Back to レシピバタバタ焼きー前川金時入りでんぷん団子

 
 

□材料 (4人分)

煮豆500g(コクのある豆がベター。当店では在来種の前川金時を使用)
でんぷん 500g(未粉でんぷんがベター。未粉製法といって70〜80℃の低温でじっくり乾燥させたでんぷん。もっちり感が違います!。当店でもあつかってます)
塩 小さじすり切り1杯
煮豆の煮汁(60℃くらい)150cc
熱湯(100℃に沸騰したて)350cc


ボロボロした状態

□つくり方

1.煮豆にでんぷんを混ぜ合わせる。(ボロボロした状態)

2.煮汁を加え混ぜる。(でんぷんが水分を吸いコキコキ硬い状態)

3.沸騰した熱湯を一気に全体に回しかけ注ぎいれ、(手早く熱湯を注ぐ。ゆっくり注ぐと生地が冷めてダラダラした締まりのない生地になるので注意!)へらで素早くかき混ぜる。(へらですくい上げるとポッタリとゆっくり生地が落ちる状態)

4.フライパンに油を薄くひき、焦げ目がつくようにカリッと焼く。
ホットプレートであれば油を引かなくてもOK。
(油は少なめに!カリッとやや焦げ目がつくように焼くのがポイント。)



コキコキ硬い状態

焼き上がり
 

 

 

これは、北海道の救荒食だった馬鈴薯のでんぷんからつくられたむかしのおやつです。 小腹がすいたとき、お米がなかったときよく食べたということです。わたしは、3年くらい前、斜里のイベントではじめて食べましたが、そのとき母もいっしょだったのですが、子供の頃よく食べたといって懐かしがっていました。
地元でも今では、日常家庭でこの団子をつくっているのはごくわずかで、知っている人も60代以上の人たちに限られており残念な話です。なぜ「ばたばた焼き」かというと、このおやきを焼くとき、むかしは、ストーブの上にネタを直に流したそうで、そのとき「バタバタバタッ」と焼ける音がしたことからこのように呼ばれるようになったようです。
「流し団子」「でんぷん団子」と呼んでいるおばあちゃんもおり、同じ地域(遠軽近隣)でもいろいろな呼称があるようです。でんぷんの独特のもっちりした食感と甘じょっぱいシンプルな味が、ほかにはないおいしさです。べにや長谷川商店では、年3回代々木公園で開かれるのアースデイで、この団子を実演販売していますが、
こどもからお年寄りまで幅広い年代で、絶大なヒット商品になってます。


 

在来種の豆   べにや長谷川商店