イベント・展示会ブース 製作・施工 博物館・美術館 特別展会場 製作・施工 マニュアル製作中!!

          

★ミ 【その42】 ・・・つくる アールで傾斜のパネル

【つくる(18)】
『アールで傾斜のパネル(2)』





         

製作するパネルの範囲を書いたら、円のいらない部分を切断して消去します。
この間の円周と角度を計ります。
今回作った物ですと、
外アールの円周が10581.9
内アールの円周が10097.7
角度が144.4944度になります。
平面で円周と角度を出したら、展開図を書きます。

下に横の直線を引き、適当な位置に垂線を書きます。
垂線から複線で外アールの円周と内アールの円周を書きます。
アールの高い方はH4800ですので、底辺から4800の位置に墨を書きます。
CADなんだから墨じゃぁないですね。(笑)
低い方はH2700ですので、底辺から2700の位置に墨を出します。
内アールと外アールのそれぞれの2点を結びます。

この傾斜部分の距離を計ります。
この長さがアールの傾斜部分の円周になります。
外アール10788.3内アール10313.8になります。

そして次に下のアールと同じ角度144.4944度で、
円周が10788.3(外アール)になる円は半径何アール?
かを
計算で出します。
内アールはアールのかねで切れば出るので、
外アールの計算だけすればOK。

えーーσ(^○^)は漢字も英語も算数も苦手なのでパパッと計算が出ないので・・・(汗)
斜めの円周を角度で割って、1度の円周を出します。
10788.3/144.4944=74.662409
それに360度を掛けて円周を出します。
74.66240*360=2687.467
3.14で割って直径を出します。
2687.467/3.14=8560.0213
2で割って半径を出します。
8560.0213/2=4280.01 端数は切り捨て。
あっははっ ぱぱっと計算出来る人は、ぱぱっとやっちゃって下さい。

上のアールの半径が解ったら、床にベニヤを敷き、1800分の原寸を出します。
マルノコアール定規にたる木をつないで、切れ目から墨を出します。
内アールは切れ目から内側に142の所にきりで穴をあけ、そこから墨を出します。
上と下の半径が違うので、たる木に支点を2点出して、床にビスを打ち、
床の支点を変えないで、上と下のアールを書きます。

次に上と下のくし型を実際にコンパネで1枚ずつ切ります。

上下のくし型を重ねて原寸にビスで止めます。
(上のくし型が下、下のくし型が上)

くし型の片側の端に中心からの墨を出します。(アールのかねライン)
その墨で2枚重ねたまま切ります。

上のくし型の外アールで円周1800の位置に墨を出します。
その位置に円の中心からの墨を出します。
その墨で、2枚重ねたまま切ります。

下のくし型の外アール、内アールに縦桟の墨を出します。
桟の位置は、片側からベニヤの長さで割り振ります。
4ミリベニヤの幅は910ですので、455ー910−1360の所に墨をします。

桟の墨の位置にそれぞれ円の中心から墨を出します。
墨は上のくし型にも着くように伸ばして出します。

一度ビスを外します。
上のくし型を上に、下のくし型を下に重ねてビスで止めます。
内アールの桟 の墨を伸ばし上のくし型にも出します。

上のくし型下のくし型を必要枚数切ります。
縦桟の墨をセンターに15づつの墨を出します。
真ん中に入るくし型は、たる木が通ように切り欠きを入れます。

展開図に制作する一枚のパネルの大きさの割り振りラインを出します。
上のくし型外アール(傾斜面)で1800にしたので、
傾斜面を1800で割ります。
その位置から下に垂線を引きます。
縦桟は下のくし型の円周を基準にしていますので
下の線に縦桟の割り振りをします。
端から455−910ー1360
内アールは下のくし型の内側の円周を計り、下の線に割り振り線を出します。
くし型のコンパネの厚みを下のライン 上の内外ラインに書きます。
縦桟の線に、たる木の厚みを上下のくし型ラインの間に書きます。

傾斜のパネルですので、縦さんの先端は斜めになります。
長い方の長さをそれぞれ計ります。
全ての桟の長さを出さなくても、同じ比率で下がっていくので、一番高いパネル一枚分の長さを出せばOK。
後の桟は引き算をしていけば出ます。

内アールと外アール それぞれ 高い方と低い方のベニヤの長さをはかります。
傾斜も距離も違うのに同じ地点の桟の長さは同じになるはずです。
これも同じ比率で下がりますので、一番高いパネルの高い方と低い方を計ればOK。
広い場所で一気に作れる時は、ベニヤをぶぁ〜〜っと並べて墨を打ち、一気に切ればOK。

縦桟の勾配を計り、横切り盤の鋸刃を勾配にして、先端を必要本数切ります。
今回は2組み製作したので縦桟だけで120本(汗)

今回制作したパネルは、一番高い所で4800ですので、たる木を継ぎ足します。
たる木を床に並べます。
それぞれの長さで切ります

高い方から番号を付けて内、外と書いておきます。

くし形を切って、縦桟を切って いよいよ組立ですかぁ〜
なのですが 今日はここまでで ゆるして(汗)
後でまた追加アップしま〜〜す。 ごめんなさい m(__)m !!

*日本アグファ・ゲバルト ブース担当者様 取材ご協力ありがとうございました。 m(__)m !!


Copyright (C) 2001 SIG 建築ワンダーランド