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★ミ 【その4】 ・・・うつ 釘をうつ

【うつ(4)】
イベントブースビルダーが打つと言ったら「鞭を打つ」ぐふっ!
ろうそくを垂らす(゚゜;)\(--;バキッ!
[釘を打つ(3)]

前回の続き・・・
そしてその釘を立てた縦桟に、横桟を打って行きます
この時、まず左端の横桟を打って、次はその隣、そしてまた隣と
端から順番に打って行きます
これは左手で縦桟と横桟を合わせて押さえる為です
逆からでも打てますが、σ(^○^)は左からがやりやすいですね

それから出来るだけ無駄な動作を省く、と言うことです
左端を打って次に右端を打ってそして真ん中と打てば、始めの左端に打つ
横桟以外は水平状態で打つことが出来ます
しかし、左から右に行って又左へ・・・と沢山動かなくては成りません
沢山動くと言うことは、それだけ多くの仕事量になりますので
んーー結果として 遅いです
ですからやはり、左から順番打ちが良いですね

それと、端から順番に打つと言う事はですね
まず一番端に打つ横桟は、斜めに打つと言う事です(当たり前)(汗)
ですから、横桟の下側が滑らない様に左足で押さえて置きます
2700oの縦桟ですと、端から3〜4本目で水平に成ります
残りの横桟は水平に打っていき、最後まで打ち終わったら
縦桟の中程を持ち、手前に寝かせます
この時、今打った横桟の端を、次に反対側に打つ縦桟に掛けて置きます
そして、次に反対側に打つ縦桟と今打った横桟の2本を同時に持って
手前に引き上げれば、今打った桟が立ち
次に打つ縦桟が上に来て、打つ準備が出来ます
そして今度は右端から打って行き、打ち終わりには自分の体は
縦桟の左端に来ています

材料が小割の場合は2撃から3撃で完全に打ち込みます
たる木の場合は3撃から4撃ですかね
でも調子の良い時は1撃で打ち込める時も有ります
材料の乾燥具合によってもかなり違いますね
材料が濡れている時は釘が入りやすく、乾いている時は入りずらいですね
いやぁ〜調子の悪いときは幾ら打っても、打ち込めない時も有ります(汗)

*左利きの人は逆と考えて下さいm(__)m!!

この時は手首と肘を使って打ちますが、やはり手首の返しが重要です
玄翁を持つ位置は、打つ釘の長さやその時の状況によって違いますが

えぇ〜その状況とは・・・
昨夜遅くまで夜遊びした時等は・・・中程を握る(笑)
仕事に追われたり、気合いが入ってスーーパーーσ(^○^)に成っている時は・・
一番端を握る(笑)

玄翁の柄の中程〜一番端を握ります
そして肘を90度くらいに曲げて、腕が垂直になるくらいバックスイング
この時玄翁を握っている手の指は、親指と人差し指だけ握って
中指、薬指、小指は全く握っていない状態です
バックスイング時、握る力は殆ど使いません
手の中で玄翁の柄がブラブラ状態です
玄翁の頭が後ろに行きますので、中指、薬指、小指の3本の指は
玄翁の柄によって前に、と言うか上に押し上げられています
そして玄翁の頭は、柄の一番端を握ると、肩に当たるくらいです
肘を伸ばし、腕を振り降ろしながら手首を返し、玄翁の頭が釘に当たる瞬間
ギュッっと柄を握りしめます
そしてすぐに握力を抜き、玄翁が釘に当たった反動を利用して上に引き上げます

また連続して短い釘を打つ場合は、玄翁の柄の中程を握り
頭と柄を振り子の様にして打ちます
この打ち方の方が疲れも少ないですし、調子も取りやすいので
連続向きですね

釘を打ち込む強さは、腕の力に比例する訳では有りません
それは誰しも、全力で打ち込める訳では無いからです
釘を打つのでは無く、ただ単に玄翁を何かに打ち突ける場合は
そりゃぁ、力が有る人の方が威力は有りますが
釘を全力で打ち込める人って、んーーーどうなんでしょ?
なかなか居ないのではないでしょうか?
σ(^○^)の場合もやはり、全力では打てていませんね
全力で打っているつもりでも、どこか手加減しているようなぁ(汗)
もっと修行しろぉ(゚゜;)\(--;バキッ!(笑)
ですから、いかに狙いを正確に力を出せるか、ここにかかって来ますね
力の弱い人でも、腕 次第で早く強く打てると言う事です

あっ もちろん女性でも おっけ〜〜〜V(^○^)
女性大歓迎ぇ〜〜〜〜( ロ_ロ)~ ぐふっ!
あっいや最近展示会場で、釘袋下げて なぐり を持った女性の方を
見かける様になりましてね
んーーーその姿もなかなか いいです (^○^)
女性でも ぜぇ〜〜ったい出来ます 

ん〜〜〜この説明で解りますかねぇ?(汗)

えっと、あくまでもこの打ち方はσ(^○^)の打ち方でして
人それぞれみんな違うと思います
このやり方じゃなきゃダメェ〜と言う事はないので
自分に合ったやり方を見つけて、それでやれば良いと思います
それと フニャフニャσ(^○^)の時と、普通のσ(^○^)の時と
スーーパーーσ(^○^)の時では、釘を打ち込む強さもスピードも全く違います(笑)

横桟が1200o位までは立てた状態で釘を打ちます
それ以上になると立てた状態では苦しいので、横打ちにします
ん〜〜〜身長が2メーーーートルも有るもので(゚゜;)\(--;バキッ!
バランスを取るのが難しくなりますので、その位が限界でしょうかね
スーーパーーσ(^○^)時は1300o位まで立てて打ちますけどね(笑)

工場で制作をする時は、釘の打つ方向は殆ど下か横に向かってなのですが
現場ではそうは行きません
現場での釘を打つ方向は360度ぉ〜〜〜〜
とにかく色々な方向に釘を打つ場面が有ります

どんなに打ちづらい場面でも、イベントブースビルダーは
こんな所に釘なんか打てない と言ってはいけません(笑) 
釘を打つ仕事が有れば、どんな事をしてでも、どんな体勢になろうとも
釘を打つ(笑)という心構えを持っていましょう
いやぁ〜絶対に不可能な所にはどんなヤツがどんな事しても打てませ〜〜ん(笑)

打ちづらい場面といえばですね、つい先日有ったのですよ
ブックフェアの仕込みに行きまして
そのブースでσ(^○^)はゲーム機を作りました
ゲーム機と言ってもメカを作る訳ではなく、まぁゲーム機っぽい外見をした
貼りボテの什器なのですけどね(笑)
その中にプレステとディスプレイを入れて、新製品のゲームを体験して貰おう
という物です
ゲーム機の一番上の部分はW900oで200φの
円筒アンドンに成っていました
円筒と言っても、本体と合体している部分が有りますので
光る部分は280度です
200φというとアクリルでは回らないので、1oのエンビの平板を使いました
2枚の透明1oのエンビの間にフィルムを挟み、クルット巻けば
円筒アンドンの出来上がりです

*アンドンーアクリル又はエンビの乳半の後ろに、電灯を入れて光らせます
      乳半にカッティングシート文字を貼った社名板等を光らせる物を
      アンドン
      フィルムを挟んだり、張り付けた、製品説明板等を光らせる物を
      コルトン と呼ぶ事が多い
      
*乳半ー光を通す白です

エンビの納まりは・・・
アンドンの左右は、220φD40のパネルで塞がれています
そのパネルの内側に200φのコンパネが打ち付けてあります
アンドンの一番下には10o角の押しブチが打ってあります
一番上の部分、と言うかクルット回って最後の所にも桟が打って有ります

エンビの周りに小さな穴を開け、そこに7分の釘を打って止めて行きます
その釘を打った部分の隠しに15o幅で1oのエンビの骨白を
両面テープ止めします

*骨白ー光を通さない白です

んーーーそれでですね、その打ちづらかった場面というのはですね
このゲーム機のデザインがなかなか決まりませんでした
プラズマディスプレイにするか、普通のディスプレイにするか
そこの所が決まらなかったのです
プラズマディスプレイですと、奥行きが150o程しか無いので
ゲーム機本体に200o程のくぼみを付けて、そこに設置
普通のディスプレイですと、奥行きが450o程有りますので
ディスプレイBOXを作り、くぼみから前に突きだし
ディスプレイBOXの下に金物の足で支える
この2つの選択を、どちらでも出来るように作ってくれ、との要望でしたので
本体にはくぼみを付け、別にディスプレイBOXを用意していました

ディスプレイBOXは円筒アンドンから50o下がった所なので、
円筒アンドンに巻くエンビに打つ釘が、BOXを付けた状態では打てません
ですから、普通のディスプレイになった時は
先に円筒アンドンのエンビを取り付けて、それからBOXを取り付けよう
と σ(^○^)は思っていました

ところが・・・制作物積み込み前日に変更の図面が来ました
それは、普通のディスプレイを使用する事が決まり
そのBOXをゲーム機を貫通させて後ろに250o出す
そしてそのBOXの下の部分も同じように250oふかす、という図面でした(汗)
BOXを後ろに250o出しても、前に80o程出っぱる計算です
しかも、下の部分も同じように平にふかさなければならないので
先にBOXを取り付ける事になります(汗)

んーーまぁ何とかなるさぁ と工場で変更通りに作り直し、現場へ・・・
やっぱりですね、どんな事をしても玄翁を振って釘が打てないのです(笑)
エアのタッカーも入る隙間が無いですしね
とにかく円筒に巻くはじめの部分ですから、ここの釘がしっかりと止まってないと
エンビを巻いて行ったときに跳ねてしまいます
ですからこの部分はどーーしてもピシッっと釘を打ちたかったのです
そこでどうしたか・・・
ます7分の釘をエンビの穴に親指で刺しました
そして なぐり の頭で少し押し入れました
次に なぐり の柄の根本にもう1本なぐりを添え、梃子にして押し進めました
なぐり の頭が2つ釘の下に入った所で、なぐり の頭と頭の間に
大きなマイナスドライバーを差込み、また梃子にしてググッっと押し込みました
釘を打ったと言うよりも刺した、と言う感じですかね(笑)
でも、この方法でピシッっと釘を止める事が出来
エンビを旨く丸める事が出来ましたV(^○^)

この様な場面に出くわした時でも、イベントブースビルダーは至って冷静を
装い、何事も無かったように作業しなければいけません(笑)
内心どーーしょう ハラハラ ドキドキ と思っていてもです
その場であーーでもない、こーーでもないと、モタモタ作業をしていると
色々な所からツッコミが入り、簡単に出来そうな事でも大きな問題に発展する
事も有ります 
ですから、この様な時にはちょっと離れて、余裕の一服をかましましょう(笑)
まぁ今回はそんなに大した場面でも無かったのですが
いつ何時、た〜いへんな場面が、あなたの身に襲いかかるか解りません(笑)

                                       ではまたσ(^○^)くん




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