レストラン
レガント
Reguant
2002年3月
Casanova 15, 08011 Barcelona
93 424 63 48
2年振りのバルセロナ。美味しい料理が楽しみだ。スペイン料理というと何を連想するだろうか。パエリャが一番有名なスペイン料理だが、私たちはスペインというと魚料理を思い浮かべる。バルセロナだと特にラペ(あんこう)が名物料理。それに3月だとまだ冬の味覚アングーラス(シラスウナギ)が食べらる。
名古屋在住の友人カルメンお奨めの店“ボカ・デ・フメイロ”は満席で予約が取れなかった。ボーイの推薦もあってホテルの近くで食事をすることにする。店の雰囲気は上品で落ち着いた感じだ。
テーブルに差し出されたオリーブを摘みながらメニューを考える。オードブルはミキコはアングーラス、サブローは生牡蠣。海外旅行では野菜が不足するからグリーンサラダはかかせない。メインはバルセロナ名物ラペに決める。
特に注文したわけではないが、魚のスープが付いてきた。熱々なら申し分ないのだが、ちょっとぬるい。
アラカルトで注文すると一皿のボリュームが大きい。これだけで満腹になりそうだ。トマトが青い。酸っぱくないのかな?と考えながら口にすると意外。十分熟れているのだ。「このトマト熟れてるね。」と二人顔を見合わせる。まだまだ食事はこれからだ。白ワインを飲みながらスペイン風にゆっくりと食事をしよう。
さぁ、来ました。久しぶりに見るアングーラス。たっぷりのシラスウナギをニンニク・オリーブで煮たもの。昨今シラスウナギが不漁で値段が高騰している。
さて、お味の方は?ミキコは味よりも「こんなに沢山のシラスウナギを食べていいのかな?」とちょっと引けている。
冷蔵だと歯ごたえがあって美味しいが、ここは冷凍のボイルのようだ。柔らかくてちょっと物足りない。
いつも新鮮な牡蠣を浜で仕入れて食べ慣れているので、これは失敗だった。レモンをたっぷりかけてみても生臭さは消えない。外国では魚は調理したものを頼むに限る。これから気をつけよう。
いよいよメインのラペ。初めて食べたとき、とシコシコしていて「これ、なんの魚?」と首を傾げた。その時は4人のグループで、それぞれの皿に盛られている魚の形が違うので「これはなんの魚だ?コチ?なんだろう?」4人は首を傾げるばかり。バルセロナ名物アンコウということが分かって一同納得。
ラペの味はいいのだが、このレストランは温かい料理を冷たい皿に盛ってくるので料理がすぐに冷めてしまい味が長持ちしない。せっかくの料理がもったいない。
料理の材料をきれいに飾ってインテリアに利用している。日本ではとても真似ができない。こちらは乾燥しているからできることなのだろう。
食材を使ったインテリアといい、内装は落ち着いたいい雰囲気だ。料理にもう少し気を使えばもっといいレストランになるのだろうが惜しい。