＜あらすじ＞

　　　すずめちゃんが耕作君に言ったこの一言から始まった。

　　　　　　　「ひばりちゃんには絶対秘密よ　わかった？」

　　　口の軽い耕作君を心配するすずめちゃんだった。

　　　すずめちゃんは今日　片桐君とデートなのだ。この事をひばりくんには

　　　絶対知られたくないようで　耕作君に口止めをしていたのだ。

　　　しかし案の定　うっかりひばりくんにしゃべってしまい

　　　見事にバレてしまったがひばりくんは別に何も気にしていない様子。

　　　しかし　少しは気になるのかすずめちゃんと片桐君が

　　　デートをしている公園に２人で様子を見に行くことにした。

　　　ベンチに座るすずめちゃんと片桐君を茂みの中から

　　　ひばりくんと耕作君はのぞき見ている。

　　　仲良さそうにしている２人を見て一安心。

　　　一方　すずめちゃんと片桐君はお弁当を広げ食べていた。

　　　すずめちゃんはとても楽しそうだが　片桐君はちょっと

　　　浮かぬ顔をしている。

　　　どうやらひばりお姉さまのことを考えているようだ。片桐君は

　　　いまだにひばりくんのことが忘れられない様子。それとなく

　　　すずめちゃんにひばりくんのことを聞き出そうとするが

　　　最初は無視された。

　　　それにもめげずに聞き出そうとすると思いっきり

　　　怒鳴られた。当然である。

　　　その時　片桐君が何かを見ておびえだした。

　　　そう　とうとうやって来たのだ　あの悪い子団が！！

　　　公園で遊んでいた他の子供達も凍り付いている。

　　　この悪い子団とは不良の小学生の集まりでバイク風の自転車を

　　　乗り回し　みんなを怖がらせるという集団だ。

　　　その悪い子団がすずめちゃんと片桐君のいる公園に

　　　やってきたのだ。

　　　そしていよいよ行動を始めた。楽しくボール遊びなどをしていた

　　　子供達を追いかけ回したり　泣かせたりとやりたい放題！

　　　これを見ていたすずめちゃんは怒り爆発！！悪い子団に向かって

　　　　　「あんたたち　やめなさい！弱い物いじめばかりして　

　　　　　　それでも男の子なのっ！」

　　　と一言言ってやった。この言葉に腹を立てたのか

　　　リーダー格の森田という少年がすずめちゃんに寄ってきて一言

　　　　　「おまえチビのくせにかわいいじゃね〜か」

　　　森田は可愛いすずめちゃんに一目惚れのようだ。そして

　　　かっこいいところを見せようと得意の自転車による

　　　３回転宙返りをする。　が　あえなく失敗。

　　　腕から出血するケガを負った。やさしいすずめちゃんはそんな森田に

　　　手当をしてあげた。そして悪い子団はひとまずその公園から

　　　去っていった。

　　　その晩　大空家ではそのことが話題になっていた。いばり父さんは

　　　すずめちゃんにケガがなかったことで一安心していた。

　　　一方その頃　悪い子団のアジトでは森田が影の大番長に

　　　注意されていた。

　　　悪い子団は硬派でなくてはならない。女の子の前で

　　　デレ〜とすることは絶対に許されないと。大番長はもう一度行って

　　　その女の子（すずめちゃん）をおどかして来いと命令した。

　　　ちなみにこの大番長も小学生であり　

　　　体格が良く腕力がすごいといった感じではなく金に物を言わせ

　　　この組織を作っているだけのようだ。

　　　そして翌日の放課後。

　　　すずめちゃん達を待ち伏せていた悪い子団はいよいよ

　　　襲いかかってきた。

　　　大番長は森田にすずめちゃんを怖がらせてこいとその場で

　　　命令するが森田は動かない。すずめちゃんを好きに

　　　なってしまったためとても嫌がらせなど出来ないのだ。

　　　すると大番長は他のメンバーに指示し すずめちゃんに

　　　嫌なことをして泣かせてしまった。

　　　一応目的を果たした悪い子団は帰っていったが　

　　　すずめちゃんの怒りは頂点に達していた。そして悪い子団を

　　　やっつける対抗策としてすずめちゃんは「良い子団」を結成した。

　　　この良い子団結成の話はすぐに悪い子団にも伝わり

　　　一波乱ありそうな気配である。

　　　翌日より良い子団の活動が始まった。アジトは無人の

　　　古い洋館を使用し　まず体力づくりから始まった。

　　　良い子団のメンバーは全員空手着を着用して

　　　見た目の迫力は十分である。そしてそこに現れたのは

　　　ひばりくんと耕作君だ。

　　　この２人　良い子団のメンバーのために差し入れを持ってきたようだ。

　　　そしてひばりくんは若葉学園の番長も連れてきた。

　　　良い子団メンバーはこの番長を見て怖がっている。

　　　しかし番長　今日は良い子団のためにトレーニングコーチとして

　　　来てくれたのである。事情を知った良い子団は安心した。

　　　そして一生懸命みんなで頑張っているところへ

　　　悪い子団の森田が１人でやって来た。森田は

　　　悪いことばかりする悪い子団に愛想がつきたようで

　　　良い子団に入れて欲しいと頼みに来た。最初は罠ではないかと

　　　疑ったがすずめちゃんは森田の目を見て信用した。

　　　森田は早速悪い子団の情報をすずめちゃんに教えた。

　　　なんと本日　悪い子団が良い子団のアジトに

　　　殴り込みに来るというのだ。この情報にみんなは

　　　震え上がってしまった。　良い子団メンバーは恐くなり　

　　　１人また１人と逃げていってしまった。

　　　最終的に残ったのはすずめちゃん　森田　そして片桐君だけだった。

　　　悪い子団は総勢２０名　良い子団は３名　２０対３　

　　　勝てるわけがない・・・

　　　そこで立ち上がったのはひばりくんだ。ひばりくんは耕作君、

　　　サブさん、政二、番長の５人　それと良い子団メンバー３人　

　　　総勢８名で悪い子団に立ち向かおうした。

　　　しかしいばり父さんが止めに入った。

　　　子供のケンカに大人がしゃしゃりでるなんてケンカの仁義に劣ると。

　　　もっともな意見にひばりくんも納得する。しかしこのままでは

　　　すずめちゃんが危ない。そこでひばりくんたちは化け物に変身して

　　　ケンカが始まる前に悪い子団を追い返してしまうことにした。

　　　耕作君はミイラ男　サブさんはドラキュラ　政二は素顔　番長は

　　　フランケン　そしてひばりくんはヘビ女。悪い子団は

　　　化け物に変身したひばりくん達を見て次々に失神。悪ぶっていても

　　　しょせん小学生の子供である。

　　　そして良い子団は勝利を収めた。家に帰ってきたひばりくんと

　　　耕作君はつぐみさんやつばめちゃんの前でその事を話していた。

　　　そして肝心のすずめちゃんはというと　悪い子団との戦いで

　　　疲れたのだろう　もうぐっすりと夢の中である。

　　　やさしくて芯の強いすずめちゃん

　　　もしかしたら将来　女大親分になるのでは・・・

---

　☆　感想と見どころ　☆　

　　　このお話でまず面白かったのは森田の存在です。

　　　森田のフルネームは森田健作といいます。どこかで

　

　　　聞いたことあるような・・・

　　　それと悪い子団が乗り回していたバイク風自転車が妙にカッコよく

　　　見えましたよ。なぜか走り去るときエンジンの音が聞こえるのが

　　　不思議でちょっと笑えました。

　　　それから今回　森田の声をあてていたのは　故・塩沢兼人氏でした。

　　　あらためて塩沢さんの声を聞くと本当にいい声だと思いました。

　　　個人的にすごく好きな声優さんだったので亡くなったのが残念で

　　　仕方ありません。塩沢さんというと僕はまずブンドル局長を

　　　思い出すのですが　誰か知っている人いますか？

　☆　ＣＮＫ外来患者さんから・・☆　

　　　

　　恒例となりました、ＣＮＫ外来患者さんご提供のＥＤクレジットです。

　　　作画スタッフさんには女性の方も多いんだな〜と、ふと気付きました・・

　　

　　脚本:戸田博史　　（前回　柳川茂氏）

　　　　　声の出演　　大空ひばり:　間嶋里美　　　坂本耕作:　古谷徹,

　　　　　　　　　　　　大空いばり:　八奈見乗児　　大空つぐみ:　平野文,

　　　　　　　　　　　　大空つばめ:　色川京子　　　大空すずめ:　鈴木富子

　　　　　　　　　　　　若者頭サブ:　若本紀昭　　　子分政二:　西尾徳

　　　　　　　　　　　　森田健作:　塩沢兼人　　　　鈴木すし丸:　龍田直樹

　　　　　　　　　　　　片桐くん:　坂本千夏　　　　　ひさしくん:　広森信吾

　　　　　　　　　　　　番長:　佐藤正治

　　　
　　　協力　青二プロ

　　　　　原画:　水田智美　　渡辺章

　　　　　動画:　犬飼伸二　　井尻博之　　日多恭子　　中野恭子

　　　　　背景:　伊藤豊　　峰村るみ子

　　　　　仕上:　塩澤泰美　　須山みどり　　斉藤千代乃

　　　　　特殊効果:　石橋康全

　　　　　撮影:　白井久男

　　　　　編集:　吉川泰弘(タバック)

　　　　　録音:　池上信照(タバック)

　　　　　音響効果:　原田千昭

　　　　　選曲:　白井多美雄

　　　　　オーディオディレクター:　本田保則

　　　　　演出助手:　堀川和政

　　　　　製作進行:　鈴木元

　　　　　現像:　東映化学

　　　　　美術:　窪田忠雄

　　　　　作画監督:　水村十司

　　　　　演出:　江幡宏之

---

　　ｍｏｃｃｈｉから・・・

　　　はい、今回も非常に見所がいっぱいです！　たくさんありすぎて

　　　書ききれないくらいです。(＾＾；

　　　まずは、第２８話の設定について少々説明を・・

　　　

　　　今回登場の森田健作くん＆影の大番長は２人とも「ひのまる劇場」の

　　　キャラクターで、「悪い子団」というグループも、元々

　　　この作品のものでした。

　　　ですが、影の大番長（「ひのまる」ではすし丸君といいます）は、

　　　実は悪い子団を倒すためににひとりで立ち向かう、という

　　　まったく逆の役柄だったんですね〜　で、森田健作はというと

　　　根っからの悪役で悪人づら、最後にはすし丸くんに負けて

　　　子分になってしまう・・という、少々情けない役どころでした。

　　　森田君に関してはこちらのほうが全てにおいてカッコ良く

　　　イメージが変わり、ルックスも良くなっています・・☆

　　　あ、でも女の子好きなところは変わってないですね・・(笑)

　　　さらに、影の大番長は元々「ハゲの大番長」で、外見は

　　　ひばりくんでいうと「山羽佐利庵」君に似たキャラ、こちらの

　　　影の大番長（すし丸くん）は実は前回２７話で出てきた

　　　文子さん（文江さん）の子供だったり・・　ややこしいのでこのへんに

　　　しましょう・・(＾＾；

　　　・・今回は、いばり父さんに着目してみても面白いです。

　　　大空家の大人達が子供であるすずめちゃんの

　　　ケンカに加担するのはケンカ仁義に反する、とカッコいいことを

　　　言ってはみたものの、やっぱりすずめちゃんのことが

　　　誰よりも心配だったんですね。　最後にはこらえきれずに

　　　　「仁義も何もありゃしねぇ〜すずめに手ェ出すヤツは子供でも

　　　やっつけてやるぜ〜」と駆け込んで来るあたり、さすがに

　　　お父さん、なんだな〜って思いました。

　　　

　　　何気なくですが、耕作君も楽しませてくれますよ♪

　　　ひばりくんには喋らないから、とすずめちゃんと固い約束をしたにも

　　　かかわらず、そうですね時間にして１０秒ほどでひばりくんに

　　　感づかれてしまいますね〜(笑)　これで焦ってしまった耕作君、

　　　またまた余計なことを言って墓穴を掘ってしまいます。　

　　　ひばりくんの女の子らしいカンの良さも見事だけれども、

　　　隠し事が出来ない、悪いことが出来ない耕作君を見ていると

　　　何だかほほえましいです・・☆

　　　

　　　・・しかしなんですね、やっぱりひばりくんが最強です。

　　　森田君が良い子団に入りたい、とやってきたとき　すずめちゃん達は

　　　ちょっと戸惑うのですが、森田君の言葉にウソが無いことを最初に

　　　見抜いたのはひばりくんでした。　そしてすずめちゃんに

　　　「（森田君の）眼を見てごらん♪」とアドバイスをするのでした。

　　　・・ちょっと、ネタばれしずぎかも・・？　・・(＾＾；

　　　しかし、見所はまだまだあります。　ご覧になっていない方、

　　　あきらめなければアニメ版、いつか必ず見れますから、

　　　その時は思いっきり、本編を楽しんで下さい・・☆

　　　最後に、挿絵についてちょっと説明いたします。

　　　２枚目のデート中のすずめちゃんなのですが、髪の色にご注目下さい。

　　　青です。・・これにちょっと違和感を感じている僕は

　　　いつも紺色に塗ってしまうのですが、アニメでは全編、

　　　こんな感じの青なので、たまにはと思い忠実に

　　　再現してみました。　いかがでしょうか・・？

　　　

　　　３枚目のすし丸君・・いや、影の大番長ですけど

　　　髪の毛とうしろのイスが色的に同化しています・・

　　　なので、髪型がこの絵だけではわかりませんが、普通の

　　　ギザギザのショートですね。　しかしそれにしても両脇の

　　　２人、特に右側のお兄ちゃん恐いですね〜　どうみても

　　　小学生には見えませんが・・(＾＾；

　　　それから、ヘビ女ひばりくんですが、本物はもっと

　　　すさまじく不気味です・・(笑)　恐過ぎるので、かなりマイルドに

　　　描き替えてしまってます。　もっとも、これは「お面」ですので

　　　ひばりくんの素顔には関係ないのですが・・・