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★ミ 【その38】 ・・・つくる 楕円

8月もあっという間に終わり。 宿題終わったかなぁ〜?(笑)
8月の投票ランキングはどうなんでしょう? ワクワク!ドキドキ!
御投票ありがとうございました。今月もよろしくお願いします。

【つくる(16)】
『楕円(4)』〔楕円の展示台(2)〕
前回の続きで下台の型を切るところからです。

天板にガイドをぴったり合わせて刃を降ろします。
この時、マルノコ本体を前に動かしながら刃を降ろします。
そのままの位置で刃を一気に降ろすと、その部分だけ直線になってしまいます。
天板の外周にそって一周切ります。

これで天板から101づつ平均に小さい楕円が切れます。
その上に一枚コンパネを重ねます。
ビスで二ヶ所止めて、ルーターでコピーします。
これで、上下の型が取れました。

大きな台を作る時は、上下共、外周の100幅くらいを一周分取って繋ぎます。
外周の内側に小割の端を12ミリ落とした物をボンドとタッカーで止めます。

そのままの状態で、外周につかを打つ墨を出します。
アールが小さいので、ベニヤは縦貼りになります。

長径の頂点部分は、アールが小さいのでベニヤが曲がりにくくなります。
そこで、頂点部分がベニヤの真ん中にくるように、墨を出します。
アールの小さい部分は300間に桟をいれます。
300アール以下の時は
曲がりベニヤを使います。

曲がりベニヤ目が一方向の合板
          3、4、5・5、9、12 その先は?
          縦に曲がるベニヤをエントツ
          横に曲がるベニヤをドラム缶と呼びます


ベニヤの繋ぎになる所はたる木をその他は小割をいれます。
裏返しになって間違えないように、どこかに二本線の目印を付けておきます。

下台の上側に天板を止めるために長径と長径、短径と短径の頂点を結んだ
十文字の線を書きます。

4下台を組み立てる
つかを切ります。
H900で見付けが100なので、下台は800?
800で作ると、天板を100の厚みで作らなければならなくなりますので、
下台は、天板の2分ベニヤの下まで、伸ばして作ってしまいます。
ですからH900ーメラミン1・5ー二分(5・5)ーコンパネ*2(24)=869で
必要本数たる木と小割を切ります。

仕上げに貼る化粧板なのですが、アールの物等変形の物を作る時は、
天板にメラミン化粧板を使いたいですね。
上から被せると、多少の隙もごまかしが効きます。

頂点部分を斜めに持ち上げて、つかを斜めに打ちます。
ピンタッカーの35〜50又は1寸2分〜1寸5分のスクリュウー釘で打ちます。
反対側の頂点をそっと持ち上げ倒れない様に、2、3ヶ所に小割を立てます。
回り全ての小割とたる木を打ちます。
大きな台の時は、真ん中にもつかを立てます。
その時は、つかを立てる位置にドリルで穴を空けておきます。
その穴に釘を打ちます。

ひっくり返します。
もう1枚を上に乗せ、同じようにつかを打ちます。

腰のベニヤを切ります。
ベニヤの高さは892なのですが、はみ出ると、削らなければならないので、
1ミリ短く891で切ります。

ベニヤを貼る
まず長径の頂点部分のベニヤを貼ります。

ベニヤのまわりにボンドをつけます。
上下の墨を合わせてタッカーで縦を止めます。
416のステップルを使います。
ベニヤを曲げながら、上側を止めていきます。
ベニヤの曲げがきつい時は、つかにゴム紐を結び付け、ぎゅっと引っ張って、
仮止めします。
タッカーは順番に止めて行きます。
上側を少し止めたら、下側も止めて行きます。
上下を最後まで止めたら縦を止めます。
ベニヤ打ち用直角定規で中桟を止めます。
間のベニヤを合わせて切り止めます。

5天板を組みつける
十文字の線に合わせて、天板の二分ベニヤを乗せます。
タッカー(ステープル422)で止めます。

見付けのベニヤを切ります。
見付けには12ミリの曲がりベニヤ(ドラム缶)を使います。
100ー(5.5+1.5)=93で必要枚数切ります。

やはり長径の頂点付近は曲がりづらいので、
頂点付近がベニヤのを真ん中に来るようにします。
ベニヤのコバに木工用ボンドをつけます。
25ミリ〜35ミリのピンタッカーで上から止めて行きます。
ベニヤの繋ぎには、同じ曲がりベニヤを300〜400に切り、
ボンドをつけて裏に当て、正面から422のステープルで止めます。

腰より100づつ羽伸ばしになっている天板が弱いので、腰のつかの所に数箇所
93に切ったコンパネを入れます。
天板に凸凹が無いか調べ、ペーパーを掛けます。

6化粧板を貼る
天板にメラミン化粧板を使うので、見付けから貼ります。
アールの場合、貼り始めがほんのちょっとでも曲がると、
それなりにどんどん曲がってしまうので、幅を広めに裂いておきます。
材料に余裕が有れば、広ければ広い程良いのですが、
最低でも120ミリくらいは欲しいですね。

メラミンも頂点付近を繋ぎにすると跳ねてしまうので、
頂点付近がメラミンの真ん中付近で、
曲がりベニヤの繋ぎの位置に掛からない位置にします。
貼り始めの位置にさしがねで墨を出します。

メラミンの両端を横切りで少し切ります。
接ぎ口の着きが良いように、裏側を少し斜めにペーパーで削ります。
表面をほんの少し面を取ります。
養生ベニヤの上に並べ、スプレー用即乾ボンドを吹きつけます。
台の見附もベニヤで養生をして、即乾ボンドを吹きつけます。
手で触ってベトつかない程度に乾いたら、天板と直角に出した墨に端を合わせて、
頂点の2枚を貼ります。
繋ぎのメラミンを接ぎ口を合わせて切ります。
即乾ボンドで貼りつけます。
トリマに目地払いのビットを着けて、余分な所を払います。
シンナーで台に着いたボンドを拭き取ります。
トリマに面取りビットを着けます。
天板と下側と面を取ります。
包丁で面の残りを平らに削り取ります。
シンナーで台全体をきれいに拭きます。
エアキャップで養生します。
完成!!

ちょっと急ぎ足で書いてしまいましたが、
後から画像を追加して補足しまーーーす。


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