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<あらすじ>
大空組の中からいばり親分の怒鳴り声が聞こえた。
その怒鳴り声の原因は 組員が大空組から足を洗いたいと
言い出したことによる。
理由はどうも金銭面での事らしい。やめたいと言ってきたのは
これで3人目だ。現在大空組は非常に資金難なのだ。
つぐみさんも家計のやりくりに大変な様子。そこでサブさんは
新規に事業を始めたらどうかと提案するが いばり親分は
あまり乗り気ではない。
その時 つぐみさんがいばり父さんを呼んだ。
2人はすずめちゃんの部屋に行った。 つぐみさんは
すずめちゃんの部屋の掃除中に偶然見つけてしまった
作文をいばり父さんに読ませた。その作文には
いばり父さんのことが書いてあった。自分のことを
作文の題材にしてくれたのでいばり父さんは素直に喜んでいるが
その作文の本当の意味を解っていない。
作文には すずめちゃんの父に対する希望が
書かれてあったのだ。
すずめちゃんは自分の家がヤクザなのがやはり嫌なのだ。
父親には普通の仕事をしてもらいたいというのがすずめちゃんの
願いなのである。
![]() その本当の意味を知ったいばり父さんは 今までの
古い考え方をやめてニューウェーブヤクザを目指すことにした。
そこでひばりくんの登場だ。 ひばりくんは生まれ変わろうとする
大空組のためにある人物を招いた。そのある人物とは
「コンピューター一刀斉」という非常に怪しい人物なのだが
この人の所有するコンピューターで新生大空組の仕事を探そう
というのだ。そしてそのコンピューターがはじき出した答えは
なんと探偵社だった。
大空組は「倶梨伽羅探偵社」として再出発することになった。
探偵社開業初日は依頼がなかなかこないので皆イライラしているが
とうとう電話が鳴り 依頼が舞い込んだ。
初仕事は行方不明の犬捜しだった。
さっそく サブさんと組員2名で調査に出た。
その後依頼はどんどん舞い込み大忙しになった。
しかし調査に出た組員は全員素人であり
調査方法はめちゃくちゃだった。当然苦情の電話が殺到し
ひばりくんはひたすら平謝り状態に。もちろん依頼料など
もらえるはずもない。 少々困った事態になってしまった。
![]() 場面変わって夜更けの道。ちょっと頭の軽そうな女の子が
独り言を言いながら急ぎ足で帰宅途中 全身黒ずくめの男が
前に立ちはだかった。
女の子は襲われると思ったがちょっと様子がおかしい。
その黒ずくめの男はジャンケン強盗といい いきなり相手に
ジャンケンをしかけ 勝てば金品を強奪し 負ければくやしくて
相手を殴ったりするという悪質な強盗なのだ。
その女の子は結局勝負に負けてお金を100円だけ取られた。
次に襲われたのはいばり父さんだった。夜の盛り場から
ほろ酔い加減で帰宅途中のいばり父さんの前に
ジャンケン強盗が立ち ジャンケンを始めた。
しかし勝負はなかなかつかない。お互いあまりの強さに
おどろくが 両者ハッと気づいた。この2人若かりし頃に
出会っていたのだ。
ジャンケン強盗は急いで逃げ出した。そしていばり父さんは
この強盗を退治してやると立ち上がった。ジャンケン強盗を
捕まえれば倶利伽羅探偵社は有名になり良い仕事が入るだろうと
考えたのだ。
ところで このジャンケン強盗といばり父さんの関係は・・・
昔 ジャンケン強盗は全日本ジャンケン愛好会の会長を務めていた。
もちろんジャンケンに負けたことがないという凄腕の持ち主なのだが
青年時代のいばり君がこの会に入ってきて 会長と
勝負する事になったのだが なんといばり君に
あっさり負けてしまい そのショックにより
会長が行方不明になってしまったということがあったのだ。
さて いばり父さんはジャンケン強盗を捕まえるため 女装をして
夜道を歩いていた。ジャンケン強盗は女性を襲うことが多いので
こんな格好をしているのだが まったく似合わず不気味である。
だが、女装いばり父さんの前にジャンケン強盗が現れた。
そして勝負!しかし相変わらずどちらもジャンケンが強いので
まったく勝負がつかない。するとそこにパトカーが現れ
ジャンケン強盗はあっさり逮捕されてしまった。
なぜタイミング良く警察が来たのか?
強盗と勝負するいばり父さんが心配ですずめちゃんが呼んだのだ。
そして今度はすずめちゃんがいばり父さんにジャンケン勝負を
しようと言った。
すずめちゃんが勝ったら倶利伽羅探偵社の探偵長になるというのだ。
なぜすずめちゃんは探偵長になりたいと言ったのか?
それは 探偵長なら危険な仕事はしないようにと命令できるからだ。
そして勝負はもちろんすずめちゃんの勝ち。
いや いばり父さんはわざと負けたのだろう。
いばり父さんは相手が何を出すか読めるのだから・・・
☆ 感想と見どころ ☆
この第23話は 珍しくひばりくんと耕作君の出番が少なかったです。
特に耕作君はほとんど出番無しでした。その分
いばり父さんが目立っていました。それから
ジャンケン強盗の存在が面白かったです。
最後はあっさり捕まってしまいましたが いったい
何だったんだろうという感じです。
そしてこの話のラストは珍しくホンワカした感じで
いつものドタバタした感じではないのが好感もてました。
![]() (横2画面分の合成です) mocchiから・・・ 今回は、すずめちゃんといばり父さんとの心の絆みたいなものを
改めて感じさせてくれる回でしたね。
母親を幼いころに亡くしてしまったすずめちゃんですが
これなら問題無くまっすぐに育つだろう、って
ちょっと安心してしまいます♪
さて今回の23話は・・・名作「ひのまる劇場」の
<戦りつ!じゃんけん強盗!>の回のストーリーが取り込まれ
大空家の面々がこれを演じるといった仕上がりになっています。
「ひのまる劇場」をご存じで無い方もいらっしゃると思いますので
少し説明しますと・・・
この作品は江口先生がひばりくんを描かれる前に執筆され
少年ジャンプで連載されていた、いわばひばりくんの前作です。
この作品の主人公は、高円寺さゆりに雇われていたあの白智探偵と
その仲間である戸田光国君(耕作君にそっくり!)でして、
2人で探偵業を始めるところから物語がスタートします。
こちらの探偵社の名前は白智探偵事務所というのですが
この23話の「探偵社の開業」という設定自体が、
「ひのまる」のテイストだと言えるのかもしれません。
さて、その白智氏と光国君は、さらに知り合いである月子ちゃん
(これがまたひばりくんにそっくり!)と、3人で難事件の解決に
取り組んでいきます。
しかし・・ 物語の中心はいつの間にやら、この面々がよく利用する
喫茶店の経営者、鈴木一家(文江さん 都ちゃん すし丸 お父さん)
のホームドラマへと変容していき、ついには主役を
乗っ取られてしまうという
ちょっと珍しいパターンの作品になりました(^^;
でも、作品の内容はとても面白くて好きなんですけどね・・♪
主役を交代させられる形になった光国君と月子ちゃん、
無念のあまり、その後ひばりくんと耕作君という形で
復活した・・のかも、しれませんよ・・☆
そんなわけで、この「ひのまる劇場」と「ストップ!!ひばりくん!」は
とてもつながりの深い作品でして・・ 登場キャラもかなり重なる部分が
あって面白いので、ひばりくんではまった方は次に「ひのまる」を
読まれてみては? と思います♪
さて、話は変わりまして・・・
この回をアニメで実際にご覧になられた方は、違った意味で
ちょっと戸惑われたかもしれません。
ひばりくんの顔つきに少々違和感を持たれたのではないでしょうか。
これについてちょっと考えてみたかったので
今回の挿絵は、ラストシーンの横長の絵以外
あえて<元の画に忠実に>作成してみました。
まず・・上に掲載しました、イスに腰掛けたひばりくんの絵が
今回のメインになっている作画です。 原作の絵に慣れた方には
「何か違う」と感じられると思います。他に、さらにもっと
ひばりくんっぽくない作画もちょくちょく出てきまして
そのインパクトが強く残るせいか、変な絵の回だった・・という
結論に、ちょっとなりがちです・・(^^;
しかし、これは手抜きからくるもので無いことは
画像でわかってもらえるかと思います。
髪はびっしり描き込まれ、影を色の塗り分けだけでなく
斜線でも表現したりと、結構手の込んだ絵になっており・・
しかもちょっとナナメから見た顔なんかは、かなりカワイイのですよ♪
![]() そして、アップでなく小さなカットでのひばりくんに限って
わりと原作に忠実な感じの絵だったりします。
今回はひばりくんの顔だけでも実にいろんなバリエーションが
あるということが分かります♪
多分、今回は複数の方が作画されていらっしゃるんだろうと
思いました。 ひばりくんだけでも、もしかすると3パターンくらい
ある気がしますので・・
別にこれはこれで悪いことでは無いと思いますが、それにしても
毎回といって良いほど作画の変わるアニメ版のひばりくん・・
他のアニメ作品を見渡しても、これはちょっと珍しい
存在なのではないかと思いました・・・
今回のオマケ
今回の評価
ひばりの!次回予告☆ さあさあ、大繁盛で忙し・・くもない 我がくりから探偵社に ついに大きな仕事の依頼が舞い込んだ! う〜ん・・これは事件の予感がするよ。 とにかく、行ってみなけりゃはじまらない いざ!! サルギュラス島へ! ・・パパ〜っと事件を解決して、探偵社の評判を 一気に上げちゃうのだ♪ 次回 「ストップ!!ひばりくん!」 第24話 「恐ろしか!!南の島の怪奇事件」 お楽しみに〜☆ |