イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間
2004年7月18日その1 |
本日のルート ウェストイエローストーンの街から、西門を入る。 マディソンを右折し、オールドフェイスフルへ。昨日、周れなかったところを訪れ、ウェストサムのピクニックエリアでランチ。 午後からは、隣接するグランドティートン国立公園へ。 |
今朝はちょっと雲が出ているけど、まずまずのお天気だ。朝8:00にホテルを出発。 この季節のイエローストーンは、朝から日中にかけてはとてもいいお天気で青空なのだが、夕方からは雲が広がってくることが多いのだそうだ。 |
ヘルガが川沿いで車を停めた。指差す方をみると、白鳥が2匹ゆっくりと泳いでいた。 これは、Trumpeter Swan (トランペッター・スワン)。日本名ではナキハクチョウというらしい。 一時は絶滅の危機に瀕したほど、とても珍しい鳥なのだそうだ。 その名は、トランペットのようなけたたましい鳴き声からきている。 |
エルクの群れに出会った。 ここで見たエルクのお母さんの首には、無線機がつけられていた。 生態調査のためのもので、発信機をつけたエルクを見るのは、かなり稀らしい。 生態系を調査するのは大切なことだし、その調査結果が動物たちの暮らしをよくするものだとしても、やっぱりかわいそうな気がするよね。 エルクの赤ちゃんは、本当にかわいい。ぴょんぴょん跳ね回るその姿は、まさしくバンビちゃんって感じ★ → はお母さんエルクなのだが、子供を見失ってしまったようだ。「ミューミュー」と鳴き声をあげて、子供をさがしている。 大丈夫かな・・ってドキドキしながら見ていると、道路の向こう側で子供が姿を現した。 そして、お母さんが道路を渡ろうとしているところである。 しかし、この場所は、公園入り口から車で数分というところ。入り口近くだし、朝なので、園内に向かう車がかなり走っていた。 本来なら、動物が道路に出ている場合や、道路を渡ろうとしている場合は、車は停止するか、安全を確認しながら徐行しなくてはならない。しかし、ここを通っていく多くの車は、スピードを緩めることなく、そのまま通り過ぎていく。 お母さんエルクは、道路を渡れずウロウロするばかり。反対側からは、子供が飛び出してこないかと思わず心配になる。 この状況を見かねたヘルガは、行き交う車のドライバーに「Slow down!」と叫んでいたが、なかなか埒があかない。 ついに車を降りて、道路で交通整理を始めちゃった。ちょうど、その場にいた、自転車のオバサンも逆方向の交通整理をしてくれた。 おかげで、このエルクの親子は無事再会を果たすことができたのだ。思わずため息をつく私たち・・・あ〜っ、よかった。 もうそりゃー、感動の場面だったよ。嬉しくて二匹ともぴょんぴょん駆け回ってね。まるで、ディスカバリーチャンネルか、ディズニーの映画を見ているようだった。 |
「行きたいところがあったら、遠慮なく言ってね」というヘルガにリクエストして、まずは、Biscuit Basin (ビスケット・ベイスン)向かう。 ベイスンっていうのは、「プールや間欠泉などの集まっている場所」のことを指すのだが、このあたりにはかなりのベイスンを見ることができる。 ここは、オールドフェイスフルから3マイルほどのところにある。 ビスケットベイスンのトレイルは、約0.5マイルほど。 ここでのお目当ては、何といってもSapphire Pool(サファイヤプール)。 その名の通り、ブルーのすばらしさと、透明度の高さで有名なプールなのだ。 でもね、この日は雲が多くて、このプール本来の美しい色は出ていなかったのが残念。 他にも、ジュエルガイザー、シェルガイザーなど、ユニークな間欠泉が集まっている。 |
次は、昨日もいったBlacksand Basin(ブラックサンドベイスン)へ。 とてもステキな場所だったので、もう一度見たかったのと、どうしてもフィルムカメラで撮りたかったからだ。(昨日は、デジタルカメラでしか撮ってなかったの) でも、ここも雲がでていたせいで、昨日のように美しくは見えなかった。やっぱり、お天気は重要だね。 ダンナの熱烈リクエストで、Morning Glory Pool (モーニンググローリープール)を見に行くことにした。 イエローストーンにある数多いプールの中でも、最も有名なプールだろう。しかし、モーニンググローリーまでは車で行くことができない。 一般的には、オールドフェイスフルガイザーからのトレイルで行くのだが、ヘルガが「いい抜け道があるのよ♪」と教えてくれた。 その抜け道は、ここブラックサンドベイスンから行くルートだった。 駐車場の前の道路を横切ると、そこがトレイルの始まり。確かに、トレイルの標識が出ている。でも、ボードウォークもないし、きっとここにトレイルがあるなんて、観光客だとわからないだろうな。 ここからのトレイルは、ボードウォークはなく、地面の上を歩くようになっている。とても気持ちのよいトレイルなのだが、誰も人がいないっていうのは、ちょっと怖いかも。 クマがでてもおかしくなさそうだしね(笑) トレイルに沿って、やはりたくさんのプールが点在している。。 これはPunchbowl Pool(パンチボールプール)。 パンチボールって、パーティの時などにフルーツパンチなどをいれるガラス製のボウルのこと。 まさしく、そんな形をした温泉なのである。 このそばで、ヘルガがオオカミの糞を見つけた。もうカラカラ乾燥していて、形も残っていないようなものなんだけど、中に小さな白い骨があった。「これは、多分、地リスのお尻の骨だよ。」と教えてくれた。 このあたりにオオカミがいるんだ・・・そう思うと、胸がドキドキしてくる。 イエローストーンを訪れた一番の目的はオオカミに会うことだったんだもの。 でも、残念ながらオオカミとのご対面はならず、糞だけの出会いとなったのでした(泣)。 |
● ひとくちメモ 有名なモーニンググローリープールへは、オールドフェイスフルガイザーからのトレイルが一般的です。が、私たちが通った抜け道は、ブラックサンドベイスンから行くものでした。 驚いたことに、人が誰もいないトレイルでしたが、いろいろなプールが点在していたり、リスが走り回っていたりして、とても快適なトレイルでした。 ブラックサンドベイスンからモーニンググローリーまでは30分くらいだったと思います。 できるなら、事前にこのあたりのトレイルマップを入手しておいたほうがいいでしょう。 |
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