＜あらすじ＞

　　　枯葉舞う中　耕作君の母　春江さんがいる。　母の元へ

　　　走って行く耕作君。

　　　やさしい目で耕作君を見つめる春江さん。

　　　ここで耕作君は目を覚ました。やはり夢だった。

　　　母懐かしさに涙する耕作君にひばりくんは

　　　マッチ棒で鼻を広げ　ものすごい形相で起こしに来た。

　　　そのひばりくん　今朝は全身黒い服だ。ブラもパンティーも

　　　黒で決めているらしい。

　　　今日はひばりくん達のお母さんの８回目の命日なのだ。

　　　大空家の広間では法要が行われている。

　　　いばり父さんがお経を読み上げている中

　　　ひばりくん　つばめちゃん　すずめちゃん　耕作君

　　　そしてつぐみさんまでもが苦痛の表情をしている。

　　　全員足がしびれていて限界まで来ている様子。

　　　そしてお経が終わり　順番にお線香をあげなさいと

　　　いばり父さんが言うが　誰も立たない。いや、立てないのだ。

　　　理由を知らないいばり父さんは　誰も立ち上がらないことに

　　　腹を立て怒鳴り散らすが　反対にひばりくんに怒鳴られる。

　　　この時　家が揺れ始めた。地震だ！しかもかなり大きい地震！！

　　　　　　　　　

　　　そして地震が収まると　皆それぞれの避難の仕方をしていた。

　　　つぐみさんは銀行の通帳を握りしめ　つばめちゃんはサブさんの

　　　後ろに逃げ込み　すずめちゃんは政二の股の下に逃げ込んでいた。

　　　そしてひばりくんは耕作君に抱きついている。いばり父さんは

　　　なぜか柱に登っていた。家の中は物が倒れ　押入の物はすべて

　　　出てしまっている。皆落ち着きを取り戻し　片付けを始めようとしたとき

　　　耕作君がホコリのかぶった古いアルバムを見つける。

　　　そのアルバムを何げなしに開いてみると　なんと耕作君の母

　　　春江さんの写真が貼ってあった。違う写真にはいばり父さんの

　　　若い頃の写真もある。耕作君が母との関係のことを

　　　真剣な表情でいばり父さんに聞いている。

　　　いばり父さんと春江さんは一応恋人だった。いばり父さんは

　　　春江さんに結婚を申し込んだこともあったが　春江さんには

　　　他に好きな人がいた。それは耕作君の亡くなった父　龍作だった。

　　　春江さんは龍作と結婚することに決め　いばり父さんは身を引いた。

　　　そして春江さんと龍作の結婚式に乗り込み　春江さんを

　　　生涯幸せする事を神様ではなく俺に誓えと龍作に刀を向け言った。

　　　龍作の真剣な表情にいばり父さんは納得し　２人の幸せを願い

　　　胴上げをしてやった事があったらしい。

　　　この話を聞いた耕作君は母のことを余計思い出してしまった。

　　　そしてなぜか縁側から庭に向かっていばり父さんが

　　　「はるえさ〜ん！！」と叫び　耕作君は

　　　「おか〜さ〜ん！！」と叫ぶ。すると庭からひばりくんが

　　　ものすごく怒った表情で父さんをにらみつけ

　　　「最低だよ　母さんの命日だってゆうのに
　　　　　　　　アルバムに母さんの写真一枚もないじゃないか！！」

　　　と叫び　出ていってしまった。

　　　そのとき、サブさんと政二が血相を変えていばり親分を呼びに来た。

　　　ある政治家がいばり親分を呼びつけたらしい。

　　　そして迎えの車に乗って一人で出かけていった。

　　　その政治家の用事とは　大空組の近所の公園をつぶして

　　　大きい娯楽施設を作る予定があり　建設に反対している

　　　地域住民の取りまとめをして欲しいとの事。

　　　しかし実はいばり親分、この地域の緑を守る会の会長をしており

　　　こんな依頼を受けるはずがない。そこで政治家といばり親分が

　　　対立するのではないかとサブさんは心配している。

　　　そして予想通り　その依頼をキッパリ断るいばり親分。　

　　　政治家やその秘書の男に怒鳴られても絶対動じない。

　　　その頃　飛び出していったひばりくんを追いかけていった耕作君は

　　　ゲームセンターでひばりくんを見つけた。まだ怒っている

　　　ひばりくんに耕作君はいばり父さんが政治家の所へ行ったことを

　　　話すが　あんな親父どうでもいいと無視。しかし気になるのだろう

　　　耕作君といばり父さんの所へ向かった。

　　　２人はいばり父さんのいる所まで来るが

　　　高級料亭のため中にはいることは難しい。それに料亭の

　　　入り口の前には２人の男がガードしている。ひばりくんと耕作君は

　　　どうするか考えている内に不審者と間違われて２人の男に

　　　追いかけられるが　ンババ族に変身した政二が来て　

　　　２人の男が政二に気を取られているすきに　ひばりくんと耕作君は

　　　料亭の中に入った。中ではまだいばり親分と政治家が

　　　言い合っている。

　　　その話し合いに中にひばりくんと耕作君が飛び出していった。

　　　そして２人は自分の名を政治家に告げる。

　　　いばり親分は自分の子供達の名前を政治家に教えてやった。

　　　ひばり　つぐみ　つばめ　すずめ　この名前はすべて母が

　　　付けたものだ。極道の世界に身を置いても心だけは大空を飛ぶ鳥の

　　　

　　　ように自由に清々しく生きて欲しいと願いをこめて付けた名前。

　　　いばり親分は女房の願いを踏みにじるような汚い仕事は

　　　したくない、と政治家の依頼をキッパリ断った。

　　　春江さんのことばかり話していたが　決してひばりくん達の母のことを

　　　忘れていたわけではなかった。ひばりくんは父の本当の思いを

　　　知った。

　　　その日の夕方　いばり父さんは庭でたき火をしていた。

　　　青春の思い出の、春江さんの写真を焼き捨てようとしている。

　　　そこでひばりくんは真新しいアルバムを父さんに渡す。

　　　写真は捨てないで新しいアルバムに張り替えて欲しいと言っている。

　　　しかしその古いアルバムはひばりくん達の

　　　お母さんの贈り物だと知る。それを知ったひばりくんは気をきかせ

　　　新しいアルバムを返して欲しいと言う。やはり父さんには古い方が似

　　　

　　　合うとかいいながら。

　　　ひばりくんは父さんの本当の想いがわかったようだ。

　　　その晩　いばり父さんは春江さんの写真を見ながら

　　　しんみりと酒を飲んでいた。

　　　そこにひばりくんが顔を出し　親子で酒を酌み交わす。

　　　アルバムのことや父さんの若い頃のことで仲良くしゃべっている。

　　　耕作君は屋上で母が好きだった上弦の月を見ながら

　　　一人でいろいろ思い出していようだ。

　　　秋の夜が更けていきます・・・

　☆　感想と見どころ　☆　

　　　この回はひばりくんの活躍が多く

　　　この回はいつものドタバタした感じではなく

　　　落ち着いた話でした。ひばりくん　つぐみさん

　　　つばめちゃん　すずめちゃんの名前の由来が解ったり

　　　いばり父さんが格好いいシーンがあったりと

　　　結構見所が多かったです。

　　　ラストの方のひばりくんといばり父さんの

　　　心のふれあいなど　いつもと違った感じで

　　　大変良かったです。

　　　　　

　　ｍｏｃｃｈｉから・・・

　　　今回のお話はとても心温まるストーリー・・

　　　まささんもしっかりそこを捉えておられますね♪

　　　このストーリーを前にして僕があれこれ書くのもナンセンスかも・・

　　　皆様それぞれの解釈でじっくりご覧いただくのが良いのではと

　　　思います。

　　　あと作画についてですが、またまたＮＥＷバージョン？が

　　　出ました。　このひばりくんはなんといっても「頭身が高い」のが

　　　特徴です。そのために少し大人っぽく見えるひばりくん。

　　　今回は話自体もシリアスでしたから、このひばりくんが逆に

　　　しっくりとなじむ感じです・・☆