イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間



2004年7月18日その2



Morning Glory Pool (モーニンググローリープール)は、イエローストーンにある数多くのプールの中で多分一番有名なプールだろう。
しかし、そこを訪れる人は驚くほど少なかった。
ヘルガがいうには、車が入れないので、このプールを見るためにはかなり時間がかかる。
なので、グループツアーではまず来ないし、小さな子供や年配の方もあまり訪れないようだ。

モーニンググローリープールは、1880年代に、アサガオの花によく似ているとして名づけられたプールである。
中央がブルーで、外側に向かうに従って緑・黄色・オレンジと、色が変化していくプールは本当に不思議なものだ。
思わず吸い込まれそうな感覚さえ覚えてしまうほど。




このモーニンググローリープールは、このユニークな形と、色の美しさで人気のプールとなったのだが、実際にはかなり厳しい状態にあると言えるらしい。
それは、ここを訪れる心ない人々が、プールの中へコインやごみ、缶などを投げ込んでしまったのである。
長い年月の間に、プールの中には何トンものゴミが投げ込まれたのだそうだ。
ゴミの破片は、プールの水循環に悪影響を与え、熱のエネルギーが急速に失われていった。その結果、温度が下がり、バクテリアの生態系に影響が現れてきた。
そう、プールの色が徐々に変わってきているのである。
以前は、アサガオの周囲にだけ生息していたオレンジや黄色のバクテリアが、中央部分にまで広がってきているのだ。
今では、内部の清掃が行われているが、一度壊れた生態系は、そう簡単に元に戻るものではない。
できることなら、この美しい姿をそのまま残していって欲しいものだと思う。





モーニンググローリーを見た後は、ヘルガの勧めにしたがって、このままオールドフェイスフルまでのトレイルを歩くことにした。
ヘルガは来た道を戻り、ビスケットベイスンに車を取りに行って、オールドフェイスフルで待ち合わせることになった。
オールドフェイスフル周辺はUpper Geyser Basin (アッパーガイザーベイスン)と呼ばれ、実に多くの間欠泉やプールがあるのだ。
右がGrotto Geyser  噴出中のCatfish Geyser

コーン型のGiant Geyser
ガイザーだけでなく、プールの種類もたくさんある。


オールドフェイスフルガイザーが、このトレイルの終点だ。周りでは、昨日同様、多くの人がガイザーの噴出を待っている。
私たちもヘルガに「噴出を見てくるね」と伝えて、ガイザーのところで噴出を待つ。
昨日は、ここに着いた時にちょうど始まっちゃってて、あたふたとガイザーのところに行ったときには、もう終わりかけてたから、ちょっと欲求不満の私たち。
今日はしっかり見れそうだわ。


10分くらい待っただろうか。
予測時間よりちょっと遅れて、オールドフェイスフルガイザーが噴出を始めた。
あ、はじまった・・と思ったら、みるみる高くなっていき、白い水蒸気とともに、ものすごい量の湯が噴出されている。

ここは、かなりの人で混み合うので、噴出時間の少し早めに行って、場所を確保しておくことをオススメする。
特にベンチはあっという間にいっぱいになるので、注意しましょう。



● ひとくちメモ
オールドフェイスフルからモーニンググローリーへ続くエリアはアッパーガイザーベイスンと呼ばれ、実にたくさんの間欠泉やプールを見ることができます。車では入れませんが、ボードウォークが完備されているのでとても歩きやすいです。
ビジターセンターには、主要な間欠泉の噴出時間予想がでているので、チェックしていくと、すごい場面に出会えるかもしれません。
オールドフェイスフルから、モーニンググローリーまで、さっさと歩けば30分ちょっとでいくと思いますが、途中、写真を撮ったり、噴出を見ながらだと1時間以上はかかります。
また、帰りは、別なルートを通ってくると、往復違ったものを見ることができます。往復で2〜3時間くらい見ておいたほうがいいかも。夏は暑いので、飲み物を持っていくことをオススメします。

また、たくさんのプールやガイザーの写真を撮るのですが、あとになると何が何だかわかんなくなっちゃう。
各ガイザーには名前が表示されているので、デジカメならその名前も一緒に撮っておくとあとで便利です。

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