要約版と詳細版 | ◆詳細版◆ TOUCH&FEEL TOP |
←第7回 | 第9回→ |
MIKI IMAI... TOUCH&FEEL こんにちは。今井美樹です。今週も心に響く音楽を選んでお届けします。今井美樹「TOUCH&FEEL」。 街のきらめきに心が揺れる季節。今日のキーワードは「ロマンティック」。1曲目は、エミリー・シモン で「デザート」。 今井美樹がお送りする「TOUCH&FEEL」。ときはすでに11月の後半。この季節になると、どこの街角もクリスマスに向けて、イルミネーションが輝きだして、ロマンティックな雰囲気に包まれますよね。先週の 丸の内「マルキューブ(MARUCUBE)」のツリーもね、すごくきれいでしたね。 今週の「ロマンティック」というテーマなんですが。「ロマンティック」という言葉をね、調べてみたの。そしたらね、こう書いてありました。「ロマンティックとは、空想的で、現実を離れ、情緒的で甘美な様をいい、そのようなスタイルを好むことをいう」。 「クラシックのプレーンに対し、ロマンティックはデコラティブ、装飾的である」。こうやって実際に調べてみると、ビジュアル的にね、非常に情熱的だったり、装飾的だったりって。 たとえば、映画の「マリー・アントワネット(MARIE ANTOINETTE)」。私ね、まだ映画は観てないんですけど、ああいう、全てにおいてデコラティブな感じ。何か日常のものよりも心が「ふわっ」と花が開くとか、「ふわっ」とやわらかな気持ち、すごくあたたかいとか。 リアリティーのものよりも、ちょっと夢見心地なもの。この季節になると、このイルミネーションとかそういうものが、本当にロマンティック気分を沸き立たせてくれるじゃないですか。 ここにひとつ情報がありましてね。この「ロマンティック」というと、私たちが日常の中で、わりと無意識にやっていることって、ほら、キャンドルとかさぁ、そういうものって、最近みんな上手に使ったりしてるけど。 電気じゃなくて、敢えてキャンドルの光、少し赤い色の揺れる炎っていうのが、非常にロマンティック・ムードを、すぐに演出できやすい感じのアイテムだと思うんですけども。 パリにあるねぇ、世界最古のロウソク店。そのお店の名前は「シール・トゥルドン(CIRE TRUDON)」というんですけども。1643年に創業なんですって。もう360年以上も続いている老舗なんですけどもね。教会はもちろんですが、貴族とか王室などとかの御用達の高級店なんですって。 1階2階は普通のキャンドル・ショップなんですけども、地下は石造りになっていて、やっぱり18世紀風の演出になっていてね。さっきの映画の「マリー・アントワネット」で使われたロウソクは、全てこのお店のものなんですって。 そういう意味でも、私たちでも日常の中で、ロマンティック気分を味わいたいときって、キャンドルを上手く使うと、非日常の世界にトリップさせてくれると思うんですけど。 テイク・シックス で「ビゲスト・パート・オブ・ミー」お送りしました。 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今週はロマンティックな気分をくすぐってくれる、そんな音楽をお届けしております。 さっきパリのお店の話が出ましたけれども、そういえば冬のパリにねぇ、行ったことを思い出したんですけど。すごく寒いときでねぇ。襟元に毛のついたコートを「ぎゅうっ」と、襟を「ぐーっ」と立ててね、ベルトも「ぎゅーっ」と締めて、手袋をして、しゃべっている吐く息が白くてね。 そこを、ただ、大好きな人と寄り添っているという。たとえば肩が近くで触れ合ってるっていう、寄り添っていることももちろんありますけど、心が寄り添ってるとかね。ここにあたたかい何かがあるっていうのが、やっぱりすごく、ロマンティックな気分だったよな〜って、今いろいろ思い出しているんですけども。 ただただ、寒い時間の中をね、ず〜っとず〜っと歩いてねぇ、コンコルド広場のほうまで行ったらねぇ、パリって、よく移動遊園地みたいのがあって、その観覧車がね、ものすごく大きくて、それにイルミネーションがついてて、ゆっくり回っているの。 私、コンコルド広場ってなぜかすごく好きなんですけども。あそこにすごく大きいその観覧車が、キラキラ光っている。だから、道は全然わからなくても、そこを目指していくと、あそこがコンコルド広場だっていうのがあるので、そこを目指しながらただただ歩いて。 途中でちらちらと粉雪が降ってきてねぇ。やっぱり恋をしているときっていうのは、何でも映画のワンシーンみたいに(笑)感じてしまうので。今でもね、非常にはっきりとそのときの光景はね、覚えています。 そういう非日常的な、ロマンティック気分を味わうっていうのは、なかなかない感じではあるんですけども、でもこういう寒い季節って、本当に空気が冷たく張りつめているから、空がすごいきれいだったりするじゃないですか。 私も、うちの夫もそうなんですけど、結構ね、お互いに好きな空、特に、たとえば夕方の景色でもそうだし、雲とかもそうだし、夜になって煌々と月明かりに白い雲がかかってるときもそうなんだけど。 下で私が何か片づけとかやってると、「ねぇねぇ君が好きな空だよ」なんて言って教えてくれて。2人で屋上に上がって、ブランケットに(笑)くるまって「寒い!」って言いながら、「うわぁ〜。。。きれぇー!」とか言って。「寒ぅ〜い」とか言いながら、ただただ空を見つめてたりすることが、たまにあるんですけども。 空を見るためだけにその時間があって、1日の中のほんのちょっとの時間でも、その時間を過ごせるっていうのは、すごく幸せだなと感じる、ロマンティックな瞬間だと思っています。 やっぱり若いときに感じるロマンティックさとね、こうやってだんだん歳を重ねてきてからのロマンティックなものって、多少違うんじゃないかと思うけど。 今、私が思うのは、何かを見て、何かを感じて、すごくあたたかい、やさしい気持ちになれるっていうのは、ロマンティック気分満載な感じが(笑)しています。みなさんはいかがでしょうか。 ブライアン・フェリー で「ウィル・ユー・ラブ・ミー・トゥモロー」、お送りしました。 今井美樹がお送りしている「TOUCH&FEEL」。今日はロマンティックな音楽をお届けしてまいりましたけれども。いかがでしたでしょうか。 これから12月に向けて、街がロマンティックになっていくわりには、実はみんな、何かと忙しくて、(笑) ロマンティックなんかに浸ってる暇がないっていうのが、現実だったりもしますよね。クリスマスの準備、プレゼントを買いに走る みたいな。(笑) でも、だからこそほんの一瞬ね、ロマンティックな気持ちに浸るっていうことで、本来の(笑)「ロマンティックな時期を、ロマンティックに過ごしたいのよ〜」っていうことを、忘れないっていうかね。(笑) ロマンティックを味わうために奔走する、っていうことに陥りがちなところを、ちょっと自分なりのロマンティックな気持ちでね、初心を忘れないようにしながら、(笑) 乗り切ったりできるのかもな〜と思ってます。 ロマンティックっていう感覚は、いろんな感情をちょっとだけやわらかくしてくれるような、そうですね、たとえば、疲れたときに食べたくなるスイートみたいな。そんなものなのかな。そう思うとやっぱり、ロマンティックって、スイートなことなんですねきっと。 MIKI IMAI... TOUCH&FEEL 今井美樹がお送りしてきました「TOUCH&FEEL」。いかがでしたでしょうか。 私はですね、ブルーノートのライブも無事終わり、これから12月25、26日の、六本木のスイートベイジルに向けて、準備を進めている ところです。 それこそ、私なりのロマンティックを、みなさんにお届けしたいなと思ってます。いらっしゃる方は、ぜひ楽しみにしていてください。 それでは、来週もこだわりの音楽とともに、心地よい時間をお送りします。番組では引き続き、みなさんからの情報、選曲テーマ、そして、私へのメッセージなど、たくさんお待ちしています。 メッセージは、「www.tfm.co.jp」こちらのほうへどんどん、送ってください。 それでは、素敵な週末を。今井美樹でした。バイバ〜イ♪ |