんうん
 
 緊急の時には、展示会場のどこかにカッティングマシンを持ち込んで、
文字を作ってくれる文字屋がいるので、そこに頼みます。
ポータブルカッティングマシンとノートパソコンとカッティングシート
白黒赤くらい常時携帯していれば、一番よいのですけどねぇ。
                                       
                                        ではまたσ(^○^)くん


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