イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間




2004年7月16日その3

マンモス観光を終え、次はタワーフォールズへ向かう。

途中、人が多く集まっていて、車が渋滞しているところがあった。「何か動物がいますよ」とNorikoさんが言った。動物が見えると、みんな車を停めるので動物渋滞が起こるのは日常茶飯事なのだ。
渋滞の原因は、ブラックベアの親子だった。
「初日から、クマが見えるなんて、ラッキーですよ♪」と言われたが、本当にそのとおりだ。
しかし、車を道に停めることができない。パークレンジャーがいて、車の停車を禁止しているのだ。えー、せっかくクマにあえたのに、ゆっくり見れないのーー!!
がっかりしている私たちに、Norikoさんは「早く降りて!後で迎えに来るから」と私たちを車から降ろしてくれた。


クマの親子は、花が咲き乱れる草原の中をゆっくり歩いている。時折じゃれあう2匹の子供がかわいらしい♪


次の目的地は、タワーフォールズ。タワー/ルーズベルトエリアと呼ばれるところだ。
ルーズベルトには、ルーズベルトロッジ&キャビンを中心としたビレッジがあり、乗馬が楽しめるエリアとなっている。このあたりビレッジは、アメリカ大統領ルーズベルトの名前がつけられているが、彼はイエローストーンが大好きで、休暇がとれると、このあたりでキャンプを楽しんでいたのだそうだ。

タワーフォールズの駐車場に車を停める。車を降りると、何やら周囲が騒がしい。
人が集まっている場所を見ると、何とクマの姿が・・・。
ここの駐車場の周囲は、ゆるやかな崖になっていて、安全のために「立ち入り禁止」表示の丸太が並べられている。
その崖の下から、クマが現れて、この木の丸太を爪で引っ掻いているのだ。
どうやら、木の中にいる蟻を食べたいらしい。
周囲にどんどん人が集まっているけど、そんなことはお構いなしに引っ掻き続けている。

ふと見ると、その母グマの後ろから、子グマがひょっこりと顔をだした。
「か、かわいい・・・」
それまでは、ちょっと遠巻きに母グマを見ていた私だが、子グマのかわいさに思わずどんどん前の方へ出てしまった。


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夢中で写真を撮っていると、うしろからダンナが私の手を引っ張った。
「危ないだろっ。いいかげんにしろっ!」
その言葉で我に返った。確かに子グマはかわいくて、近くに寄りたくなってしまう。まわりにもたくさんの人がいたから、大丈夫だって思ってしまったのよね。
ダンナとNorikoさんは少し離れたところにいたんだけど、なかなかもどってこない私を心配して、ダンナが様子を見にきたら、なんと見物人の最前列でカメラを構えていたらしい(汗)。
だけど、これはしてはいけないこと。すごく危険なことである。みなさんは、絶対に真似をしないでくださいね。
あとで、クマの写真を見ると、子供であってもすごい爪!こんなのでひっかかれたら大変なことになるわ。
Norikoさんにも「ハラハラしましたよ〜」と言われちゃいました。ということで命がけの写真です(↑)。

この後、クマの親子は駐車場を横切り、山の中へと消えていった。

● ひとくちメモ
公園内で、多くの人や車が集まっているところは、たいてい動物がいます。たいていは、道路の脇に車を停めて、ウォッチングできるのですが、時にはレンジャーが停車を許してくれないこともありました。
イエローストーンの規則では、クマからは100ヤード(91m)、他の野生動物からは25ヤード(23m)は離れなければならないことになっています。
これは、人間の安全のためと野生動物にストレスを与えないようにするためなのですって。
くれぐれも、私のように近づきすぎたりしないでくださいね。大反省です。^^;

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