＜あらすじ＞

　　冬晴れの気持ちいい日　大空家からものすごい悲鳴が聞こえた。

　　その悲鳴は耕作君からだった。耕作君の前に立ちはだかる二つの影

　　それはひばりくんと政二だった。ひばりくんはパーティー用の鼻メガネに

　　スッケスケのネグリジェ。政二はハデな衣装と化粧　これでは悲鳴を

　　あげるのも無理はない。この２人　なぜこのような格好しているのか？

　　それは大空家のクリスマスパーティーが開催されるからだ。

　　さきほどの悲鳴を聞きつけた大空家の人たちは耕作君の部屋に

　　駆けつけていたが　いばり父さんはクリスマスパーティーを

　　開催するのは反対のようだ。クリスマスは

　　歌を歌っておしまいと言っている。

　　するとすずめちゃんが泣き出してしまった。すずめちゃんは

　　パーティーが中止になりそうだから泣いているのではなく　

　　自分の誕生日を忘れられているから泣いているのだ。

　　すずめちゃんの誕生日は１２月２４日　そう　クリスマスイブは

　　すずめちゃんの誕生日でもあるのだ。

　　その事をすっかり忘れていたいばり父さんはかなりあせった様子。

　　そしてすずめちゃんのために盛大なパーティーを開くことになった。

　　いばり父さんはサブさんや政二とパーティーのことを考えていた。

　　サブさんが考えた案　「どこかのクラブを借り切って盛大に！」　

　　と言う案はとうぜん没。

　　いばり父さんのために政二が選んだすずめちゃんへのプレゼントは

　　いわゆる「ミルクのみ人形」という物。すずめちゃんはもう

　　人形遊びするような年でもないと思うし　この人形　非常に

　　趣味が悪い。オムツをはいた赤ちゃんの人形なのだが　

　　なぜか片手にビール瓶を持ち　もう片方の手にはうんちをもっている。

　　そしてメーカーは「ロリコンギャル玩具」と書いてある。

　　非常に怪しく下品なこの人形　すずめちゃん絶対に

　　喜ばないと思うのだが・・・

　　一方　ひばりくんと耕作君は誰を招待するか考えていた。

　　ひばりくんはなるべく多くの人を呼ぼうと思い　

　　カップル限定のパーティーにする事にした。　カップル限定の

　　パーティーにすれば　１人呼べば必ず２人来るわけで

　　すずめちゃんのプレゼントも必然的に増えるという考えだ。

　　そしてボクシング部の連中も呼ぼうとひばりくんが言い出した。

　　ここで耕作君の顔色が変わった。ボクシング部の連中を

　　呼ぶと言うことは　当然椎名も来るわけであり　

　　椎名が来ると言うことは理絵ちゃんも来ることになる。　椎名と

　　理絵ちゃんが腕を組んでくるのを耕作君は見たくないのだ。

　　ひばりくんと耕作君はプレゼントを買うためデパートに向かった。

　　そこで見たのは椎名と理絵ちゃんの姿。２人仲良く

　　買い物のようだが　椎名はひばりくんを見るなり　

　　理絵ちゃんをほったらかしてひばりくんにベッタリ。とても寂しそうな

　　理絵ちゃんだった。そんな寂しげな理絵ちゃんを見た耕作君は

　　椎名に対し腹を立てた。

　　耕作君は椎名だけを連れだす。そしてトイレでケンカを始めた。

　　あわてて止めに入ったひばりくん　爆弾を投げケンカをやめさせた。

　　ひばりくんちょっとやりすぎだ。その帰り　耕作君はひばりくんに言った。

　　　　　　「ひばりくんがオトコだということを理絵ちゃんに話す」

　　とんでもないことだが　耕作君の考えはこうだ。

　　ひばりくんがオトコだということを理絵ちゃんに話せば　

　　理絵ちゃんは椎名にその事を話す。それを聞いた椎名は

　　当然ひばりくんへの気持ちが冷め　理絵ちゃんと椎名はうまくいく事に

　　なる。ひばりくん本人の気持ちを全然考えていない耕作君には

　　腹が立つが　これが耕作君の考えのようだ。

　　

　　ひばりくんはちょっと考えてから　理絵ちゃんに言うことを許した。

　　その晩。

　　耕作君は理絵ちゃんを呼びだし夜更けの公園に来た。

　　そこで理絵ちゃんにひばりくんのことを言ってしまおうとしたが

　　やっぱり言えなかった。トボトボと帰ってきた耕作君だが

　　ひばりくんは家の前で耕作君を待っていた。ひばりくんは何もかも

　　見越していたようで　当然理絵ちゃんに何も言えなかったことも

　　わかっていた様子。ひばりくんは耕作君を信じていたのだ。

　　そしてすずめちゃんの誕生日パーティー＆クリスマスパーティーの日が

　　やって来た。　耕作君は理絵ちゃんと椎名の仲良いところを

　　やっぱり見たくないようでパーティーが開催される寸前まで

　　スネていたが　ひばりくんの誘いでやけくそ気味に？　パーティーに

　　出てきた。

　　そして華やかにパーティーが始まり　みんなそれぞれ楽しんでいた。

　　楽しい音楽でみんな踊っていたが　ひばりくんの計らいで

　　チィークタイムになった。椎名は理絵ちゃんと　ひばりくんは当然

　　耕作君　いばり父さんはつぐみさん　そしてすずめちゃんは

　　片桐君というように一応収まるところに収まったといった感じだ。

　　そして今回のパーティーの主役　すずめちゃんが前に立ち

　　パーティーに出席してくれた人たちにお礼を言っている。

　　そしてすずめちゃん　手にはきれいな宝石箱のような素敵な

　　オルゴールを持っていた。

　　これを一番好きな人に送りますと言った。片桐君かと思ったが

　　すずめちゃんの一番好きな人とは　おとうさん。そう　

　　いばり父さんだったのだ。

　　おどろいた表情のいばり父さんだが　この贈り物は

　　すずめちゃんからだけではなく　つぐみさん　つばめちゃん　

ひばりくんの４姉妹からの プレゼントだったのだ。 いばり父さんは皆に背を向け 肩を震わせていた。 自分の子供達の優しさに いばり父さんは涙した。 こんな素晴らしい家族に囲まれて 本当にいばり父さんは しあわせですね。

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　☆　感想と見どころ　☆　

　　今回のお話は非常にいいです。見所もたくさんあるし

　　珍しくホロリとさせられるシーンもありました。

　　ラストのいばり父さんがみんなの優しさに感動して涙するシーンには

　　泣かされました。なんか鼻の奥がツーンとする感じでした。

　　作画の方もかなりいい感じで　本当に良いお話でした。

　☆　ＣＮＫ外来患者さんから・・☆　

　　　　ＣＮＫ外来患者さんご提供のＥＤクレジットです。

　　　

　　脚本:柳川茂　（前回:　柳川茂）

　　　　　声の出演　　大空ひばり:　間嶋里美　　　　坂本耕作:　古谷徹,

　　　　　　　　　　　　大空いばり:　八奈見乗児　　　大空つぐみ:　平野文,

　　　　　　　　　　　　大空つばめ:　色川京子　　　　大空すずめ:　鈴木富子

　　　　　　　　　　　　若者頭サブ:　若本紀昭　　　　子分政二:　西尾徳　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　

　　　　　　　　　　　　理絵:　鶴ひろみ　　　　　　　　梶:　塩屋浩三

　　　　　　　　　　　　天地:　田中秀幸　　　　　　　　岩咲:　川島千代子

　　　　　　　　　　　　椎名:　森功至

　　　協力　青二プロ

　　　　　原画:　兼森義則　稲野義信

　　　　　動画:　渡辺明美　森本知枝　笹原圭子　亀田真須美

　　　　　背景:　佐藤美々　井原浩雄

　　　　　仕上:　小椋正豊　安永陽子　高橋達雄

　　　　　特殊効果:　中島正之

　　　　　撮影:　佐野禎史

　　　　　編集:　吉川泰弘(タバック)

　　　　　録音:　池上信照(タバック)

　　　　　音響効果:　原田千昭

　　　　　選曲:　白井多美雄

　　　　　オーディオディレクター:　本田保則

　　　　　演出助手:　江幡宏之

　　　　　現像:　東映化学

　　　　　美術:　鹿野良行

　　　　　作画監督:　兼森義則

　　　　　演出:　久岡敬史

　　ｍｏｃｃｈｉから・・・

　　今回はそうですね・・大空家のみんなの心温まる物語が非常に

　　良いのですが、別の意味でもちょっと感慨深いものがあります。

　　

　　というのは・・今回はいわゆるひばりくん、耕作、理恵ちゃん、椎名の

　　４人の「コンガラ状態」をアニメ版なりにまとめようとしている回のようで・・

　　それが証拠に、理恵ちゃんの登場はこの回が最後になります。

　　アニメ版は最終話まで残り４話あるのですが、その４話はいずれも

　　オリジナルストーリー。番外編っぽく作られています。

　　つまり、今回はストーリーとして「最終回」的なんです。

　　ということで、ちょっと淋しい気もします・・（＾＾；　

　　ひばりくんも今回は大きな賭けに出ていますね。

　　耕作、もう少しで理恵ちゃんに秘密をしゃべってしまうところでした。

　　ひばりくんは耕作を信じ、また耕作も自分を信じてくれたひばりくんに

　　対して驚きつつ、いとおしさを感じたでしょうね。

　　理恵ちゃんは相変わらず椎名が好きなのですから、耕作くんの立場は

　　これにて決定ー☆、と言えるのではないでしょうか♪

　　こんな風に振舞えるひばりくんは、やっぱり強いなぁって思います。

　　人間何にせよ、秘密を心にしまいながら過ごすのは

　　つらいものです。耕作の理解がなかなか得られないのも

　　またつらいものでしょう。　しかし、そんなこんなを乗り越えて

　　毎日を送っているひばりくん・・　本当に輝いていますね☆