ケニヤ撮影旅行13日間




2004年4月25日その1

いつものように6:00集合。でも、このロッジアンボセリ・セレナでは、早朝からロビー脇のテラスでコーヒーをいただくことができるので、ちょっと早めに部屋をでる。
熱いコーヒーとおいしそうなパウンドケーキを手に、椅子に座ろうとしたらサバンナモンキーの親子にパウンドケーキを取られちゃった。(泣)
このテラスには、野生のサバンナモンキーがうろうろしている。彼らのお目当ては、お客の食べ物。見事な早業で、食べ物を盗んでくれる。なので、ここに行かれる方はちょっと注意してください。
愛嬌たっぷりの姿はかわいいので「ちょっとくらいなら・・」って思いがちだけど、野生動物にえさを与えるって言うのはやっぱりよくないことだから。

さて、朝のサファリに出発だ。

アンボセリ国立公園は、アフリカゾウの自然生息地としては東アフリカ随一だそうで、滞在中にもずいぶん多くのアフリカゾウを見ることができた。
ゾウは、10〜20頭くらいの群れで生活している。森の中をねぐらとしているが、日が昇るころになると餌を求めて森からサバンナに移動してくる。そして日が沈む頃には、森に帰っていくという生活だ。

朝イチで会ったゾウファミリー。子ゾウさんがかわいい♪
ゾウは群れでサバンナを歩いているんだけど、先頭を歩くゾウは群れの中でも年のいったメスなんだそうだ。
そして、ボス格のゾウは群れの一番後ろに位置しながら進むのが一般的だそうだ。
進路を決めると、決して曲がることなくまっすぐまっすぐ歩いていく。

サファリカーのドライバーは、早くこの進路を見極めて、車をゾウの通り道のすぐそばへと移動してくれる。
だから →みたいな位置でゾウの行進を見ることができる。車のすぐ前をゾウの大群が横切っていくのだから、そりゃー迫力満点だった。
動物園で見るゾウのイメージは、のんびりゆっくりって感じだけど、歩くスピードはかなり速い。

間近で見るゾウは本当に大きい。
そりゃそうだ。5〜7トンもある陸上最大の生物なんだから。
こんなのが、車に突進してきたらミニバンなんてあっという間にひっくり返りそうよね。
そして、そんな大きなゾウが耳を広げて威嚇なんてしようものなら、怖くて心臓どきどきモノだった。
でも、ゾウの目はやっぱり優しくて、それをみると何だかほっとするような感じがする。


アンボセリ国立公園は、どこまでも平坦な土地が広がっている。
360°地平線が途切れることはない。そして、その地平線は直線ではなく湾曲していて、地球が丸いということを物語っている。
地平線のすぐ上から、青い空と白い雲が広がり、目に入ってくる景色のほとんどが空だった。
とにかく空が大きくて、感動的な景色だった。

 
アンボセリでは、ゾウのほかに、カンムリヅルをよく見かけた。その名のとおり、頭にきれいな冠羽を持つ鳥だ。
この冠羽が強い日ざしのなかで一段と鮮やかに見える。

過去からみると、今年はとにかく数が多いようだ。たいていは、2羽のペアで一緒にいる。
動物園ではおなじみの鳥だし、昨年行ったハワイのホテルでは、庭に放し飼いにされていた。
でも、空を飛ぶのを見るのは初めて。
羽を広げると、2メートルを超えるくらいの大きさになる。





 

前方で、何台もの車が止まっているのが見えた。こんなときは、何か大物がいるのだ。
私たちの車も急いでその場へ向かう。木の陰はチータが座っていた!
アフリカにきて、初めて出会う肉食獣にかなり興奮気味の私たち。
アンボセリでチータを見れるって、かなり珍しいことらしい。




ちょっと車の位置を変えてもらうと、なんと可愛い赤ちゃんチータの姿が見えるじゃない♪
「かわいい〜っ♪」って、思わず声に出てしまう。私の顔はヘラヘラと緩んでいくのが自分でもわかる。
本当にぬいぐるみみたい♪いくら見てても全然飽きないのだ。

この赤ちゃんチータ、しばらくすると木の陰に隠れて見えなくなってしまった。どうやら、親チータが子供を隠したらしい。
後で聞いたのだけど、近くにハイエナがうろうろしていたのだそうだ。ハイエナって、ライオンやチータのおこぼれで生きているってイメージが強いけど、親が目を離した隙に、ライオンやチータの赤ちゃんを襲ったりするのだそう。
このサバンナで生き抜くって言うのは、肉食獣も大変なんだね。


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