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TOUCH&FEEL


〜 第4回 〜 2007.10.27 Sat

「 映画『象の背中』 」

◇要約版◇

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(タイトルコール / 男声)

MIKI IMAI... TOUCH&FEEL


 こんにちは。今井美樹です。今週も心地よい時間と音楽をお届けします。今井美樹「TOUCH&FEEL」。

 今日の1曲目は、シモーネ で「アウワ・ラブ・イズ・ヒアー・トゥー・ステイ」。「我が恋はここに」。




♪ SIMONE 「 OUR LOVE IS HERE TO STAY 」







 今井美樹がお送りする「TOUCH&FEEL」。今週ご紹介する情報は、いよいよ今日から公開になります、映画「象の背中」。このタイトルが印象的ですよね。象はね、自分の死期を悟ると、その群れから離れてね、自分の死に場所を探すんだそうです。

 このお話の主人公は、48歳の、藤山幸弘という、バリバリ働く素敵な男の人なんですけども。ある日突然、余命宣告をされるんですね。「あと半年」だと。

 それをきっかけに、今まで逢ったいろんな大切な人たちに出会って、自分なりの、別れを、告げていきたいと。自分で、遺書を、それぞれの人たちに渡していきたいという想いから、行動を始める、そういうストーリーなんですけども。

 この藤山幸弘という男性が、どういうふうに生き抜いたかっていうことが主軸にあって。そこで、彼が今まで出逢ってきた人、それから、最期を迎えるにあたって、家族でまたさらに絆が深まっていくんですけども。

 藤山幸弘さんと出逢っていくいろんな人たちに対して、幸弘さんはね、どれもこれも本当に真摯なんですね。真摯に向き合っている人なんですよ。

 だから、いろんなことがあるんですけど、でも、最終的にやっぱりこの人はどこかで、「仕方ないよね」っていうふうに許せてしまうようになる。この藤山幸弘という人が、すごくチャーミングな人として、生き抜いたっていう。ある意味ではそういうお話だとも思っています。

 いろんなお話が、そこに丁寧に丁寧に組み込まれて、紡がれています。だから、性別も年齢も関係なく、いろんな立場の人たちが、いろんな役柄に「スコン」と自分をはめながら、見ていただけるんじゃないかな〜と思う映画になってます。

 ちょっと重たいテーマではありますけども、観終わってくださったときにね、きっと何か心の中にあったかい気持ちが、生まれてくる映画だと思ってます。ぜひ、観ていただきたいなと思ってます。




♪ MCHEMISTRY 「 最期の川 」




 「象の背中」の主題歌になっております。ケミストリー で「最期の川」聴いていただきました。


 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今日は、今日から公開になります、映画「象の背中」のお話をしておりますが。

 私が、なぜか参加させていただいておりまして。(笑) 「いったいなぜ私なんだろう」っていう感じもありましたけれども。美和子さんを演じることができたことは、すごくよかったな〜と思います。

 彼女は、家族の中で、お日様であることを、自分に課してるっていうか、そういう女性なんじゃないかと思うんですけども。

 やっぱり、この美和子さんにとって、この幸弘という人は、本当にかけがえのない、素晴らしい人だったから、この人が自分で選んできたんじゃないかなと、私は思ってるんですけども。

 とにかく、私はその美和子さんを演じて、最後に見送るっていうことを家族で決めてからの、数か月の短い時間の中での、この家族の絆の描かれ方は、本当に幸せそうで、明るくて、お日様が似合っていて。だからこそ、ものすごく切なくてね。辛い気持ちになっていく、(笑) そんな撮影だったんですけども。

 余談になりますが、その重たい状態では家(うち)に帰れないんですよ私も。(笑) だからね、撮影所から帰るときはねぇ、「おつかれさまでした〜」って言って美和子さんの、着ぐるみ(笑)を脱いだら、帰りの車の中で「ごめん、ちょっと爆音でかけてくれる〜?」なんて言いながら、(笑) 車でその頃ず〜っと聴いていたね、アース(EARTH)のベスト盤をね、もうグルグルに(笑)何回も何回も、大音量でかけながらね、一度美和子さんとさよならして、(笑) すごくアッパーな気持ちになって、家(うち)に帰るというね。(笑) 日々、そんなふうになっていました。

 全然話は飛びますけど、そういった意味でも、やっぱり私はいつもいつも音楽にね、助けられてるな〜なんて思った、そんな夏でしたね。

 じゃあ、今日最後の曲を聴いていただきたいんですけど。私が爆音で毎日毎日聴いていました アース のベスト盤の中から1曲、聴いていただきたいと思います。アース・ウィンド・アンド・ファイヤー で「シャイニング・スター」。




♪ EARTH, WIND & FIRE 「 SHINING STAR 」




 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今週ご紹介した「象の背中」。その主人公は、残された時間が設定されてしまったことで、最期のさよならまで生き抜いていくわけですけども。

 「時間」ってどんな人にも、限られていてね。それが、長かったり短かったりもあると思うんですけども、でもやっぱり自分の時間は、自分で選んでいくことで、「うん 自分で選んだことだから」って思えるって、そういうことってあるんじゃないかなと思います。

 私自身も、学ぶべきことが多かったし、本当にたくさんのお土産をもらったっという感じだったし。まぁ、どんな状況でもね、どこかにきっと、いくつか本当に選択肢っていうものがあって、自分でね、挑戦するとかそういう気持ちを持って、自分の時間を、人生をつくっていくっていうのは、本当に大切なんじゃないかな〜と改めて思いました。

 私は、「やろう」と決めてからは本当に、自分で選んだこの選択肢を、いかに、出逢ったものが、花を開かせていくのかっていうことに、すごく集中していたんですけども。

 自分で思ってたよりも、おおらかな花を咲かせることができたことが、うれしいな〜と思っています。


(タイトルコール)

MIKI IMAI... TOUCH&FEEL





 今井美樹がお送りしてきました「TOUCH&FEEL」。いかがでしたでしょうか。

 何度も何度も、しつこいようですが、今日から「象の背中」公開になります。また感想をお聞かせください。楽しみにしています。

 ここで番組からのお知らせです。11月16日金曜日に、東京丸の内の、丸ビル「マルキューブ(MARUCUBE)」にて、公開放送を予定しています。番組では、「祈り」をテーマにしたポエム・リーディングをやってみようかな〜と思ってます。

 みなさんからいただいたポエムを、私が朗読いたしますので、どんどん応募してください。

 さらに、公開放送のプレミアムシートに、10組20名の方をご招待いたします。応募は、お葉書でお願いいたします。あて先は、郵便番号102-8080 TOKYO FM「今井美樹 プレミアムシート」係まで。住所、氏名、年齢、職業を忘れずに書いて送ってくださいね♪

 締め切りは10月31日消印有効になってます。当選者の発表は11月10日までに、番組からインビテーション・カードが届きます。お楽しみに。

 来週もこだわりの音楽とともに、心地よい時間をお送りいたします。番組では引き続きみなさんからの情報、私へのメッセージなど、たくさんお待ちしております。

 それでは、素敵な週末を。今井美樹でした。バイバ〜イ♪




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