佐藤敏宏 齋藤歩さんに聞く 2009年3月29日代々木 home その01 その02 その03 その04 その05 その06 その05 佐藤:0年時代以降はげしく出現するは消えていくは 新しいネットメディアを含めて、新旧含め既存のメディアを自在に横断し活用出来き使いこなせる人間は30才前後の若い人だと私は考えてるんですよ。ちょっと叔父さんになってしまうど紙媒体のほうがかっこいいしね〜編集されているし歴史もあるし。目的に向かって読みすすめて 豊かな読後感を読者に消費者に与えることが出来るってことで。「やっぱり紙いいよね〜」という話になっちゃうんだけど 30才ぐらいの人は お金もないし名も売れてないし経験も少ないし、欠陥や問題はあり 価値が公認されていなくっても 使いやすくて安価なメディアに飛びつき活用しようとする。 人間の言葉を何にのせるかと、魅力的な言葉を発する人とか 画像を作っている人とか 何かを日々情報を発信している人たちは 安価で手早く誰かに自分の事などを伝えるためには 新しく出現しつつある、メディアの使い手になるしかない だから30才前後の方々から出てくるんじゃないかな〜と思っていたんですね さっき 齋藤さんに紹介していただいた本の話に移りたいのですが、本の名前はなんていうんですか? 齋藤:Review House という本ですね 佐藤:どなたが編集しているんでしょうかね 齋藤:これは伊藤亜紗さんていう 彼女が編集長で 黒瀬陽平さんと筒井宏樹さんとが。三人でやっているんですね。一応編集長が伊藤さんになってますけどみんな若い研究者ですね。 で、中身は割と美術 佐藤:演劇もですか 齋藤:演劇も含めた 佐藤:文学はないの? 齋藤:文学もあります。それらのインタビューとレビューです。批評文ですね。文学の批評もありますね。基本的には批評です。批評的なレビューです。 佐藤:初めて知ったので教えてほしんですけど、齋藤さんの評価出来る点はなんですか? 齋藤:評価出来るのは、 佐藤:その場主義的に集め本を作っているとか、記録を残していくって感じなのかな 齋藤:そうですね。まとめない! 佐藤:磯崎新さん建築の大御所にインタビューにしてもまとめない 齋藤:まとめない。大勢で作ることの予定調和的なものが少ないっていうことですね。 佐藤:めい編集 齋藤:編集しているんだけど 割とノー編集的なものもちゃんと取り入れていて さっきいった磯崎さんと黒瀬さんがインタビューで話してて もう世代間のギャップがどうしても埋まらなくって、コミュニケーション不能になっているのをそのまま提示しているとか。もう一個のインタビューで中ザワヒデキさんに黒瀬さんが同じようにインタビューしているんですけど、ここでもコミュニケーション不全みたいなことが発生しているんですよ。で、この形式も中々佳くできているな〜と思っているのは。これインタビューそのまま起こしているんです。その間に記事の中に 中ザワさんが後から文章を書いているんですよ。 佐藤:ネットの コメントを加えているような 齋藤:コメント書いている 佐藤:伝わらなくってゴメンナサイ!で解説などをね 加えてい 本にしていると 齋藤:そ!! 佐藤:本当にネットの形式を使ったようだね 齋藤:そうかもしれない。結構意識しているかもしれないですね。あとからコメント入れるみたいな。 佐藤:ニコニコ動画をつくって置いて 後から観客に自分でもコメントを入れていくように 齋藤:あ そうそう。そこで後から振り返って自分は黒瀬氏の質問に対してちゃんと理解していなかった事とか 色々書いているんですよね。 佐藤:ゴメンナサイ記事も付いて 本についていると 齋藤:そこで理解していなかった理由は彼の言葉を自分はこういうふうに理解していたからだと。ちゃんと入れているんですね。 佐藤:すごい 俺がやりたいことと同じだ! 齋藤:これはけっこう ぼくら〜 なんて言うんですかね これややっぱり 本当にさっきから予定調和と言っていますけれども 佐藤:齋藤さん おれはそれを まさにやりたい 自分のHPの記録でも 齋藤:ですよね。だから その辺というのは これはこれで新しい編集の方法だな〜と思って 昔からあったのかもしれないですけども。僕にとっては新鮮だったの。それは 本当に個人的なメディアだから けっこう出来ているというものあって。 佐藤:何部ぐらい刷っているんでしょうかね〜 齋藤:これは千部ぐらいではないでしょうかね〜。対談をクエスチョンマークで終わらせるなんて 何か編集を投げているんじゃないですか?ってクライアントから怒られそうなものですから ね。 佐藤:これ全部 売れても 150万円 こんなに綺麗に仕上げて総売上150万円でいい、採算が合うというのは ? 齋藤:でも この人はこれで生活しているわけではないので 佐藤:ああ そうかそうか 本当は他で稼いで 齋藤:ほんとう 建築家とメディアの関係と同じですよ 学者としてのプレゼンテーションとしてこれをやって これを読んだ人から色んな文章の依頼が来ると 佐藤:なるほど これが窓なのね 齋藤:そうですね 佐藤:みんなを呼び込む窓ね 齋藤:で こんだけの人が集まってくる 佐藤:チームRAJが世に出した 1995年以降 と似ているね (RH 1号1000円 右2号 1500円 +振り込み料金 申込はito@reviewhousemag.com 伊藤さんへ) 齋藤:仕組みはけっこう似ていると思います。だからメインで編集やっている3人に何かそれぞれに問題意識が有って、あのことについて書きたいとしたら その事を自分で書くよりはあの人に書いてもらった方がたぶん巧くいくだろうと思った時に依頼するっていう。そういう考え方でやっているわけです。 佐藤:よくわかります 齋藤:だから そういう意味で 伊藤さんにインタビューするっていうのは 佐藤:今目の前にある本を 齋藤さんから買い受けてもしょうがないので メールで伊藤さんに注文します 彼女が出した本の情報を送ってください 齋藤:うん 佐藤:齋藤さんから話を聞いたので インタビューさしてほしいですと メールしておきますから 建築あそび記録のことも 聞いてみたいし ね 齋藤:すごいいいと思います。それは 彼女は文学とかも よく読んでいるので たぶんこういうやり方を理解するというか 僕と同じ理解をするか 分かんないですけども 何か意味があって こういうことをやっているんだろうな〜って観ると思いますよ 佐藤:盛り上がり過ぎそう わかりました 齋藤:これがあります 佐藤:表も裏も画像を撮りましたので では続いて齋藤さんの話を これ起こさなくっていいよね 齋藤:でも重要な事があってですね これ 撲これ 未来の話でいうとこれ 佐藤:これなんですか? 齋藤:未来の話で言うと 僕らの会社が今やっていることなんですけど 佐藤:10+1 終わったじゃない 齋藤:データベース 佐藤:ああそうかそうか 齋藤:一押しのプロジェクトですこれは 佐藤:10+1データベースって何ですの? 齋藤: これは ですね。10+1終わったんですけど。2008年に。50冊分を全部データベースにしてwebで公開しようというプロジェクトなんです。 佐藤:ただで! 齋藤:ただで。 佐藤:リード文だけですか? 齋藤:リード文? いや全部ですよ! 佐藤:え〜え!! 齋藤:全部公開しないと意味ないじゃないですか! 佐藤:それはそうだよね 齋藤:うん 佐藤:一粒で二度儲けようという人が多いなかで、なぜそんなことが出来るんですか? 齋藤:これは ここには 例えばこの本が これが全体像 佐藤:それやってくださいよ それは公共放送はじめ メディアはこぞってやるべきだと思うよ 著作権なんて言っている 場合じゃね〜と 齋藤:だけどちゃんと著作権者の了解はとっています。手紙出して一人一人許諾をもらっています。NGって言われた人には 佐藤:そこは削っているわけね 齋藤:削っています。というかデータベース自体がデータが有るので 検索は出来ます。例えばAっていう言葉で検索した時に、そのAっていう言葉もその論考の中に入っています、というところまで分かります。 あと掲載不可のものは買うしかないです。 佐藤:図書館に行ってさがすとかね 齋藤:そうですそうです 佐藤:親切だね!商売にならないんじゃないですか? 齋藤:いやなるんですよ。たぶん。よくわかんないけど。ですけど、よく分かんない事をやっている感じはあります。単純に言うと そこで課金しないんですか?っていう質問は当然来ると思うですけど。そこで直ぐ課金にしちゃうと、やっぱり誰かが潤っているようにみえちゃって。OK出す人も出しにくくなったりとか。色んなシステム上課金技術もめんどくさいので けっこう色々あると。 とにかく無料でやって もしも 論考を提供してくれた人にメリットがあるとしたら そこからこの人の本、例えば論考が単行本化されていたら、この本は単行本化されていますとアマゾンでリンクを張ってで その本が売れた事で印税としてその人に何か返って来ると。 あとは、その人が書いた書籍化されている単行本を横に情報としてのせてあげて、関連情報として。で興味持つ人はクリックしてたぶん同じ人が書いた本だったら買ったりするだろうから、そこでまた印税としてくるとか 佐藤:かっこいいね〜 。 齋藤:間接的にね。 そこまでやらないと なんかあんまり短いサイクルでお金を回そうとすると色々ボロが出てくるので 佐藤:これはいいから 俺たちももっとボランティア活動しようぜ〜っていう人も出てくるかもしれないし 齋藤:そういうふうにしたいな〜と 06 へ (注)10+1データベースは 09年4月01日より公開されhttp://tenplusone-db.inax.co.jp/ 日々更新され続けていると思います |