イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間




2004年7月16日 その2


テラスマウンテンの駐車場脇から、ロウワーテラスを巡るボードウォークが、下の駐車場まで続いている。
これに沿っていけばいいのだけど、道をまちがえると、テラスをみないで下の駐車場に行っちゃうので、たまには立ち止まって地図を見ながら歩きましょう。
ビジターセンターや、人が集まる展望台のところには、そのエリアのパンフレットが置かれているので、これをゲットすると便利です。(¢50-)

ロウワーテラスは、その殆どが枯れてしまっている。
溢れ出る温泉はないけれど、石灰が堆積した白い斜面もなかなかの迫力である。
上から見た景色もすばらしいけれど、下から見上げる景色も、また違った雰囲気を感じさせてくれる。

← 雪のように見えるけど、石灰が堆積したものです。



こんな感じでデッキが作られ、すぐ近くでテラスを見ることができます

ボードウォークを進んでいくと、ミネルバテラス Minerva Terrace)がある。 
ここは、一昔前までは大量の温泉が流れ、人気の高いスポットだったんだけど、2001年初頭にそのテラスを形成していた温泉の噴出が停止してしまっている。 
ミネルバテラスは、本当に大きくて、ここに温泉が流れていた時はすごい迫力だったんだろうな。

温泉が枯れてしまったテラスは、石灰が酸化してしまい、だんだんとグレーがかった色に変わってしまう。

このミネルバテラスの周囲には木道がぐるりとめぐらされ、また右の写真のようにデッキが張り出し、より近くからこのテラスを見ることが出来るようになっている。 またこの辺りから下を見るとマンモスのホテルなどの施設が手に取るように見える。

ミネルバテラスは、水がすっかり枯れてしまっているけど、今でもとても綺麗だと私は思う。まるで、違う世界に迷い込んだような、不思議な光景が目の前に広がっていた。
これも、何千年もにかけて、地球が、流れ落ちる水がつくりだした自然芸術なんだね。


下の駐車場のすぐ近くに、温泉が流れ落ちるパレット・スプリングがある。
湯量はそれほど多くはないが、湯気をあげながら、階段状の斜面を流れ落ちるさまは見ごたえがある。
見る角度によって、色がずいぶん違って見えますね。パレットスプリングの名前は、いろいろな色がパレットのように広がるということでつけられたそうだ。



駐車場からすぐのところにあるのがリバティキャップである。
なんだかイギリスの兵隊さんの帽子のような形をしていません?
マンモスエリアのボードウォーク始点のところにデンと構えている様は、まるでマンモスの番人のように見える。

写真ではわからないかもしれないけど、これ、かなり大きくて、その高さは11mもある。
人が石を積み上げたように見えるけど、これも自然が作ったもの。おもしろい自然の造形物でしょ!
地底から噴き上げられた抽出物が、幾重にも重なって、塔のような形を創り上げたもの。
以前は、温泉が噴き出していたのだけど、温泉に含まれる沈殿物によって、自らの噴出口をふさいでしまったのだ。






●ひとくちメモ
マンモスホットスプリングスには2ヶ所の駐車場があります。山を登ったテラスマウンテンのところにあるものと、山の下側、リバティキャップのところにあるものです。
私たちは、上のテラスマウンテンの駐車場で車を降り、歩いて下のリバティキャップの駐車場まで行きました。車は、先回りして下の駐車場で待っていてもらいました。
テラスマウンテンから、下の駐車場まで、歩くだけなら30〜40分くらいですが、写真を撮ったり、時にはベンチに座って景色を眺めたり・・としていると1時間は見ておいたほうがいいです。
もし、下(または上)の駐車場に車を止め、テラスマウンテンーリバティキャップを往復するなら、1時間半ー2時間くらい見ておいたほうがいいかもしれません。
坂道は、それほど急ではないし、とても歩きやすいのですが、このあたりは海抜2000メートル近くなので、意外と息がきれちゃったりするのです。


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