イエローストーン&グランドティートン国立公園 7日間



2004年7月18日その3

今日のランチは、ピクニックランチ★ヘルガの提案によるものだ。
昨日、ホテルに入る前に「明日はピクニックしましょうよ。食材は私が用意しておくわ。」と言ってくれていたのだ。
イエローストーンには、たくさんのキャンピングテーブルが設置されている。自然の中で食べるランチは、また格別である。
ヘルガが買ってきてくれたものは、パン、ソーセージ、ハム、チーズ、スモークサーモン、トマト、マヨネーズ、マスタード、フルーツ、ポテトチップスなどなど。そして、クーラーボックスには冷たいビールも♪
材料をスライスして、あとは各自好きなものをサンドイッチにしていただくのだ。
紙皿やプラスチックのナイフ&フォークなど、ピクニックに必要なものは、すべてヘルガが用意してくれていた。
「レストランやカフェテリアはいつも混んでて、値段も高いでしょう。待ち時間も長いしね。ピクニックランチなら、待たなくてすむし、カフェテリアのサンドイッチより、フレッシュで絶対においしいわよ。」とヘルガが言っていたが、本当にそのとおり!
何の変哲もないサンドイッチだけど、これがめちゃめちゃおいしくて、大満足のランチだったのでした。(誤って、ランチの画像を消してしまった・・泣)




イエローストーン国立公園の中には、3ヵ所のContinental Divide(大陸分水嶺)がある。
分水嶺というのは、水が別れて行く所という意味である。そして、ここより東側に降った雨は大西洋へ、西側に降った雨は太平洋に流れていく。
・・・といわれても、普通の道路脇にこの標識があるだけで、特に感激があるわけでもないんだけどね。






さてランチの後は、グランドティートン国立公園へ向かう。
グランドティートン国立公園は、イエローストーン国立公園の南門をでて、10キロほどにある「全米で一番美しい国立公園」と呼ばれるところだ。
ロッキー山脈の山々が青い空に向かってそびえ立ち、その麓には美しい湖が点在する。そしてゆったりと流れるスネークリバーと、どこまでも続く針葉樹の森。確かに、どこを見ても雄大で美しい景色が広がっている。。
立ち枯れた木々が連なるイエローストーンとは全く違った風景なのだ。


まずは、Jacson Lake Ladgeへ立ち寄る。
ここは人気のリゾートロッジであるが、エントランスを入り、2階に上がったところにあるロビーからの眺めがとにかくすばらしい。
大きな窓からは、マウントモランが正面に見えるが、それはまさしく絵画を見ているような美しさなのだ。

この時、ロビーにはたくさんの観光客がいた。このロッジの宿泊客だろうか。
この美しい景色を眺めながら、本を読んだり、談笑したりしてゆっくりと時間を過ごしている。
グランドティートンは、観光に忙しく動き回るより、この美しい風景を見ながらゆったり過ごすというのが、ぴったりなところのような気がする。

ロビーからつながるテラスに出てみよう。

ロッキー山脈の山々が連なっている 目の前に広がる湿地帯はムースの生息地だ


目の前に広がる美しい景色に思わずため息が出てしまう。こんな景色を見ていたら、時間の経つのも忘れてしまいそうな感じである。


目の前に広がる湿地帯は、ムースの大生息地で、100頭を越すムースが暮らしているのだそうだ。ヘルガのフィールドスコープで、数頭のムースを見せてもらった。でも、あまりに遠すぎて写真は撮れなかったけど。
そのかわり、かわいい地リスちゃんに遭遇!
リスってすばしこいし、近くによるとすぐに逃げちゃうから、なかなか写真が撮れなかったけど、この子はお食事に夢中だったのか、ソロソロと近づいても逃げなかったの。
もう、そのプリティさにまいってしまった私なのでした。
リスってお花を食べるんだね。知らなかった・・。

ちなみに、グランドティートンの動物事情だが、ここにはグリズリーは殆どいないそうである。ブラックベアはたくさんいるらしいけど。
他に、エルクやオオカミも生息しているそうだが、ティートンでは残念ながら姿を見ることはなかった。




ジャクソンレイクロッジを後にし、ジャクソンホールハイウェイを通る。
雄大なすばらしい景色がずーっと続くので、気持ちのよいドライブコースである。
途中、数ヶ所にビューポイント(展望台)があるので、車を停めて外に出てみるとよいだろう。
写真を撮ってみるものの、おもいっきり逆光のため、残念ながらいい写真が撮れなかった。なので、ヘルガに「明日の午前中に時間があったらもう一度ここに来たいんだけど。」とお願いしておく。


さあ、今日の宿泊地であるジャクソンに向かいましょう。
グランドティートンからジャクソンまではすぐだと思っていたけど、思いのほか時間がかかる。雲行きがだんだんあやしくなったと思ったら、ジャクソンに着く前に雨が降り始めた。
雨足はどんどん強くなり、ワイパーを全開にしても、前が見えないくらいのひどい雨。
それでも何とか無事にジャクソンの町に到着〜♪ 車窓から見るジャクソンの街は、西部劇の面影を今に残すなかなかすてきな街だ。ホテルにチェックインしたら、街をぶらぶらしてみよう。
・・・と思ったけど、肝心のホテル(っていうかモーテル)がなかなか見つからない。あちこち探し回るけどそれらしきものは見当たらない。あちこち迷ってやっと見つけたモーテルVirginian Innは、なんと中心地から歩いて軽く30分はかかるであろうという場所にあった(泣)。
チェックインをすませて部屋に入る頃には、雨は一段と強くなり、とっても外を歩ける状態じゃない。タクシーを呼んだとしても、街をぶらぶらするのさえ大変そうだ。
ということで、夜のおでかけは中止。

今回の旅では、泊まりはすべてモーテルと呼ばれるところであった。しかし、建物的には1階がロビーとレストランで、客室は2階より上という、いわゆるホテルのような作りのところばかりだったのだが、このVirginian Innはまさしくモーテルそのものって感じ。
客室は平屋造り。部屋のドアは駐車場に面していて、ドアをあけるとそこはすぐ外の通路なのだ。ドアには鍵が3つついていたけど、ここはアメリカだし大丈夫かしらってちょっと心配になった。大きな窓があるけど、カーテンをあけておいたら外からまる見えなのよねー。
でも、部屋もバスルームも驚くほど広く、快適だったけど。

このモーテルには、レストランも併設されているので、夕飯はそこですませようと思ったけど、なーーんと運が悪いことにレストランお休み(泣)
周りにはレストランなど何もなさそう。仕方ないので、部屋にあったデリバリーのメニューをみてピザを注文することに。
さすがアメリカサイズ。ふたりで半分でちょうどいいくらいだった。




● ひとくちメモ
イエローストーンを訪れるなら、是非、お隣のグランドティートンも訪れてみてください。近くにあるけれど、全く違った風景が楽しめます。
もし、グランドティートンから入る場合は、ジャクソン空港がゲートシティとなります。
地球の歩き方をみると、ジャクソンからグランドティートンまでは車で20分って書いてあったけど、これ絶対ウソ!1時間は楽にかかりましたもん。
グランドティートンは、駆け足で周るより、トレッキングやラフティングなど、その地に身をおいてゆったりするのがオススメです。できたら園内に2泊できるとベストかも。
園内のロッジは、イエローストーン同様、早めの予約が必要です。

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