ラン子の 〜スキンダイビング〜  (2007/06〜10) 


人には学習能力ってーモノがあると言いますが・・・・(^^;;
体質ってモノは、そう簡単に変わるモノではありませ無!!
そこで、いかに苦しまずに過ごすかを、自ずと考えるようになるモノです(よね?)
まさか、こんなに海に通うコトになろうとは・・(笑)もうビックリ! ナニが私をそうさせた??(^^;;
私が行くと言えば、インストラクターの方がビビるに違いない。っつーか、何しに行くんだ???って感じかな?(^_^ゞ
そんな後ろめたさを感じつつ、何度も波酔いした結果・・・・・
海歴3年目にして、初めて波酔い無し!!ってーのを体験しました(バンザーイヽ(^◇^)ノ)
もー 元気で海にいるって、こんなに楽しくて驚きです〜   (当たり前のコトを、初めて知る・・・)
ホントに感動しました!

そ こ で 

その、波酔い対策ラン子流。日記に書いておこうっと。とても簡単。
簡単で、当たり前のコトなんだけど、やってみたら、当たり前じゃなかった。
やっぱり、チョット考えて、チョットだけ努力の海モードスイッチが必要でした。



プロローグ:波酔いレベル

きっと、波に弱い人は誰もが「自分は悲惨」と思っているかも(笑)
私も、かなりひどいと思う・・ってか、私みたいな人は、もう諦めてやめるんじゃない?
とりあえず、スキントレは、海に出て
2回も潜ったらぜーはーし、あとは我慢。
休憩まで耐えられるか否かを不安に思うのみ。
中途リタイア普通。隠れて吐いたことアリ(^^;;
東海汽船は油断すると酔うので、速攻寝ます!
しかも、イルカ船においては、
吐かずに乗ったことありません(TOT)
最初の15分が勝負!
のレベル(^^;;でした。(あえて過去形^^)






体力と、酸素濃度は、スキルアップすれば、当然消費量が減っていくわけで、右も左もわからんビキナーは必要以上にガンガン消耗するわけです。


だから、上手になることは、楽しく潜るための最短距離・・と思いきや、
すぐ気持ち悪くなって、練習が出来ないわけで・・・ 
スキントレ・・したいのにできない・・ と、鶏が先か卵が先か状態(^^;;;
なので、下手くそな波酔い体質の、体力温存法と体調の整え方は、
自然と探すようになるわけですよね♪





**そのいち:胃腸を整える**

毎回酔ってると、酔いながらも余裕が出来るのか?・・・・??
酔ったアトに、かなり空腹なコトに気づいた(笑)
きっと、酔う人は、
一番気を使っているだろう胃腸の状態。私もそーとー気を使った。
朝食。普段、コーヒーだけの私は、かなり悩んだ。
食べ過ぎてもダメ、少なくてもダメ。でも、緊張すると、ナニを食べても消化不良を起こしてしまう><
胃って、なんて正直者なんでしょうね〜
少しの量で、大量のエネルギー補給出来るモノはナニ?いろいろ試しました。
市販のカロリー食品も始めはいいかなと思いました。でも、行き着いたのは、黄金のバナナ!!
やっぱり、スポーツ選手に欠かせない
王者のバナナ!ミルも大好きなバナナ!!
あんたは、エライ!!!

そうそう、前日の夜も気を使います。とにかく精力!ニンニクとか、ウナギとか、焼き肉とか(爆)
力になりそうなモノ、ガッツリ食べます(笑)ただし、いつもより早く食べて早く寝る。とにかく
寝るのは一番大事(^^)

酔ってしまったアトって、ナニも口に出来なくなりますよね。私も、宿で、ナニも食べられずに帰ってきたことあります。
きつかったーーーーぁ!(;^_^A
でも、これで終わりなら、帰って寝れば治るからいいのいいの。海で耐えられれば私レベルはオッケーでしょう(笑)


**そのに: もちろん薬に頼る**

実は、あまり薬を使わない私。
「酔い止め飲んだ?」って聞かれたとき、効くのかい?って感じ(^^;;(役にたったためし無し(-"-))
それでも、飲んだ。けど効かない。どーせ、酔っちゃうんだ(TOT) だから、薬に信頼度が薄い。
でも、とりあえず、暗示をかけるように飲んでおく。
酔い止めと、吐き気止め2種。それに加えて、整腸剤
信用してないとか言いながら、これだけ飲みゃりっぱ(笑)よっぽど困ってるんだ(^^;;
そして、今年から食後に
消化剤を追加。これがかなり効果があったように思う。
きちんと食べても、胃がスッキリしてるって、当たり前のコトを確保しておく必要がある。
薬嫌いの私が、これだけ信仰に走るなんて、スバラシイ!
言っとくけど、これもちろん海の日だけの話ね(^-^)/


**そのさん: いよいよ海!**

〜ウエットスーツ〜

初めて着たとき・・・ と言うより、着るときですね・・
「ホントに着れるんですか、これ?(^^;」って言うほどきつかったのは、誰もが思うでしょ?
それを、
うんしょうんしょと着るんだから、すでに体力の9割は使いますよ!
でもって、ファスナー全部閉めたら、
窒息死寸前っ(-。-;)
うーん・・・ こんなどこもかしこも締め付けられた上に、体力は底をつき、酔うための条件が早くもそろったって感じ?(笑)
もしも2度目があったなら、ウエットスーツを新調しようと心に誓い、まさかの2度目があったので、新調しちゃいました(^◇^;)
「自分のスーツは苦しくないよ」って聞いていたのに・・・

そんなのうそだ(シクシク)

やっぱ、くるしーーー!!
それでも、2度目がある方は、スーツ作っちゃいましょう♪愛着とやる気が出てきます!
たとえ吐いても、5回は着てやるぞ!って!(笑)

それから〜
素直な私は、ファスナーを全部閉めなくちゃいけないと思っていました。
ちゃんと着れなくて、ファスナーを閉めきれないと、なんかいけないコトしてるようでした。
でも、いいの。苦しかったら、ファスナーを閉めきらずに、少し下げていーんだーーー これ快適(^^;;;
ただし、水が入ってくるので、冷たい思いをしてもいい場合。私は、寒がりなので、これはダメ×
でも、苦しいのもツライので、
首下1cmの妥協・・・ 


〜くち呼吸〜

意外や意外、シュノーケル呼吸は非常に苦しい><

普段、ナニも考えずに鼻で呼吸しているので、急にあんな煙突くわえて多量の空気を吸い込むなんて、かなりのストレスです。磯遊びや浜辺では、楽々使っていたシュノーケルなのに、、沖合では命綱。
そう思うだけでも、酸素消費量がかなり違うはず!潜ったアトにゆっくり大きく深呼吸したいのに、一気に空気が入りすぎる。とにかく呼吸できることが苦しい。海の下も上も苦しいなんてあり??
どんどん体力も消費して、酔いMAXへのカウントダウン始まり><
気づけば私は、舌を上顎に付け、弁として空気の挿入量を調整。少なくとも、
喉に直接風が当たるストレスは解消。これは、考えたわけでもなく、自然とやってた。常にやってるわけじゃないけど、苦しいときほどやってる感じ。(リラックスしてるときは、ナニに対してもストレスを感じないから)
浜辺で使ったときは、こんなストレス全くなかったのに、やはりスキンダイビングはスキンダイビングなのだ!呼吸一つも練習と経験が必要なのね〜


そして、顔を出せば、ついついジタバタ・・・・
でもって、その体制で下を向く・・・
これ、タブー!!ダメダメ××
ますます気道を圧迫して、胸が苦しくなって、酔いにまたまた一歩近付く(^^;;

インストラクターさんは、常に「ゆっくり」「ゆったり」と言ってくれるけど、
それがなかなか出来ないのが初心者ね(^^;;
だって、沈んじゃうんだモノ・・ いや、沈まないけど、沈みそうな恐怖がジタバタさせるのね(^^;;
これも慣れ。水に慣れるって、こーゆーことナンだなぁ〜・・って、一つ一つに感じていきます。


じゃいったい、どーすりゃいーんだ・・・
と、そりゃ思う。
ぽわ〜んと浮かんで、脱力するのが一番と、誰もが教えてくれる。
それでも、これも力一杯精一杯が初心者(笑)
私は、常に、インストラクターはどこ?船はどこ?仲間はどこ?と、浮かんだままでも酸素フル稼働(^^;;脱力なんて、アドバンスレベル。しかも、波の揺れを、モロ感じてゆ〜らゆら〜〜(TOT)
それでも、こんなコトも水に慣れると言うことなんでしょう。
この脱力が出来たとき、自然に体力温存(あるいは回復)の術が身に付き、酔いまでの時間が少し遠ざかりました!!岩にしがみついたり、陸に上がらなくても何とかなるようになった!
海に魅せられたら、酔いにめげずに何度もトライ!これだけでも身に付けば、かなり楽になると思います。実感。


〜どーにもならない寒さ〜

私は、とても寒さに弱い。寒いのキライ!冬は冬眠に入ります(マジ)
海に入って、「寒い」と感じただけで、体温がどんどん奪われ酔いに向かうのがわかります、マズイ!!
そのうち手がしびれてきて、一度潜っただけのぜーはーが、どんどん激しくなってしまいます。
寒さ対策として、フィンソックスとか、厚手のグローブとかアドバイスを頂きました!ユトリが出次第購入予定(^^;;
しかし、私の気温水温の対応キャパが、
あまりにも狭い!!
この寒さに、少しでも耐えるためには、それなりの体力を付けるしかないな〜〜と、こればかりは痛切に感じました。

**そのよん:海のための陸**

〜ストレッチ&エクササイズ〜

体が固い私は、両足を伸ばして座るのが困難(お恥ずかしい(^^;) これって、俗に言う、“骨盤が寝ている”ってヤツです。
イルカ船上で、スーツを着て前屈姿勢で座っているのは、胃を圧迫して、船酔い中もさらに苦しい!!酔いの相乗効果だ(笑;)
骨盤を定位置に戻し、下がっている内臓をあげ、前傾姿勢を楽に保てるような柔軟性を少しでも・・・・・
と、簡単ストレッチを始めました。いろんなストレッチの中から選んで、ホントに簡単ストレッチにしました。毎日続けるのが目的の一回3分!
一週間マジメに続けられれば、習慣になりますね。たとえ3分でも習慣になるまでは大変だけど、効果は少しづつ出ている気がします。
それから、ジムでエアロビとかヨガ。そしてプール。好きなことを少しづつ、飽きないようにエクササイズ。
結果的には、それほど体力向上の運動をしているわけではないのですが、少しでも筋力体力アップに繋がればと地味に継続中。
海のお陰で健康的に体を動かすようになり、それがまた海で生かされるのが実感できて、またまたやる気になっちゃうワケです(^^)
現在、筋力アップの前に、脂肪が異常に減ってしまい、「遭難したら間違いなく死ぬのは一番先」と言われ、
それ、ますます寒さ直撃じゃん!と、アセリ中(^^;; 冬は、たっぷり脂肪で被われるんだけどな〜〜

〜趣味のスポーツ〜

私が、海のために体を作ろうと思ったのはある人の趣味に対する姿勢を見て。
海や山が趣味となれば、ジムやプール、テニスやゴルフと違い、頻繁にいけるモノでもやれるモノでもナイですよね(一般人)
彼女は、50歳を過ぎてから山に魅せられ、登山が趣味になりました。仕事しながら、そうそう最高峰の山へ行くコトは出来ません。
普段は、国内の山へ行き(=スキントレーニング)、年1〜2回世界を目指す(=ドルフィンスイム)。
チョットだけ似ていませんか?
しかも、彼女も高山病に悩み(=波酔い)、楽しいだけの時もあれば、苦しく死ぬ思いをすることもあります。天候にも左右されます。
ますます私の海の状況と重なりました(スケールの大きさは、かなり違いますが・・(^^;;;)
違うのは、オフの姿勢。彼女は、山登りのための体力づくりをしていたことです。
こんなコトは当たり前と、さらりと流せることのようで、実際、身近で話を聞いていると、
他人事が自分事として目覚めるんですよね。
とても刺激を受けました。
そして、スキンダイビングは、スポーツなんだと改めて実感。
練習すればするほど楽しくなる、自発的スポーツなんですね!
もしかして、すんなり出来ていたら、こんな事は感じなかったかも知れないし、一度で満足していたかも知れません。

**そのご:まとめ・・なんちゃって**

こうして書いてみると、やっぱり全部誰もが知ってる当たり前のことだらけ。
私もきっと、聞けば「そんなことわかってる」とつぶやいてしまいそうです。が!
それを
実践して、実感できるのに、3年。私は、もっとかかると思っていたので、意外に早くてうれしかった。
だって、3年と言っても、シーズン中に何回海に行けるかな?
ほんの数回しか出来ない私だけど、、毎年ゼロに戻っているんじゃないンだなぁ〜
海が好きなのに、波酔いしてしまうと悩む人、多いと思います。
体調不良は加速度的に酔いを誘います。体質が変わらなくても、酔うまでの時間を稼げればいいのだ!
そして、酔えば、飢えと寒さが襲ってくる。そう、遭難の時と同じですね。私、何度も遭難しました。。。
飢えを避け、少しでもわずかでも寒さに耐えられるように海モードにセット。
私も、つまりは、上記のように体調を整えても、なおかつ好条件が重ならないと、元気に終わりを迎えることは難しいです。
だけど、
克服できるんだ〜ってコトが、わかっただけで感動!波酔いの同志、諦めないで!の、エールを送りたいーー! 



エピローグ:これから

イルカの魅力だけで、ここまでは来れなかったと思います。

初めてジャックナイフで、す〜〜っと水の中へ落ちたときの感触。それが“スキンダイビング”と出会った瞬間だと思います。この感触、もう一度体験したい!これがめげずに通った理由。
そして、その先に大好きなイルカがいたら最高!!!
これが目標となり、練習も大好き!人が一回の練習で拾得することを、ワンシーズンかけてやっと何とかなるくらいカメだったけど(^◇^;)
それがあったから、もしかして続けてきたのかな?

そして、海って、それだけでは出来ません。
人との出会い。
こんな私を、長ーい目で見てきてくれた方達がいるからこそ、できたこと。
お仕事とは言え〜大変だったと思いますよ〜〜〜(^^;;; 感謝!
はじめは、ゲストの方に迷惑をかけてはいかんと、「誰もいない日」狙いだったけど、
いつか、バディや海の仲間と楽しく潜れたらいいな〜〜〜と、思えるようになれました。
そして、いつの日か、海中写真を撮りたい!イルカを撮りたい!(これは夢) 水深は3mでいいんだ(笑)
スキルアップが出来ないウチは、カメラを持つことは自粛して、自分の目に焼き付けていこうと思います。
さー そんな日が来るまで、海に行くんでしょうか、アタシ???(^-^)


Introduction