イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間
2004年7月17日その2 |
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次は、Blacksand Basin(ブラックサンド ベイスン)へ向かう。「ここは、イエローストーンの中で、私が一番好きなところなのよ。」とガイドのヘルガが言う。 しかし、ここの駐車場には車は一台も停まっていなかった。 「みんな、ここには立ち寄らないのよ。オールドフェイスフルから2,3分のところなのにね」とヘルガが言った。 イエローストーンを訪れるアメリカ人たちも、オールドフェイスフルやキャニオンなどのメジャーな観光ポイントには行くのだけど、その他のところってあまり立ち寄らないらしいのだ。 あまりゆっくりイエローストーンに滞在する人は少なくて、有名どころを抑えたら、次の目的地に移動してしまう人が多いらしい。 Blacksand Baisinに入ると、Cliff Gayserが噴出中だった。 それほど大きな間欠泉ではないのだが、目の前で噴き上げる蒸気と温水の量はかなりのものだし、噴出する時の音だってかなり大きい。 すぐそばで見れるので、なかなかの迫力モノ。 | ||||||
ボードウォークをずーっと奥まで歩いていくと、Emerald Pool(エメラルドプール)がある。その名のとおり、エメラルドのような濃い緑色をした温泉である。 ここに生息する藻やバクテリアと、空の色があわさって、この神秘的なグリーンを作り出している。 |
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イエローストーンの温泉は、青色や緑色、黄色のものもある。 この不思議な色は、温泉の温度とそこに生息するバクテリアによって作られる色なのである。 あまりにも温度が高いと、生息できる生物はほんのわずかとなる。温泉の色で、だいたいの温度がわかるらしい。 ここでは、青色の温泉が一番温度が高いのだそうだ。もう少し、低音になると、バクテリアと藻類が発生してくる。酸性だと緑色の藻が、そうでないと黄色の藻が発生し、それに空の色があわさって、微妙な色が作り出されるというわけだ。 また、プール周辺にには、バクテリアと沈殿した鉱物でこれまたさまざまな色が作られているのである。→ イエローストーンは、地球の力とともに、ミクロの力を感じられる場所でもあるのだ。 こういうのを見ると、何となく触ってみたくなるでしょ。でも、もちろん触ってはイケマセン。 人間の手についたさまざまな細菌や脂などで、生態系が壊れてしまうから。 Blacksand Basinには、こんなにきれいな青色をしたプール(温泉)もある
Blacksand Baisinはヘルガが「イエローストーンで一番好き」というのがよくわかるほど、すてきなところだった。 道路から離れているせいか、車の音も聞こえてこない。 時折吹いてくる風を感じながら、目の前に広がるこんな景色を眺めているのが、とてもとても心地いい。 思わず「ああ、気持ちいいねぇ」と声がでてしまうところである。 |
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→ こちらは10センチ足らずの小さな穴から、ボコボコって温泉が湧き出ているもの。 大きなプールや間欠泉ばかりが有名だけど、こんなに小さなかわいい温泉もあるんだ! こんな小さくても、一生懸命(?)湯を出しているのを見ると、思わず「がんばれ!がんばれ!」って応援したくなる。 地熱活動はずーっと続いているので、いつ、どこから、どんな温泉がでてくるのかわからないんだそう。 地球のパワーってすごいねぇ。 |
● ひとくちメモ Backsand Baisinは、本当にステキなところ。オールドフェイスフルのそばなので、是非こちらにも立ち寄ってください。 やはり、天気の良い日のほうが、色がきれいに出るようです。 |
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