＜あらすじ＞

　　　澄み渡った青空の下　ひばりくん達は体育の授業を受けている。

　　　ひばりくん達女子？は外で準備体操の真っ最中だ。

　　　しかし体育の授業を受け持つ天地先生の様子がおかしい。

　　　さっきからず〜っとうずくまったままだ。どうやら泣いている様子。

　　

　　　それにしても天地先生は相変わらずうずくまって泣いている。

　　　なぜ天地先生は泣いているのか。それははっきり言って

　　　岩咲先生にフラれたからだ。

　　　岩咲先生は非常にヤクザの世界に憧れていて　例えば大空組の

　　　サブさんのようなキリッとした男が好みらしい。

　　　しかし天地先生は体育教師のくせにナヨナヨしたところがあり　

　　　その辺が岩咲先生にふられてしまった原因なのである。

　　　しかし　どうしてもあきらめがつかない天地先生、

　　　授業中に偶然通りかかった岩咲先生にもう一度アタックしようとした。
　

　　　が、その時！　ひばりくんが思いっきり蹴ったサッカーボールが

　　　天地先生の頭部に直撃！！

　　　天地先生は保健室に運ばれた。校医が診断するが、たいしたことは

　

　　　ないようだ。

　　　しかし校医は天地先生が恋わずらいにかかっていることに気付いた。

　　　そこでひばりくん、天地先生のためにひと肌ぬぐことに・・・。

　　　その日の授業がすべて終わり　帰りのホームルームの

　　　時間になった。　そこで担任の岩咲先生が今日一日

　　　変わった出来事はなかったかとの問いに

　　　あのいじわる４人組のリーダー、かおりが体育の時間の事を

　　　チクッた。　とっても気まずそうなひばりくんだが　岩咲先生は

　　　怒ることもなく　天地先生に直撃したボールの方を心配している

　　　ぐらいだ。

　　　そんな岩咲先生が突然　今日から家庭訪問を行うと言い出した。

　　　そしてなんとひばりくんの家を一番に訪問すると言っている。

　　　岩咲先生はひばりくんの家がヤクザだと言うことを知っていて

　　　非常に興味があるらしい。

　　　一方　ひばりくんからの電話で今日家庭訪問があることを

　　　知ったいばり父さんはあわてている。家がヤクザであることを

　　　隠さなければならないと思い　サブさんや政二と話し合った。

　　　そしてとにかくひたすらヤクザっぽい所を隠すことにした。

　　　そして・・　ひばりくんと耕作君が家に帰ってきてまず気づいたのは

　　　政二の顔。政二は顔が浅黒くて恐いので顔を真っ白に塗っている。

　　　他の組員はヤクザっぽい服装をやめかわいい服を着ている。

　　　そしてサブさんはイメージが悪いからと、いばり親分にサングラスを

　　　取るように命じられた。　そしてサブさん、サングラスを

　　　渋々外すと・・・恐い！目がすごく恐い！恐すぎる！！！

　　　いばり親分はあまりにも目つきが鋭いためサングラスを外さなくても

　　　良いと命じた。

　　　そしてとうとう岩咲先生が大空家にやってきた。

　　　いばり父さんのアットホーム作戦の開始である！！

　　　アットホーム作戦ではまず各名称を変更している。　大空組は

　　　大空クラブに。いばり親分はいばりオーナーに。そして政二は

　　　組内でのポジションは若頭のためヤングマンリーダーと

　　　いうように・・・

　　　そして玄関に来た岩咲先生をサブさんが出迎えた。すると

　　　いきなり「おひかえなすって！」とサブさんにタンカをきりだした。

　　　呆れた耕作君が強引に岩咲先生を居間に連れて行った。

　　

　　　いばり父さんと岩咲先生がしゃべっていると、政二がお茶を

　　　持ってきた。そのお茶を飲んだいばり父さん、

　　　あまりの熱さのためはき出した。

それを見た岩咲先生は政二に 　　　　 　　　向かって怒り出した。若頭のくせに 　　　お茶も満足に入れられない 　　　のかと。　そのあまりの怖さのため 　　　大空家の人たちは震え上がっている。

　　　そしていばり父さんは岩咲先生を大空組の道場に案内する。

　　　この道場の中には渋い男がたくさんいると思いワクワクしているが

　　　なんと中では組員が「はないちもんめ」をしていた。

　　　またまた怒り出す岩咲先生だった。　いばり父さんは困っている。

　　　そして夕食の準備が整い　岩咲先生も一緒に食べることに・・

　　　しかし　いばり父さんは食事の前に妙なことを言いだした。

　　　今日一日の出来事を一人一人順番に言いなさいなどと言いだした。

　　　当然こんな事は今までやったことはないが　岩咲先生がいる手前、

　　　アットホームな感じを出すためにわざとらしくこんなことを

　　　言っているのだ。すると　ひばりくんが食卓のしたに隠してあった

　　　本を見つける。その本はマンガ本で　タイトルは「日の丸劇場」！！

　　　どこかで聞いたことのあるような本だが　いばり父さんは

　　　このマンガ本のアットホームな場面を真似していたようだ。

　　　この行為に岩咲先生はまたまた怒り出し　それをなだめようと

　　　いばり父さんが岩咲先生に焼酎を飲ませてしまったのだが　これが

　　　まずかった。岩咲先生は酔っぱらってますます手が

　　　付けられなくなってしまった。　困り果てる大空家一同・・・

　　　すると突然ものすごい爆音がした。組員が騒ぎ出している。

　　　どうやら殴り込みが始まったらしい。相手は呉井寺会だと言う。

　　　呉井寺会と言えばヤックン。そう　あのヤックンが殴り込みに

　　　来たのだ。　そして戦車数台に乗って大空組を爆破しようとしている。

　　　ひばりくんと耕作君は機関銃を持って応戦している。

　　　しかし岩咲先生は恐怖でうずくまり震えている。あれっおかしいな。

　　　岩咲先生はヤクザの世界が好きなはず。間近で殴り込みが見られて

　　　うれしいはずなのに・・・。

　　　岩咲先生はヤクザの世界の本当の怖さを知ったようだ。そして

　　　ヤックンが大空組の中に入ってきて　岩咲先生と

　　　鉢合わせになる。

　　　ヤックンは岩咲先生が気に入ってしまい家に持ち帰ろうとする。

　　　そしてヤックンの手下が岩咲先生を持ち去ろうとしたその時！！

　　　あの天地先生が現れた。番傘で呉井寺会の組員を殴り倒し　

　　　ヤックンも殴って泣かせてしまった。そして見事岩咲先生を

　　　救いだした。

　　　思いも寄らなかった天地先生の出現　そして男らしい態度・・　

　　　岩咲先生は天地先生に惚れてしまったようだ。そして仲良く２人は

　　　帰っていった。

　　　しかし耕作君は納得いかない様子。なぜ突然天地先生が

　　　現れたのか。　それは岩咲先生と天地先生をくっつけるために　

　　　呉井寺会のヤックンに頼んで殴り込みをしてもらい　天地先生の

　　　カッコイイ所を岩咲先生に見せようとひばりくんが仕組んだこと

　　　だったのだ。

　　　最後にひばりくんの言うことを聞いたヤックンがお礼のキスを

　　　求めてきて逃げ回るところで第２０話は終わります。

　☆　感想と見どころ　☆　

　　　

　　　今回は岩咲先生がメインのお話でした。
　　　

　　　岩咲先生のヤクザかぶれがかなり面白かったです。

　　　それからアットホームな感じにするための名称の変更が面白いです。

　　　大空クラブ　いばりオーナー　ヤングマンリーダーなどなど

　　　それと　ひばりくんが仕組んだ呉井寺会の殴り込みは　

　　　ちょっとやりすぎですね。ヤックンが戦車に乗ってくるあたりは

　　　もう笑うしかないとゆう感じです。

　　　　　　　　　

　　ｍｏｃｃｈｉから・・・

　　　今回は、「極道もの映画」を数多く創っている「東映」ならではの

　　　作品づくりとなっている様で・・

　　　そんなメインのストーリーもなかなか面白かったのですが、

　　　その他、細かい部分にも思わず見入ってしまった回でした。

　　　

　　　まずはひばりくん、天地先生が運ばれた保健室で、診察していた

　　　校医のおじさんからどさくさまぎれに「ボクちゃんとデートして」と

　　　言われるのですが、そのあとのひばりくんの返事がナイスでした。

　　　これには校医のおじさんもびっくり！です。　でもひばりくんって

　　　懐（ふところ）広いですよね・・　モテモテトリオの山羽くんの時も

　　　そうでしたが、人畜無害なキャラにはとても大らかなのです。

　　　あとホームルームで、今日の出来事を花園かおりにチクられている

　　　時のひばりくんの表情が個人的にとても好きですね。

　　　表情といえば・・呉井寺会の襲撃におびえる岩咲先生を茶化す

　　　ひばりくんの表情も見ものでした。　可愛いくもイジワルそうな顔、

　　　この表情はアニメ版を通してもこの回でしか

　　　見られませんです！

　　　そして岩咲先生、今回は怒るシーンがよく出てきますが

　　　それとは別の意味で恐かったのが

　　　ホームルームの場面・・　「皆さんの隠された一面を見てみたい」

　　　などと言いつつ、不気味に笑う場面はとても恐いです(笑)

　　　異様に輝くメガネや、地の底から聞こえてくるような笑い声も

　　　コワさを倍増させてます・・(＾＾；

　　　次はまたひばりくん、耕作君に向かって「ボクが天地先生の恋人に

　　　なってあげようかな〜」みたいな冗談を言う場面があるのですが、

　　　その時の耕作君のあせり様は、見事なものでした(＾＾；

　　　それから・・岩咲先生も同席した一家揃っての夕食の場面・・

　　　いばり父さんが「これから楽しく夕ごはんをいただくわけですが」

　　　とガラにもないことを言った瞬間、ひばりくんが「別に楽しくないよ」と

　　　ボソッと言うのも面白かったですね・・

　　　あとは貴重なサブさんの素顔が見られたり、「ひのまる劇場」

　　　（この回では「日の丸劇場」ですが）のとあるページがそのまま

　　　出てくるもの見ものです。

　　　物語としては結構シンプルなこの回ですが、意外に

　　　見どころは満載、といった感じですね・・・♪