ITM 05/13




公演名:Kyosuke Himuro Tour 2007 "IN THE MOOD"
・日程 : 5月13日(日)17:00開演
・会場 : 富山オーバード・ホール(収容数:2,200)


◆富山公演( 5/13)セットリスト
 1.IN THE NUDE -NOT IN THE MOOD-
 2.SWEET REVOLUTION
 3.Weekend Shuffle
 4.BITCH AS WITCH
 5.WILD ROMANCE
 6.HARVEST
 7.永遠〜Eternity〜
 8.EASY LOVE
 9.LOVER'S DAY
 10.CALLING
 11.MEMORIES OF BLUE
 12.STRANGER
 13.IGNITION
 14.MISS MURDER
 15.Claudia
 16.SAY SOMETHING
 17.NATIVE STRANGER
 18.WILD AT NIGHT

 アンコール
 19.MOON
 20.DISTANCE
 21.LOVE & GAME
 22.SUMMER GAME


◆ツアーメンバー
 Guitar  :DAITA
 Guitar  :本田毅
 Bass   :西山史晃
 Drums  :Charlie Paxson
 Keyboard:大島俊一


◆富山公演( 5/13)レポート

二年半ぶりの地方公演に参戦してきました。最近やたらイベントライブが多かったので、本当久々ってな感じでした。イベントは万単位の人々でありますが、地方公演は二、三千人程度なので個人的にとても好きであります。都会で行うライブ会場はすこぶる混雑・遠い席でありますが、こっちは満席といっても二千人ですので、氷室さんを身近に感じられてよろしい。


今回の富山公演は、ツアーの終盤にかかる時期であります。2月から始まってるものですが、私はようやく参戦することができました。メールや掲示板で「ライブ行ってきたよー」という連絡があるたびに、「く、くやぴい・・・早くライブいきたい」と一人涙を流しておりました。でもそんな日々も終わりです。さあ・・・ショータイムだゼ、氷室さん!


***


まずは恒例の場所と音響説明。オーバード・ホールは演劇とかをよく行ってる会場でして、少しこった造りになっております。まず奥行きには三階席があり、側面にも席があるタイプです。オペラをみるのに適したあの造りといったほうがよいでしょうか。んで私の席は一階の左翼です。


ステージ







実際氷室さんをみようとすれば、こんな感じの席でした。豆粒や米粒レベルでなく、そこそこな大きさ(?)の氷室さんが見れる場所でした。恒例でもありますが、彼の乳首・鎖骨は見えませんでした。衣装は露出してるものでなく、白いシャツと上着を羽織った感じなので不可。つーかもう氷室さんの乳首を求めに来る人はいないと思いますが、一応。


音響はDAITAさんよりになるかと思ってたのですが、意外と本田さんの音も聴こえ、「最終的に」バランス的にはよかったです。「最終的に」という表現については、おいおい説明していきます。


***


さて、富山に来る事がまずありえない氷室さんが来るということで、公演が始まろうとする直前の会場は熱気に包まれておりました。手拍子が「パン!パン!パン!パン!」とずっと大きく続いておりました。「氷室ー!」という叫び声もありますよ(たまに本田さんがある)。こういうのを見てると、池の鯉に餌を与える感じに似ているような気がするのは自分だけでしょうか。ともあれ、出だしから熱かったです。


中でも熱かった事は、近所の席でキレイなおねいさん達がおもむろに上着を脱ぎだした事ですね。タンクトップ(ピンクと黒だった)をさらけだし、その下に隠されているであろうブラのラインが少し浮き出ているのを気にせず、颯爽と氷室コールに勤しんでいるお姿はステキでした。さらにいえばミニスカだったのがさらに倍率ドン!て感じでグーでした。


私も久々に氷室さんに会えるということで盛り上がってる最中、そんな姿みたら下半身のボルテージも上昇です。こ、このビッチめが・・・!まったくいけない女共め・・・男をたぶらかすとはいやらしい。そういや春めいてきたのか会場でちらほらとミニスカ女性がいました。氷室さんのライブを何だと思ってるのでしょう。きちんとした普通の格好で参戦して欲しいものです。どうせ脱ぐならブラのホックと一緒にハメまで外せ!>最低


そんな熱気の中、ミニスカから生えるフトモモ(暗闇になり見えなくなりました)・・・もといステージ上は氷室さんがでてくる雰囲気になってきました。幾人かのシルエットが行き交う中、最後にでてきたのは我らが氷室さん。それを見た観客が咆哮を上げるやいなや始まった曲は「IN THE NUDE」。歪ませたギターサウンドが響き、光に照らされ姿を現した氷室さんが歌う。彼の唇から発する富山での最初の詞はやはりあの「ラメのパンツ!」だ!


やはりロケンローラーなら「ラメのパンツ」から始めなきゃですよ。補足しておきますが、「ラメのパンツ」とは、ズボンのパンツを意味するのでなく、下着のパンツを意味してる事を認識して頂きたい。そこらへんの議論はとっくに通過してるのでヨロシクです。このサイトでは「ラメのパンツは下着」という設定であります。洋服のパンツなど邪道だ!HAHAHA!


・・・初っ端から自分的にも暴走気味なので、一息ブレイクいれるためにもステージ場について説明しましょか。楽器の配置はドラムが微妙にずれてる感じでした。通常だと、ドラムは後方ど真ん中に位置してるのですが、今回は観客側からみて左後ろにあります。右後ろはキーボード。真ん中は少し空いてる感じでした。


なお、ドラムの周囲に透明なアクリル板のようなものに囲まれてました。音を調整するためなのか、音の衝撃を和らげるためなのか、はたまたチャーリーが暴れないように閉じ込めているのかよくわかりません。せめて「KEEP OUT!」とあればわかりやすかったのですが。


照明はいつも妙な造りがあるもんですけど、今回はそれほどのものはありませんでした。ただ、ステージ舞台の後ろの壁一面が画像となっております。そこでビジュアルチックな映像をたれながしてる感じです。「IN THE NUDE」ではくもの巣を顕微鏡で拡大したような映像や、血管の中に流れてる赤血球のような映像がでてました。テーマはきっと「生命創造」だと思います(適当)。


その画像壁は左右に動く事も可能でした。一曲目を皮切りに(NUDEなだけに)続く「スイレボ」が始まると、その壁がずれまして、一枚の壁に裂け目ができた状態になりました。「富山!」と氷室さんが叫び、会場を沸かせます。わかりやすいメロディーなので、最近のライブでは盛り上がる曲です。個人的にはイントロの「はぁ〜はぁ〜♪はぁ〜は〜♪」の部分がとても好きです。意外と皆さんも歌ってたので、人気あるのでしょうか。


この後緒戦では、「ういーけんしゃほー」「BITCH」「ワイロマ」という比較的ノリノリなものでいきました。スイレボもそうでしたが、まさかワイロマがこんな頭からくるとは思いませんでした。ワイロマは最後のほうにもっていく曲のほうがいいからです。最近の「ライブのとり」の曲といえば、最近が相応しいと思うのですが。それが前に持ってきた分、盛り上がる事は盛り上がりましたけどネ。


5曲までには、基本的に荒々しいシリーズできました。これらはすでにライブで体験してますけど、今回はとくにハードでした。それはドラムがチャーリーに代わったからだと思いました。パワーとビート叩く弾数がキテたのですよ。バスドラムの音はやけにズシンときてましたし、また「そんなとこも叩いちゃうの?」と思うくらい叩きまくってたのです。個人的にはそういうのが好きなので、チャーリー高感度UP。


ただ、そこまでは勢いがよかったせいなのか、氷室さんの声がイマイチ聞こえづらかったのです。まあ目の前はDAITAさんのアンプがありますし、そのバックにはチャーリーが控えてますし、なにより盛り上がる曲だったので観客も歌ってコブシをあげて叫ぶ興奮のるつぼ状態でしたから、この時は仕方ないかなーと思いました。


元気な曲が一段落つけば、お次はバラードワールドに突入となります。セットリストみたらわかるように、バラード好きな私としてはここが見所でございます。自分もやっぱここらへんが一番印象に残っております。ワイロマの照明照射しまくりサウンド百花繚乱の時期は過ぎ、ステージは暗闇に一転しました。そして氷室さんに橙色のライトスポットが照らされ、DAITAさんのギターとともに歌いだしました。「・・・失くしたら気づくだろう」、と。


「HARVEST」の歌詞をみていくと、最初は少し話が読みにくいのですが、進んでいくにつれてステキな流れになってます。「愛してる」という言葉でかたるようなものでなく、お互いを無意識の中で想いあうといった、自然体なかかわりがうまく表現されてると思います。また、「答えなんて何処にもない。人はみんな愛を知り、迷いながら生きる・・・」というクサイ科白がありますが、私はそこで泣きました。


だってこれ氷室さん歌ってるのを聴いてたらまいりましたもん。少しうつむき加減で、目を細めて声を振り絞りながら、眉間に皺寄せて真面目に歌ってる姿みたら、素直に感動したのです。激しい曲のようにあちこち動き回ったりしない分、一見たんたんとやってるだけのように見えますがその実は違う。ある程度の距離でみると、心打たれる事がわかると思います。


また本田さんのギターソロがよかったのですよ。ピッキングはあまりせず、スライド・ビブラートをきかせた演奏でやってくれました。下手なテクニックは使用せず、音だけで勝負をかけてきたのが好印象です。その流れでラストへ向かい、氷室さんが夕焼け色した映像をバックにしてファルセットきかせた歌声を出した時は、ぞくっときました(夢を見るのか不思議だった・・・の後にあるアレね)。この一曲を聴き終わった瞬間、溜息まじりに「・・・格好いい」と唸りました。それくらいインパクトがありました。


そして続くはアルバムMELLOWからのナンバー、「永遠」。以前からライブで聴きたかった曲がついにきました。星の空を進んでいるような、光が前から後ろへと流れて行く映像を背にして始まりました。DAITAさんはハーモニクスをキレイにだして(甲高いコーンという音をだす奏法)、少し拡散され気味なスポットライト浴びた氷室さんが歌い続けます。ポイントはサビに入るところです。


「疑えば崩れ落ちてゆく・・・」から各楽器が入ってくのですが、一番重要なのはドラム。エイトビートのようなストレートではなく、少々変則的な叩き方ですが、それが曲をうまく引き立てております。グッとあのところから盛り上がるのは、あのドラムがあってこそだと思うのです。人によってはちと重苦しいと感じるかもしれませんが、私はその力強さによる雰囲気がでて、素晴らしいと感じました。今回のチャーリーの演奏は本当によかったです。


次いで「EASY LOVE」は、最近の氷室バラードの中ではダントツにお気に入りです。イントロからはじまる打ち込みの音、一つの物語を紡ぐような歌詞、「何故光は〜」とあるBメロを歌う氷室さんの抑揚と伸びのある声、そしてサビでの締め方・・・いえばきりがありませんが、とても完成度の高い曲です。壮大な曲といったほうがいいのでしょうか。これほど聴かせる事ができるものはあまりないでしょう(ちなみにバックの映像壁は、赤・黄緑色の雫を点々をふやしていき、よくわかりませんが壮大な画像っぽかったデス)。


ラストはお馴染み「LOVER'S DAY」。二つか三つのツアーで一回は行うバラード。こちらもせつない曲でとてもステキです。何回もCDやライブで聴きこんでるせいか、感動するといった事を通り越して、昔の思い出に出会ったような懐かしく優しい気持ちになりました。以前は泣いてたのですけどネ。今は何故かそう感じたのですよ。自分の一部になってるかのようなイメージがあるのです。


なお演奏中で氷室さんは、サビを観客に歌わせようとマイクを出していました。そういう曲ではないと思うのですけど、氷室さんのなかでこの曲はもう皆のものだから歌おうぜみたいな気持ちがあるのでしょうか。長年歌いこんでる曲ですし、ファンからも支持がありますから、自然とそうなったのでしょうかねえ。ちなみにいきなりマイクむけられても皆さんは反応しにくそうでした。自分もそうだったし(笑)。


映像壁・照明もそれなりに華があるものだったんですよ。別にシャレではありませんが、サビのところで花の映像がでてきてキラキラろまんてぃっくな感じになってましたし、照明はピンク色で甘い感じがありました。また、本田先生のギターソロ(特にラスト)がいつものごとく存在感ありましたし。本田さんはバラードのソロをやらせたらいいですなあ。DAITAさんも問題ありませんが、バラードの機微って奴は本田さんの方があってるのかしらん。


このバラード四曲聴いた後は、本当に溜息しかでませんでした。最初は泣きましたし、永遠は聴けて嬉しいかったし、EASYは相変わらず完成度高いし、ラバデイは懐かしかったし。このバラードワールドじゃ音響はすこぶるバランスがよく、なにより氷室さんの声が非常に良かったのです。歌ってる姿みて本当に格好良いと素直に感じました。


その「LOVER'S DAY」からちょいと懐かしめな曲の「CALLING」「メモブル」「ストレン」、新曲「IGNITION」といったミディアムテンポのものがきました。「CALLING」はファイナルファンタジーにて使用された影響でしょうか。ゆっくりとはいえエイトビートの曲であるにもかかわらず、DAITAさんの聴かせるライトハンドは健在でした。曲の構成は基本的なコード進行なのですが、うまいこと編曲したもんです。ついでに歌詞も「悲しみはいつも抱かれるのを待っていた」と過去形でした。


そういやDAITAさんはここ最近ロン毛ですよね。ステージ上では風が吹き込んでるようなので、その姿はライオンの鬣がひるがえってる感じがしてなりません。表現的にはカッコいいのですけど、以前にもいいましたが総理大臣だった小泉さんを何故か思い浮かべてしまいます。全然似てないのですけど、何でかなー。


「メモブル」は大島さんによるサックスできました。ライブではキーボードによる演奏が多かったのですけど、彼はサックスもできるので金色に輝きながら甲高い音で吹いてくれました。以前のツアー「ONS」での「REBORN」でもやってましたネ。碧色の照らされる魅惑のステージを演出ですが、意外とテンポのある曲なので「聴く」タイプでなく、腕挙げて盛り上げる雰囲気でした。いつも思うのですが、これって微妙ですのう。


「ストレン」に入る前に、MCが入りました。いつもの如く、古い曲だが夢を見れない人の為にという前置きです。今回はあまりMCはありませんでしたネ。かるーく挨拶程度をこなしたってレベルです。「IGNITION」は間奏のところで英語で歌ってるところあるのですが、あそこ歌ってくれなかったですな。コーラスとして音はでてましたけど、あそこ何て歌ってるのでしょうか。観客に歌わせるようなそぶりだったので、対応できねかったっす。


ニューアルバムで一つの見所であるカバー曲の「ミス☆人殺し」は、盛り上がるような盛り上がらないような微妙なリズム。いやまあ、掛けあいのところにある「HEY!」だけはよくあってるのですが、洋楽っちゅー事もあってのってるようなのってないような。ソロ初期に出したカバー曲「あくしでんつ ういる はっぺん」をライブでしたらこんな感じになるのでしょうかねえ。


微妙なリズムの曲の後は、スピードが命の「Claudia」。これでもかという位に演奏しまくってる感じがとても好きです。ここから氷室さんも動きまくり、観客のボルテージは上がっていきました。うなる歓声、頭上を飛び交う拳、ぴょんぴょんジャンプする方々が増えてきます。個人的には歌のメロディーよりサウンドの方が好きであります。


普通この状況ならば観客の視線はステージにくぎづけなのでしょうが、私はふと視線を下げてみたのです。したらば恐ろしい事に、近所にいたミニスカのおねいさんもぴょんぴょん飛び跳ねてるではありませんか。当然ミニスカ揺れまくるわけですよ。結果、スカートの中が見えそうで見えない悩ましい状況が発生したのです、隊長!こ、これが絶対領域という奴なのか・・・(盛り上がる曲なので客席に照明があたりまくりよく見えました)。


またしても私の前にミニスカおねいさんが立ち塞がりました。生フトモモをさらし、ミニスカをひらひらさせて腰を振っていやがるのです。まさに手招きするPleasure・・・それがDanger Zone!それは確かに私の心を・・・私の宇宙を激しく揺り動かしたのです。こ、このビッチめが・・・!俺をまたしても誘惑するとはいい度胸だ。その生意気なひらひらの中身は絶対ラメのパンツだろ?この野郎(女性だけど)。


そんな私の事などお構い無しに、「Claudia」で会場の熱気は上昇。私は氷室さんを見るべきかミニスカをみるべきか選択を迫られました。まさに孤独のAdventure・・・続くDanger・・・!思わず「オウベイビー、イマジネーション通りに腰振るのはやめてくれ」と「BAD FEELING」状態に陥りました(心の中はそのイントロが流れました)。ライブで悩んだのは初めてです。視線をあげれば氷室さん、下げればおねいさんといった感じです。男性諸君ならこの悩み、わかってくれると思います。


結果としては、頭を上に下にと交互に動かす事にしました。だってしょうがないじゃん。男の子なんだもん。だって何だかだってだってなんだもん。せっかくだったし(何がだ)。また考えようによっては、氷室さんからのプレゼントだと考えればいいのかもしれません>違う。なお「Claudia」で頭を上下に動かしてるノリノリな人を見かけましたら、それ自分です。


えっと・・・話がそれました。「SAY SOMETHING」にいきませう。個人的にはこの曲は日本語ばっかりであんまし盛り上がらないだろうなーと思ってたのですが、意外といけました。この曲は盛り上がる奴だったのネ。わかりやすいギターフレーズのせいでしょうか。個人的に面白かったのは、「Blue Eyes〜」の部分で氷室さんが拡声器使ってるシーンでした。


今までそういうの使う曲ありませんでしたから新鮮でした。なお使い終わったあと後ろのスタッフに向かって回転させながらポイっと投げてました。スタッフは何とか受け取ってました。「ミス☆人殺し」でも使用されてたと聞きましたが、そのシーン見逃しました。今後、この曲は定番になってくのかな。ワイロマといいスイレボといい英語を使わないサビの掛けあいが最近多いですな。


そして「NATIVE STRANGER」にてオイ!オイ!と叫びまくり、ラスト「WILDな夜」でもワイ!ワイ!と騒ぎました。これらは何も考えずに叫べるのがいいですよね。単語だけですし。日本語の掛けあいも悪くはありませんが、こちらのタイプもちょこちょこ出していって欲しいものです。


***


アンコールにいきます。氷室さんは緑色した上着を羽織って登場。曲に入る前はメンバー紹介のMCから入りました。ライブ緒戦の曲やMCでも気になってたのですが、氷室さんの声はすごいしゃがれてました。本人曰く、風邪ひいたそうです。バラード曲行く前は声が小さいなと思ってましたし、MCでも声が聞きづらかったのですよ。


ライブ自体では、微々たる違和感はありましたけど、聴く分には差し支えはありませんでした。確かに高音はあまりでてないなーとか、「BITCH」や「IGNITION」の英語歌詞の部分は自分は歌わずにコーラスというか録音されたもので音だしてたので、極力抑えてるなーという印象はありましたが。 身体の状態を考えたら、よく声をだせたものです。それくらいの地声と歌声に差がありました。


そんなしゃがれた声でメンバー紹介です。他のメンバーはお馴染みなので、いつものような感じで紹介。初モノのチャーリーさんは「初来日がもう三ヶ月以上たった」と笑いを誘いました。あとは北陸恒例(?)になってる、彼の父上殿が石川出身という話になり、富山人のDNAと近いのかもなという話にもってきました。


一曲目はDAITAさんのアコギから入った、懐かしの「MOON」。意外とコレライブでやりますな。個人的な話ですが、私もこの曲が好きでしてたまにギターで引き語りをします。イントロの「ジャン、ジャン、ジャン・・・」というあの音をうまいこと高めにピッキングすることがポイントだと考えてます。ちと一部やりにくい箇所ありますが基本的に簡単な曲です。ちなみに歌声のほうは・・・どうだろう(笑)。


「DISTANCE」はカウントライブぶり。以前にも書きましたが、こういう聴かせる曲をラストにもってくのはいいですね。氷室さんのライブでは最後は掛けあいがメインになってくので、一つ休憩する感じ(?)なのが好ましい。そういう意味じゃ「CALLING」もそうかな。CDよりライブ版の方が格好良いです。


さてラストは「LOVE & GAME」「SUMMER GAME」。ラブゲはライブ緒戦にもってく傾向が高いのですけど、こんな最後の方にもってくのは珍しい。キーボードのサウンド的にいえば「これからいきますよ!」という印象が私の中にあるのか、最後にもってきてほしくないのですが(笑)。なお一番好きなところは、歌詞にない「イエイ!」と叫ぶところです。んで、サマゲのほうはいつも如くガッツガッツでした(ファンならこれでわかる筈)。


***


このへんにてまとめにいきましょうか。ツアータイトルからわかるように、新譜「IN THE MOOD」をメインとしたセットリストになっております。13曲(i TUNE版)中より9曲やってるわけなのですが、その大半はシングルや以前のライブにて発表が先行してましたので、不思議と馴染みがある曲ばっかりなのですけどネ。


他の曲は新旧おりまぜた形になっており、馴染みのあるものや今までやってこなかった曲もがあるので、バランスの悪いものではありません。むしろメリハリがきいた構成になってるので良い部類であると考えます。気になる点といえば、全体的に曲数が少なめであるかなあという点でしょうか。でもそれは錯覚にすぎないのですがね。


というのも、15周年記念ライブである「COH」以降、一つの公演につき行う曲数は平均27曲前後でした。「BHO」ツアーまでは平均23曲だったんですよ。ここ最近のツアーの曲数がやたら多かったものですから、今回については錯覚を起こしてるかなと思います。よくよく考えれば結構やってくれていたのですね。ちなみに今回のツアーの曲数は、他の県でも富山と同様な感じのようでした(一部セットリストは異なるようですが)。


富山公演は日曜だったせいか、17時から早めにスタートしたことと、アンコールが一回だけだったからなおさらなのでしょう。確かに氷室さんが風邪ひいてはいましたが、それは実質的に問題ありませんでした。一部コーラスにまかせたり、高音をださない箇所がありましたけれども、しっかり歌えてました。MCではかなりしゃがれた声質だったので、むしろ「よくまあきちんと声をだせてるよなあ」と驚きましたね。それ位ギャップが大きかったですよ。


個人的には「HARVEST」からのバラード四曲がすばらしかったです。めっさ良かったです。風邪ひいてるにもかかわらず声でていましたし、憧れていた永遠も聴く事ができましたしネ。これらの曲いくまでは、氷室さんの声が小さく聴こえてたのですけど、ここからはバランスがきちんととれてたのでよかったです。今までの経験上、左翼だったら大概本田さんのギターは聴こえないものでして。


印象的だったのは、ついに「ANGEL」がセットリストから外された事でしょうか。コンサートのとりを飾るに相応しい曲がアンコールにもでなくなりました。昨年のGLAYと行ったライブでもしなかったのが、そのままきました。デビューからずっとやってきたものを外すのはかなりの判断だったかと思います。誰がなんといおうと、ライブでは必須といっても過言でない名曲ですし、これを歌わんと参戦した気がしないと思うもの代物ですから。


「やれば皆満足」という曲をあえて外したのは、それなりに固定されたセットリストを変えたいという気持ちが氷室さんの中にあったのかもしれません。今までライブで行わなかった曲を入れ替えしたり、カバー曲をしたりと変化がみられるからです。長年ライブにいってた自分からするとものたりない感が確かにありますが、それでも過去の曲を離れて新しいものへいくのは良いと思います。実際それほどラスト盛り上がらなかった訳じゃありませんでしたし。


あとは新しくドラムやってくれたチャーリー先生のサウンドがべらぼうによかったです。小さい会場だったせいもあるでしょうが、威圧感あるビートでして、どんな曲でもドコドコ叩いてたのがステキでした。ドコドコやらなくても、思いっきり腕を伸ばして上から下に叩いてる仕草が目に焼き付いてます。あれ叩きにくそうな気がするのは自分だけでしょうか。


欲を言えばあと二曲位してほしいかったのが本音ですけれども、実際よくまとまってましたし楽しめました。色々とやってくれたので、次のツアーが楽しみです。またミニスカと言う新たな境地に達することもできたので、それも楽しみです!>最低


***


〈こぼれ話1〉
会場に行くと黒い格好したファン達が沢山いました。そろそろカラフルな格好したGLAYファンがなくなってきたかなあと思いきや、ゴスロリちっくな自前のひらひらした服を着た女性がいました。赤字に「KH」のロゴ入りで。これはGLAY効果の名残でしょうか。


〈こぼれ話2〉
グッズ販売の所に行き、トランポ(ミニカー)を買おうとしたらまたもや品切れ。前回の反省を踏まえ、一時間半も前に買いに行ったのにしょんぼり。公演終盤ともなれば売り切れがあるようです。畜生。


〈こぼれ話3〉
トランポ買えなかったので、腹いせにキーホルダー(クリアタイプ)を購入。早速車のキーに取り付けるべく取り出そうとしたら、手を滑らしカツーンと床に落ちて砕けました。さよなら1500円。購入してわずか5分も経たないウチに壊れたのはお前が初めてだったよ。会場出入り口のところで壊れた音が聞こえたらそれ私です。

拾い集める時、指を切っちゃいました。

一応「本製品は特殊なガラスを使用しております。乱暴に扱ったり、落としたりしないでください」と説明書きがありました。見る前に落としてしまったのでとてもせつなかったです。購入された方、本当に壊れやすいので注意してください。


〈こぼれ話4〉
グッズ売り場は人多かったのですが、誰もいないところはもちろんCD/DVDのコーナー。さすがにライブビデオはありませんでした。時折ツアーじゃ昔のビデオが販売されてるので、ようやく在庫をさばけたのかなあと思いました。最も、ただ販売してないだけかもしれませんが。


〈こぼれ話5〉
会場内に入ると、ステージ前にてスタッフのおじさまが「カメラ禁止」という表記をした紙を掲げていました。公演がスタートするまで約30分間ほど。ずっとあの体勢はきつかったと思います。お疲れサマでした。


〈こぼれ話6〉
会場が演劇中心という場所柄なのか、ペットボトルを席に投げる事はありませんでした。代わりに氷室さんは後ろに向かってちょこちょこ投げてました。いきなり後ろに投げて、スタッフの方がうけとろうとするも失敗し、コロコロ転がってる様子は妙に笑えました。


〈こぼれ話7〉
サマゲの時にメンバーはステージ場をあちこち移動しまくってたのですが、中でも本田さんは大島さんのところにいきずっと傍からはなれませんでした。至近距離で何やら話し合ってるようでした。おそらくライブがはねた後、富山の歓楽街である桜木町に行こうゼと誘ってたのでしょう。多分。


〈こぼれ話8〉
会場のHPとっぷには、「本日のオーバード・ホール」という催し予定があるのですが、そこには当日このようにありました。

本日のオーバード・ホール
■平成19年5月13日(日) 氷室京介コンサート 
KYOSUKE HIMURO TOUR 2007〜 IN THE MOOD 〜
開場 : 16:30 開演 : 17:00 終演(予定) : 19:00
【当日券情報】 完売のため当日券はございません。

会場内では開演は17時頃とあり、終演(予定)は19時半とありました。19時に終わったので、帰り際みなさんは「あと30分あるじゃん・・・」と名残惜しそうにその表示をみてました。HPのほうが正確だったのですネ。


こぼれ話は以上です。長い駄文の読破、本当にご苦労様でした。これでライブレポートを終了します。