極楽バンコク5日間


2003年10月18日(土)その3

ワット・プラシー・サンペット
3人の王を祀った仏塔
ここはアユタヤ遺跡群の中で、最も大きなお寺ワット・プラシーサンペットである。
15世紀に建てられたこの寺はアユタヤ王朝時代、現在のエメラルド寺院と同じように王室の第一級の寺院であった。
釣り鐘の形をした仏塔はスリランカ形式。バンコクのワット・プラケオはこの仏塔をモデルにしたものだそうだ。
有名な3つの仏塔は、いずれも王様の遺骨を納めるために建てられたものであり、寺院の周りにある多くの仏塔は、王室の遺骨を守るために作られたものと言われている。
しかし、1767年にビルマ軍によって寺院ごと破壊されてしまった。かつては、高さ16メートルで黄金に包まれた仏像があったというが、ビルマ軍に破壊され、跡形もない。


きっと昔は栄えた寺院だったのだろうが、今は寺院の基礎部分だけが残るのみ。
どんな形をした寺院があったのだろうか。

アユタヤに残る寺院は、豪華で手の込んだ寺院が多いバンコクに比べて、どこか地味で、素朴である。しかし、自然の中で、その荒廃した遺跡が感じさせるものと、時間が混ざったような感覚はアユタヤならではかもしれない。

ワット・マハタート
14世紀に建立された寺院ワット・マハタート。
ここの仏塔は、アユタヤ王朝の中でも一番古い形式のもので、クメール美術の影響があちこちにみられる。

20世紀にタイ芸術局により、発掘が行われ、多くの価値ある仏像や宝物が発見された。
それらは、政府によってチャオサンプラヤ国立博物館に展示されている。



アユタヤの仏像のほとんどは頭がない。
ビルマ軍に攻撃されたときに、破壊されたり、その後泥棒に盗まれてしまったりしたのである。(アユタヤの仏像はとても愛嬌のある顔をしているものが多いため、高い値で売買されたのだそうだ。
朽ちた遺跡と、首を切られた仏像・・なんとも物悲しさが漂っている。

そして、もうひとつの見どころがこの仏頭である。
切り落とされた仏塔が、菩提樹の木の根にしっかり埋まるように収まっているのだ。
なぜ、このようになっているのかは、いろいろな説があるのだが、盗賊が盗んだ頭を木の根のところに隠し、そのまま時が経て現在のようになったというのが有力説のようである。
言葉ではいいあらわせない迫力というか、不気味さが伝わってくる。
アユタヤ遺跡の中で、唯一この仏塔の周りだけが、縄で囲われていた。
尚、この仏塔と一緒に写真を撮りたいと思ったら、必ずしゃがんで、自分の頭が仏塔より低い位置にくるようにしなければならない。
近くには、係員がいて、厳しく注意される。タイは仏教の国。くれぐれも失礼のないように。

観光が終わったあと、バスは猛スピードで船着場へと向かう。クルーズ船の出航にはぎりぎり間に合った。
バスに乗っていた人のほとんどが、ここで船に乗り換える。
残ったのは、私たち含め7人。途中でランチを取り、バンコクへ戻る
今日のランチ
タイ料理のセットランチ。これに前菜、トムヤムクン、デザートの果物がつく。
一般的に、タイではご飯におかずをのせて食べる。
こうすると、パサパサのタイ米がとてもおいしくなるのだ。おかずは煮物や炒め物が多い。
食事が終わると、そのままバンコクへ戻る。
高速道路をでるとまたまた大渋滞。今日は、ワールドトレードセンターの周辺は交通規制で車が入れないのだそうだ。
そのせいか、市内の幹線道路も渋滞がひどい。
APECに出席するVIPがバンコクの空港に到着してから、ホテルに向かうまでは、その道路が通行止めになるのだそうだ。
高速道路もVIPの車が通るときには、一般車は通れないらしい。ホテル着は16:00頃だった。

帰りのフライトは22:30。ホテルの部屋は18:00まで使えるので、シャワーを浴びたり、荷造りをしたりして過ごす。
お迎えが来るのが19:30だから、その前に何か食べに行こうといっていたのだが、あまりお腹もすいてないし・・ということで、夕飯は空港についてから空港についてから食べることにして、とりあえずホテルのバーでビールを飲んで時間をつぶす。
4日間なんてあっという間だね。楽しかったね。また来たいね・・。

空港へは特に渋滞もなく、順調に到着。免税の手続きがあったり、残ったバーツを使い切るために、早めに中に入ることにした。
ちょっと小腹もすいてきたから、何か食べたいしね。
しかし、ここで予想しなかったことが・・。出国審査をすませてしまうと、フードコートがないのだ。飲み物を売っているスタンドは何ヶ所かはあるのだが、麺とかご飯物を出すお店はない。ケンタッキーフライドチキンがあったけど、あんまり食べたいものではないし・・。
こうなれば、機内食までがまんだな・・とスタンドのコーヒーを啜りながら考えていた。
しかし、機内に入ってみると、APECのVIPフライトのため、離陸は45分も遅れるとのアナウンスが・・。うう、お腹すいたよ〜。
45分遅れて、離陸した飛行機。ようやく食事にありつける・・と思ったけど、深夜便のお食事は、ロールサンドがひとつだけ(泣)
寝る前だから、お軽い食事なのね、きっと。
深夜便に乗られる方は、ちゃーんと食事をすませておきましょうね。

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