イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間



2004年7月17日その4


Fishing Bridge
(フィッシングブリッジ)は、1902年に作られたものだが、今かけられているブリッジは1937年に構築された。
ここは、以前はポピュラーな釣り場所だったが、カットスロートトラウトの激減から、ここでの釣りは1973年以来、魚釣りは禁止されている。
今では魚を観察するポピュラーな場所となっている。

私たちは、橋の手前で車をおり、ぶらぶらと橋を歩いて渡ってみることにした。



これがカットスロートトラウト。
もともとは、イエローストーンレイクに生存していたトラウトであるが、不法に放流されたレイクトラウトが、カットスロート・トラウトを食害することにより、数が減少してきたのである。
レイクに住めなくなった、カットスロートトラウトはイエローストーンリバーに移動してきたが、そうするとクマや白頭鷲の餌となり、また人間
釣り上げられるなど、その数は激減した。

イエローストーンは、世界的に有名なフライフィッシングの聖地でもあるが、カットスロートトラウトはリリースしなければならないというルールによって保護されている。

Cutthroat trout(カットスロートトラウト)は、その名の通り、喉のあたりが赤色で、まるで喉を切られたかのような色をしている魚である。大きなものだと60センチを超えるのだそうだ。



Fishing Bridgeからキャニオンに続く約26キロは、Hayden Valley (ヘイデンバレー)と呼ばれる美しい低地が広がっており、イエローストーンの動物ウォッチングにはもっともポピュラーな場所である。
ゆったりと流れるイエローストーンリバーでは、胸まで水に浸かってフライフィッシングを楽しむ人もたくさんいる。

ちょうど、お花の美しい時期で、こんなにきれいな光景が広がっていた。


いました!バッファローの群れ!!
バッファローとバイソンは実は同じ動物。学術名ではバッファローで、バイソンとは呼称である。イエローストーンのバッファローは野生種と家畜腫のMixだそうだ。
一見、のーんびりしているように見える動物だけど、実は気が荒く危険な動物なんだそう。普段はのそのそしているバッファローだが、走ると時速60キロのスピードなのだ。

バッファローの群れ。春に生まれた子供もいます。 冬毛の一部が、まだ残っています。 砂浴び


動物を見るために、車の外に出る時は、ヘルガから「車のドアは開けたままにしておいて。」と言われていた。
でも、車の中には、使わないレンズやカメラ、バッグなども置いてあるので、なんとなく心配かなと思っていた。
しかし、動物が不意に襲ってきた時などには、急いで車の中に逃げ込めるようにするためだという。
特に、スライドタイプのドアは、ドアが重いので、開けておいた方がいいみたい。

← このときは、道路を挟んで食事中のバッファローを見ていたのだけど、一頭のバッファローがだんだんとこちらに近づいてくる。あれあれ・・って思っているうちに、道路を渡りだして・・。
これってマズいんじゃない?
その時、ヘルガは車のトランクに入っている荷物を片付けている途中で、バッファローには全く気づかず。
「ねぇ、ヘルガ・・・バッファローがこっちに向かって来てるんだけど・・・」と言うと、「早く、車に入って〜っ!」
慌てて車に逃げ込んだ私たちだった。
このバッファロー、車のすぐ脇まで来て、しばらく私たちのことを見上げてた。あ〜、ドキドキしたっ。


Heyden Valleyには、動物だけでなく、たくさんの鳥も生息している。
カナダグースの群れ ペリカンは魚を捕っていた

コヨーテも生息しているらしいけど、残念ながら逢うことはできなかった。


● ひとくちメモ
ヘイデンバレーでは多くの野生動物が生息しています。双眼鏡は忘れずに持って行きましょう。また、動物ウォッチングが目的なら、動きが活発な早朝に訪れることをオススメします。
上にも書きましたが、動物を見るために車を降りるときは、車のドアはあけっぱなしにしておくのが良いようです。
突然、動物がこちらに向かってくることもあるので、すぐに車に逃げ込めるようにするためです。

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