イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間
2004年7月17日その5 |
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ヘルガが「これから行くキャニオンはすごいわよー。楽しみにしてて!」と嬉しそうに言った。キャニオンには二つの滝があるが、まずはLower Falls (ロウワーフォールズ)へ。 私たちが訪れたのは、イエローストーンリバーをはさんで、南側(South Rimという)である。 さすがに、メジャーなポイントであるキャニオンだけに、人もかなり多い。 でも、不思議なことに日本人って誰もいないのよね。 駐車場で降りると、いきなりこんな崖が目の前に広がっている。 うわー!すごーい! 限りなく広い広角レンズが欲しくなるくらい、雄大な風景だ。 大興奮の私たちは、何枚も写真を撮りまくっていたのだが、ヘルガが「もっと先の方がすごいから、先に進もう」と言う。 とにかく、感動する風景に出会うと、いつまでもそこにいたくなってしまうので、どんどん時間がおしてきちゃうのね。(汗) そして、道の行き止まりがArtist Point(アーティストポイント)である。 キャニオンにはビューポイントがいくつかあり、そのひとつがこのArtist Pointなのだ。ここからは、ロウワーフォールズとキャニオンの全景を見渡すことができる。 ちなみに、サウスリムのビューポイントはここ1ヶ所だけ。北側のノースリムには、インスピレーションポイントとグランドビューポイント、ルックアウトポイントと3つのビューポイントがある。 Artist Pointからの眺めはこんな感じ 遠く離れていても、滝つぼに落ちる水煙が見えるほどの水量は大迫力だ。 このイエローストーンリバーが15万年つくった大峡谷が、Grand Canyon of the Yellowstoneである。 | ||
駐車場の脇に、サウスリム・トレイルの出発点がある。アーティストポイントから、アッパーフォールズまでのトレイルだ。 「少し歩いてみる?」とヘルガが私たちに勧めてくれた。ヘルガは車を終点のアッパーフォールズの駐車場まで回してくれるので、ダンナと二人で歩いてみることにした。 冷たい水と、カメラと双眼鏡をもって出発。 「じゃー後でね〜」とヘルガに手を振ると、「クマにあったらどうする?」とヘルガは真顔で問いかけてきた。 そして「まずはパニックにならないこと。それから、ゆっくりゆっくり後ずさりして、クマから離れること。決して走っちゃダメよ。」とアドバイスしてくれた。 ここでは、クマって本当に身近なものなのだね。 ← これがトレイルの出発点。 他に歩いている人は誰もいなくて、ちょっとドキドキしてしまった。だって、林の中からクマが出てきてもおかしくないような感じのところなのだ。 |
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このトレイル、左手側はクマが出てきそうな林だし、右手側にはキャニオンが広がっている。 → こんな景色を見ながら歩いているのだが、安全のための柵などはなく、足を滑らせばそのままこの渓谷に転落してしまいそうな感じのトレイルだ。 キャニオンでは 38キロに渡って、→のような黄色い岸壁が続いていて、この峡谷の深さは300〜460メートルにもなる。 何千年もの間、岩盤を通る温泉の気体が、岩の鉱物と混ざり合い、岩盤の色を黄色や赤、ピンクへと変えていった。 イエローストーンの名前は、この黄色の岸壁が由来となっているのだ。 そして、ロウワーフォールズの滝つぼを、ほぼ真上から見れるポイントに着く。 音も水の多さもすごいもので、大迫力。 水が緑色に見えるのは、ここに生息する藻のためである。 このトレイル、多少のアップダウンはあるけど、きちんと整備されていてとても歩きやすいトレイルだ。 アーティストポイントから、アッパーフォールズの駐車場までゆっくり歩いて45分くらいだった。 クマは出なかったけど、リスが目の前を横切っていったり、鳥が囀っていたりして、なかなか気持ちのよいトレイルである。 途中から、ロウワーフォールズの下までいくUncle Tom's Trail(アンクルトムズトレイル)がある。こちらは、300段の階段があり、けっこうきついらしい。 |
● ひとくちメモ アーティストポイントの駐車場脇からでている、サウスリム・トレイルは誰でも歩くことができる手軽なトレイルです。 道もきちんと整備されていますが、小石や砂利が滑りやすいので注意しましょう。(私は一度、滑って転びました ^^;) |
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