ケニヤ撮影旅行13日間
2004年4月26日 その2 実を言うと、この日の私の体調はサイアクだった。 お腹を壊しているとか、熱を出したとか、そういうことは全くなかったんだけど、とにかくだるい。体に力が入らない。 多分、旅の中日ということで疲れがどどどーって出てきたんだと思う。考えて見れば、こちらにきてからずっと睡眠不足の日が続いているんだもの。 朝は、集合時間に遅れちゃいけないと思うと、4時頃から目が覚めているし、夜はなにやら忙しくて寝るのが12時近くになってしまう。緊張感からか夜中に何度も目を覚ます。 そんなツケが今頃来ているのかもしれない。本当なら、無理をせずにサファリをパスして、ゆっくり寝ていればいいのだろうけど、せっかくこの地まで来ているんだもの。今日はどんなすばらしい光景を見れるかと思うと、やっぱり無理をしてしまう。 でも、サファリに出ると、元気になるから不思議なものだ。 「ヴォッヴォーッ。ヴォッヴォッ」と大きな鳴き声が聞こえる。 水草のなかから、カバが大きな姿を現した。 カバは夜行性なので、昼間は水の中で過ごし、夜になると陸に上がって草を食べるのだ。 大きなその図体に似合わず、とても臆病で神経質な動物だ。 この後も、またすぐに水に潜ってしまった。 スティーブが突然車を止めたので、「なにごと?」って思った。彼の指差す地面を見てみると、フンコロガシが道を横断中だった。 サバンナには、大きな動物ばかりではなく、こんな小さな命もあるんだね。 車に轢かれなくてよかった〜。 自分のからだより、何倍も大きな糞の塊を、上手に転がして進んでいく。なんともユーモラスなその姿。 思わず「がんばれ、がんばれ」って応援したくなった。 フンコロガシは、この中に卵を産みつけるのだそうだ。 |
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夕方に出会ったゾウの群れは、泥あびをしたのか、どのゾウも全身泥まみれだった。こんな大きな動物なのに、どうやって泥あびするんだろ? |
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この日の夕方には、ラッキーなことに、キリマンジャロがその姿を現してくれた。 今までも、その頂上が見え隠れすることはよくあったんだけど、ここまで見れたのは初めてだ。 ヘミングウェイの短編小説「キリマンジャロの雪」の舞台はここアンボセリである。 ヘミングウェイはこの地で、ハンティングを楽しんだのだとか。 |
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陽が落ち始めた。 昨日、行けなかった場所へサンセットを撮りにいこうと車を走らせていると、一頭のゾウを発見。 夕日のなかに浮かび上がるゾウのシルエットがとても美しくて、車を停めてもらう。 今日の朝日は、生き物たちを目覚めさせ、力を与えてくれるような強烈な印象だったけど、夕日はとても優しい赤色で、すべてのものをふんわりと優しく、暖かく包んでくれそうな感じがした。 まるで、一日の暮らしを終えた動物たちを優しくいたわってくれるかのようだった。 ちなみに、こうして一頭で行動しているゾウはオスだそうだ。 |
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今日のディナーをいただいている時、突然太鼓の音が鳴り響き、ホテルのスタッフ、レストランホールのスタッフや厨房のシェフたちが、陽気なアフリカンソングを歌いながらレストラン内を歩き出した。 何かのアトラクションかなって思っていたら、その列は私たちのテーブルへ・・・。 今日は、ツアー参加者の、じゅんこさん63回目のバースディだったのだ。私たちも何も知らされてなかったのだけど、添乗員さんが手配してくれていたサプライズパーティだ。 大きなケーキを前に、スタッフと私たちで「Happy Birthday」の合唱をする。 じゅんこさん、めちゃめちゃ感激して、ウルウルきちゃってた。 ついでにこの日は、旦那さんとの39回目の結婚記念日なんだそうで、ご夫婦いっしょにケーキカットとなったのでした。 二人ともニコニコで、すんごいうれしそう。 旅の途中に、こういうお祝いがあると、本当に嬉しいだろうね。なんだかすんごくうらやましくなっちゃったわ。 |
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