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腹立つねぇ

 昨日の記事で、通勤ラッシュの時間帯に必死になっている憐れな連中(『ガリバー旅行記』から拝借してヤフーとでも呼びますか)を高みの見物をするのが最近のささやかな愉しみだと書いたが、それはあくまで他人事だからである。まあ、わざわざ書くまでもない事だけど。
 でだ。ここ最近立て続けに、混雑する駅の構内を必死になって走っている憐れなヤフーどもから体当たりを喰らった。こうなると愉しみだなどと言っていられない。
 まず、一昨日(だったかその前の日だったか)。
 ムカッとしたので思わず怒鳴ると同時に去っていくヤフーの方を振り向いたのだが、咄嗟の事で自分の口から発せられた怒声は言葉になっていなわ、ヤフーは振り返りもせずに去っていくわで、何だか被害にあった自分の方が気まずい感じになってしまった。
 今朝。
 今度は「おい、待てこらぁ!」と言うと、4~5メートル過ぎたところでヤフーは立ち止まり、申し訳なさそうというより、こんなところでトラブって目の前の電車に乗れなかったら困るなぁ、といった感じの表情でペコペコ。
 一瞬、そいつのところまで行って引き留めて、目の前の電車には乗れないようにしてやろうかというサディスティックな感情が頭をもたげたが、予想外の残業で疲れていたし、それより何より、こんな程度の低い連中のために自分の貴重な時間を浪費する事もないと思ったので、最後に一睨み効かせるだけで許してやった(笑)。
 それにしてもまあ、他人にぶつかっておいて「すみません」の一言もなしに去っていくような連中ばかりとは、一体、日本はどうなっているのだろうか?

 ところで僕は、人混みの中を歩いている時に、反対方向から歩いてきた人に避けてもらえる事があまりない(だからといってわざわざぶつかる事もないので、大抵、自分から避ける事になる)。貫禄が足りないんだろうなぁ。
 その点、電気工事士時代の先輩は凄かった。一緒に歩いていると、モーゼが紅海を渡るかの如く道が出来ましたから。
 まあ、身長が僕とほぼ同じ(約180センチ)で体重が90キロ超、パンチパーマに口髭、スーツを着たらどう見ても“その筋の人”といった風貌なのだから当然か(笑)。

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