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大丈夫なんでしょうか?

 まず、下の画像を見て下さい。

ファイル 167-1.png

 で、問。
 上の画像は、一方の面にひらがな、もう一方の面に数字が表記されたカードを並べたものとする。
 「母音の裏は偶数」という規則が成り立っているかを確かめたい。
 そのためにめくらなくてはならないカードを特定しなさい。

 ※解答──と必要もないと思うが解説──は文末に。

 これって、論理パズルとしてはかなり初歩的な問題で、文字の代わりに絵を用れば(例えば、ひらがなの代わりに動物と植物、数字の代わりに男の子と女の子の絵とか)幼稚園の入園テストで出題されても不思議ではないレベルだ。
 ところが、こんな簡単な問題を間違える大人が(大人だから?)大勢いるらしい。
 たまたま「論理パズル」で検索をかけていて知ったのだけど(本題から逸れるのでリンクしませんが、興味のある人は自分で検索して下さい)、正直、驚いた。
 で、思ったんだけど、来年から裁判員制度が始まりますよね。

 こんな簡単な問題を解けないヒトが大勢いるのに、そんな制度を運用してしまって良いのだろうか?

 今年起きた秋葉原の事件みたいなケース(現行犯逮捕及び多数の目撃者)なら問題が起こる事はまずないだろうけど、そうでない場合、検事や弁護士の能力次第で、白が黒になったり、またその逆だったりなんて事が頻発する可能性大だと思うのだが。
 もし、自分が無実の罪で捕らえられて、どこの馬の骨だか判らない連中に裁かれるなんて事になったら、ぞっとしますね。


 ※解答と解説

 正解は「あ」と「5」のカード。
 「あ」のカードをめくらなければならないのは、説明するまでもないと思う。「母音の裏が偶数」であるかどうかを確かめるのだから、母音が書かれているカードをめくるのは当然だ。
 「つ」のカードをめくる必要がないのは、直観的に判ると思う。なぜなら、子音のカードについては何も調べる必要がないのだから。
 では「2」のカードはどうだろうか。
 調べなければならないのは「母音の裏は偶数」かどうかであって、それは「偶数の裏は何であるか」を調べても何らかの証明をする訳ではない。
 いまいち理解出来ないヒトのために補足すると、「カローラは自動車である」という前提が正しいからといって、「自動車はカローラである」という論理が成り立たないのと同じで、その事は理解出来ますよね?
 最後に「5」のカード。
 仮に裏が母音であれば、「母音の裏は偶数」の規則に反する訳だから、めくらなければならない。 

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未承認 2013年11月07日(木)11時53分 編集・削除

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未承認 2013年11月08日(金)16時35分 編集・削除

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