2008.08 日本以外のニットの世界を見たいと思い、この旅行は始まりました。 仕事を始めてから間もなくそう感じていましたが、なかなかその時期は訪れず、やっと巡って来ました。 ホントは一人のんびりとシドニー、メルボルンに行きたかったのですが、子どもたちも一緒でそうもいかず、 ケアンズでは思いっきり観光を、シドニーではニット情報をという計画でした。 おかげでニット関係以外の写真、お土産、シドニーでの行動はすべて任せることができました。 ケアンズ: 成田から夜出発して、約8時間半かけて早朝ケアンズに着きました。 目覚めた後の景色がいつもと違う、匂いも、話す言葉も。もう日本をすっかり忘れていました。 気持のいい空気の中、半袖にまだ長袖ブラウスが必要でした。 澄んだ空気と街の様子を見ながら、この地に徐々に慣れ親しんでいくのを感じながら、 車はあっとい間に海岸沿いに来ていました。 「散歩しよう。」と、ちょっと小雨にあたりながら街を歩き、 オシャレなカフェを見つけ、軽く朝食を取りました。 ☆カワイイおねえさん、気持ちよく笑顔を向けてくれました。 今日はキュランダ観光です。 スカイレールからの景色は壮大でした。 5人乗りのケーブルカーです。乗り合わせた娘さん親子はオーストラリア人でした。 普段離れて暮らしているので、ちょっとした旅行に来たと言っていました。 「日本にもこんな所はありますか?」と聞かれ、「こんなに壮大ではないけれどありますよ。」と、 何と高尾山でケーブルカーに乗ったことを思い出していました。 水陸両用車で駆け巡り、めずらしい植物や、幸運をもたらす青い蝶を見つけることができました。 コアラを抱っこしたり、カンガルーに餌をあげたり、ワニ、めずらしい動物にご対面。 お土産やさんにはこの暑いのにニット帽が。20$位で売っていました。 へぇーと思いながら、写真を撮るのを忘れてしまいました。 ランチは、オージービーフやお肉中心の食事。 野菜料理やフルーツがおいしかったです。 早くシーフードが食べたいでーす。 列車からの景色はTVのCMスポット(元気イッパーッツ)や、「世界の車窓から」の風景 その他シャッターチャンスがある箇所で減速されました。 周りは皆ウトウト。ガイドさん、一生懸命説明してくれているのに・・・ 私もその説明の記憶が曖昧で・・・ 日本のテーマパークのようでした。 ガイドさんはオーストラリア人でしたが、日本語がペラペラで、気づかいまでもが日本人のようでした。 それはそれは一生懸命で感激でした。冗談を言いながらほとんどしゃべりっぱなしです。 楽しくって飽きることがありません。 お土産やさんの定員さんに日本人を見かけ、ハワイよりいる?と驚きました。 オーストラリアコインにまだ慣れていないので、貯まっていくばかりです。 昼間は日差しが強く、“夏”です。 風は涼しく、カラッとした気持のいい暑さでした。 夜は雨が降っていたので外での食事を止め、ホテルで取りました。 待っていましたオーストラリア料理盛りだくさんの食事。 カに、エビ、カキをお腹いっぱい食べました。デザートもおいしかったです。 その後、部屋でのんびり過ごし、明日に備えました。 ・・・明日は、世界遺産のグレートバリアリーフです。 今日は、グレートバリアリーフへとウキウキです。 サングラスと帽子は必需品です。しっかりと日焼け止めをぬって出発です。 運の悪いことに、波がだいぶ揺れ、エチケットバッグ、氷を持って船員さんたちは「大丈夫?」と回っています。 ジェットコースターに乗っているようでした。 色々な国から集まっていました。 あちこちから歓声が聞こえ、年配の方もけっこういましたが平気の様で驚きです。 私もややへたばって、ランチはあまり食べる事ができず残念でした。 船上で風にあたりながらゆっくり過ごす人、ダイビングをしたり、泳いだり、ヘリコプターに乗る人や、 みんな様々に過ごします。 半潜水艦で見る海の様子はすばらしかったです。 日差しは強いですが、風が涼しく気持ちよかったです。思わずウトウト・・・ 日本の女性の方も働いていて、こんな所でも日本人が活躍しているのだ…と思いました。 帰りは揺れもおさまり、ホットしました。 ケアンズの街は小さく、歩いて回れるくらいです。 港からは、あちこち見ながらホテルに向かいました。 飲食店以外のお店は閉まるのが早く、5時頃となるとシャッターが閉まります。 観光客ゾーンのナイトマーケットで買い物をしたり、食事をしたりしました。 ここでオーストラリアならではのペンダントアクセサリーをおみやげに買いました。 ・・・明日はいよいよシドニーです。4時15分にはモーニングコールです。 まだ暗いうちからホテルを出発して、飛行機で3時間かけてシドニーへ。 気温はぐっと下がり、セーターにショール姿です。 シドニーでは子どもたちと夕方落ち合うまで別行動です。一緒に行動する時の計画もすべてお任せです。 思いっきりニットについて見て回れます。 ケアンズと違い観光の街ではなく、普通の街なので日本語はほとんど通じないとのこと。いい勉強です。 治安が良く、軽犯罪は日本の20倍ほどだそうですが、大きな事件はほとんどないそうです。その点も安心です。 また、特別な時以外チップの習慣もないので気が楽です。 夕方までそれぞれの計画実行!です。 路地が見どころとのことなので行ってみました。 素敵なボタン屋さんがありました。残念!お店は閉まっていました。 時間にのんびりな土地柄なので、お昼時はお店を閉めている所もあります。 次は、アーティストたちの工芸品が展示してあるギャラリーです。 ユニークなオーストラリアのアート&クラフト 金、銀、オパールジュエリー、陶器、織物、布コラージュ、アートガラス、絵画等です。 次の、場所に間に合わせるためにかけ足で見なければならす残念でしたが、 それらは、目を見張るものばかりで、手作りのすばらしさをあらためて感じました。 次は、ステッチ&クラフトショーに行きます。それは、7月にメルボルンであり、今日がシドニーでの最終日でした。 ちょうどこのシドニー入りした日にぶつかりラッキーでした。 一番早く行く方法をと、街のインフォメーションで聞きました。 ここからはバスがいいと言います。降りた駅で今度は電車に乗り換えると言います。 「あと5分でバスが来るよ。」と言われ、慌てて切符を買い、バスに乗り込みました。 オペラハウスを眺めながら郊外へと向かいます。 乗り継いだローカルトレインがなかなか動かずやきもきしながらようやく到着しました。 ファッションパレード、ワークショップ、セミナー、ライブデモなどが行われます。 ブースは、レース、キルト、パッチワーク、ビーズ、刺繍、ボタン、ミシンなどがありました。 日本ホビーショーと全く同じ形態でした。 見つけた!ニットのブース。 オーストラリア、ニュージーランド産の糸と一緒に、何と野呂英作の糸がかなりありました。びっくりでした。 中国、イタリア、フランスの糸もあり、単色、段染めの糸が陳列されていました。 ワークショップでは、かぎ針の作品でした。 一応、写真を撮りたいとことを告げるとダメだと言います。 撮影禁止とのことで、帰り際外観だけでもとカメラを向けるとダメダメと言われてしまいました。 来た時の電車のことを考えると、タクシーの方が早いかもと道路に出ました。 なかなか来ないので、近くにいたおばさんに聞いてみると、 「めったに通らないからそこのガソリンスタンドで呼んでもらうといいわよ。」と教えてくれました。 お願いしてみましたが、「そこの道路で待っていれば来るから。」とイカツイオジサンは頼みを聞いてくれませんでした。 それ以上言うのもと思い、待つこと何分?やっと来ました!来ました! すぐに駅に着きました。運転手さんは、「○ドルだけでいいよ。」と80セントもおまけしてくれました。 日本のおつりはいらないよの逆。こちらからチップをあげたいくらいなのに。 降りてからも手を振ってくれ去って行きました。感激です! それから今度はシティトレインに乗り、行きよりは早くホテル近くの駅に着きました。 約束の時間より大幅に遅れ、子ども達は今朝早かっただけにすっかり疲れ切っていましたが、私はなせか元気です。 ・・・さあ、明日はニットショップめぐりです。 朝早目にホテルを出て、どこで朝食を取ろうかなと街の様子を見ながら歩きました。 こちらの季節は冬ですが、日本の初冬といった感じです。 出勤時間で、ブラウス、セーターにパンツルック+ジャケットか薄手のコート、 女性はロングマフラーをして、さっそうと早歩きで仕事場に向かっていました。 最初は、シドニーで一番大きなニットショップと言われているタペストリー&クラフトというお店に行きます。 少しゆっくり朝食を取ってしまったので、9時開店には間に合わそうと走りました。 すると!「ダメよ走っちゃ。走っちゃダメ。走らなくていいの。」と。 ??? 急ぐということをしないこの国では、急いで走ることはないわよということのようです。 9時にはお店に着きました。まだ開いていないようで、外には3、4人もう待っている人がいました。 朝早くから人気なんだな〜と思っていると、何と定員さんでした。 「カギを持っている人を待っているのよ。」と言います。 ソワソワしている私に微笑みながら、「大丈夫よ。お店はどこへも行かないから。」とそれから20分も待ちました。 1階は、刺繍糸やタペストリー関係、地下がニット売り場です。 壁際には糸、奥には本、パターンブックが並べられていて、中央の大きなテーブルではワークショップが行われるそうです。 色々な国から訪れ、日本人も多いそうです。 ここがシドニーで一番大きなお店? という広さでしたが、広さではなく、一番品数が揃っているという意味だと他を回って思いました。 各国の糸があり、品質もいいものが置いてありました。雰囲気もよく、他店より糸は高めです。 日本のスキーのシルクヤーンはお薦めだそうです。ここにも野呂栄作の糸がメイン売り場に並べてありました。 「野呂ヤーンは有名なのですか?」と聞いてみると。「そのとおり。」とのこと。 「理由はなんでしょう。」 「まずはカラー。そして色のバリエーションがいいわね。」と、 ずっと気になっていた店員さんのマフラーについて聞いてみると、「これもNOROよ。」と言っていました。 私もあのような色の出方が好きです。 日本では売っていないような糸を買いました。 オーストラリア、ニュージーランド産の糸を探しました。イタリアやフランスの糸も素敵です。 ファンシーヤーンは日本でも高めですが、それでもちょっと高いかなと思いました。 解読に大変と思いながらも、編物本も何冊か買いました。 次は、リンクラフトやスポットライトと言われる、日本で言う手芸屋さんに行きます。 ここでは、ぐっとお手頃な値段でオーソドックスな糸が多く見られました。 ショッピングモールなどのお店には、シンプルカラー&デザインから、配色を駆使したものまで様々です。 どうしてもタペストリー&クラフトの糸が気になり、夕方また行きました。 「Fujiko〜また来てくれたのね。」と名前を覚えていてくれて感激でした。 日本に帰ってから後悔しないようにとまた糸を買いました。 履きなれた靴でしたが、普段歩くことをしないので、幾日分歩いたのだろうと思うくらい歩き、 最後はもう歩けない、っと足を引きずるくらいでした。 おかげで、自分の歩く癖がわかって妙に感心しました。 子ども達は荷物を持ってくれ、夕食はシドニータワーへ案内してくれました。 360度回転するレストランです。最後の夜をゆっくり過ごしました。 明日は日本です。 「こんなに買って、入るの?」と言いながらも荷物のパッキングを全部してもらいました。 足の痛みを少しでも和らげようと長湯をさせてもらいました。 「帰りたくないね。もう一日いようか。」と言いながら、あさっての仕事どうにかならないかな。 と本気で考えながらも「4時半に起きれる?」とドタバタ旅行は終わったのでした。 日常からの逃避、来て見て感じることができる刺激、普段気がつかない子ども達の思い、全てが収穫でした。 五感がフル回転していたんだと思いました。 今度は、ゆっくりとメルボルン、ニュージーランドにも行きたい。ショートステイもしたいと感じました。 ここで得たことが、今後の仕事に反映していくだろう手ごたえを感じ、機内からオーストラリアを見下ろしていました。 |
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