いろんな事情

<病気事情>

ミルのカルテ1:臼歯の異常 〜その後の経過

ミルが臼歯の異常を発見されてから、もうすぐ2年になろうとしています。
食事療法が、その後どうなったのか、歯の問題はどうなったのか、
なかなか纏めるに至りません(^^;;;;
お陰様で、深刻問題に発展はしていませんが、定期的な診察を必要とされています。
そして、3〜4ヶ月に一度は、歯をプッチンされているのが現状です。
きっと、絶対大丈夫と思ってたのにーぃ.............ザンネン(^^;;


*食事療法その後の巻*

前述したとおり、わたくし、飼い主は、頑張って、ミルの食事改善をしました(えへん)
そして、前述したとおり、ペレットを1%以下(ミルの場合、一日に約20g以下)にした時は、明らかに牧草の量が増えました。
しかし・・・
体重測定をする度に、獣医さんからは、もう少し痩せるように言われます。
私の中には、大きな疑問が湧いてきます。
痩せてくるのは、結果。牧草主体の結果であって、目的ではありません。
なぜ、体重を指標にするのか・・・?
ペレットは、どんどん少なくなり、もちろん野菜や果物は、当の昔に消え去り、ついにはペレット「ゼロ」状態にまで追い込みました。
私にしてみれば、これは、断腸の思い・・・ かなりつらかったです。
牧草だけの生活です。ここまでするのには、半年の月日がかかりました。
そして、ここに来て、避妊問題も浮上し、ついには避妊への決断もするに至り、ますます痩せるようにお達しが来ます。
げろげろ〜〜〜(汗)

牧草だけの食生活になり、ミルの体重は、少しづつ減少・・・(いいんだか、わるいんだか・・(^^;;)
なのに、牧草の量は、もう増えることはありません。これがめいっぱいの限界と悟ります。

野生のうさぎがスリムなのは、野草や枯れ草、枝や木の皮といった食物が主成分のため。
それを理想とするならば、体重が指標になるのも分かる気がする。
でも・・ペットなんだよーー もう、野生に戻れない、戻さないうさぎなんだけどーーー・・
と、ちょっと泣きを入れてみたり。(苦笑)

避妊を決めたときから、栄養面・免疫面を考慮し、ペレットの再開をしました。
何たって、迎え撃つのは、手術。全身麻酔だからねー
量的には、数えるほど・・・・一日、ホンの10粒ほどだったでしょうか・・・
私たちの至福の時でした。ものすごい勢いで飛びかかるミルを見ると、泣けてきたりもした(とーいめ・・・・)
現在、牧草リミットを見極めた(と、思う)私は、影響がない程度に、ペレットをあげています。
量としては、一日に、10g(約0.5%)位かな。夜だけのおやつ気分。
昔、器に入れて、「ごはんだよ」とあげていましたが、今では、必ず手渡し。
野菜や、果物など、おまけがある日は、ペレット減量orナシ。
体重ではなく、あくまで「歯」の為への愛情です。牧草の邪魔にならないように・・・
もちろん、羽目をはずす日だって、ありますよ(笑)ニンゲンと同じ、油こってりが欲しくなる日があるでしょ(^^)
じゃなきゃ、やっちゃーいけません(^^;;;


*振り出しにもどすの巻(異常の発見から、約半年後)*

ミルが、避妊手術をする際、せっかくの全身麻酔。
臼歯があぶないっ!のであれば、切っていただくようにお願いしました。
わざわざ、麻酔をしたり、痛い思いをしないように、この時とばかり、採血もお願いしました。
ペレットを削除した食生活でも、血液検査は正常。ついでの臼歯は、平らになりました(^^)
もう、怖くない。振り出しに戻ったわけだから、ここから、これだけ、牧草ショリショリしていれば、そうそう伸びたりしないだろう・・・
なんて甘い考えは、即排除されることに・・・
抜糸の時に、ミルの歯をのぞき込んだ獣医さんは、「わっ(伸びるの)はやっ!!」と、驚愕しました(T.T)

気を許すことなく、牧草だけの食事が延々続くのであった・・・・・

ラン子の見解: ミルは、奥歯の横スライドがヘタクソなんだ!なーー・・くっそーぉ(T.T)


*初めてのプッチンの巻(異常発見から、約一年後)*

病院へ行く度に、ミルの歯は「ぎりぎり」と言われ続けてきました。
ギリギリとは、尖っているけど、顎や舌には、悪さをしないギリギリセーフの状態と言うことです。
「見るたんびに、切りたくなるわ〜」と言う獣医さんが、いよいよ「切るかっ!」と言いました。なぜ?
やっぱり、このままでは、危険だから?それとも、尖り方が徐々に悪化してきたから?
私には、(これ以上、どーしろってゆーの〜??)という、不安と、憤りを感じ、
臼歯の異常が、「不正咬合」という呼び名に変わりました(涙)

けれども、その治療の手際を見て、とても安心したんです。くりっとひっくり返して、あっとゆー間のプッチン(^^)
ミルは、ふがふが言う暇もありませんでした(^^;
獣医さんは、覚えていないでしょうが、ミルの歯は、絶対麻酔無しではムリだと言ったんです!
でも、手前の歯?だったのでしょう、その鮮やかな治療に、「これなら、削ってもらった方が、ミルのためかも」と思えたのでした(^^)
そして、発見から、一年近く頑張れたミルと私を誉めてやりました(自分で)(笑)
これからも頑張ろうね(^^)


*臼歯と付き合うの巻(異常発見から、約二年目)*

一度、削り始めたら、ミルの歯は、伸びたらプッチン!と言うことになりました(^^;;
その期間、だいたい3〜4ヶ月。お陰様で、深刻な状態には至らず、定期的な診察を受けています。
ちょっと言うなら、初めは、2本、そして、3本、4本と、削る歯の数が増えていくこと・・・・・・
左右の下顎2本づつ削られているのが、今後どうなっていくのか心配です。
また、いつか麻酔の世話が必要になるかと思うと、それも不安です。
個体への侵襲は、寿命に繋がりそうで考えるとコワイのだ・・・
かと言っても、できることは、牧草への執着のみ・・ なんともやるせないですね〜
後は、歯削りのストレスに負けない精神と、麻酔に侵されない体力。
前者は、私のうさぎ、大丈夫!後者も、私のうさぎ、大丈夫!・・・ でしょっ??(^^;;;;


*ラン子の悩み、そして葬ったこと*

ミルの食事を牧草のみに切り替えていくときに、ホントに考えさせられたことがあります。
もし、明日ミルが死んだら・・・・・
「こんなコトなら、もっとおいしいモノを沢山あげれば良かった。ペレットや、野菜を好きなだけ食べさせてあげれば良かった。大好きなモノを、思い切り頬張らせてあげたかった」と泣くだろう・・と。
だから、ペレットを減らすことには、とても抵抗があり、罪悪感もあり、葛藤があり、寂しく切ない気分でした。
ペレットを削除することに否定的アドバイスも受けました。ありがたく受け止めながらも胸にはグサッとナイフ(T.T)
そんな私の気持ちを支えたのは、獣医さんの一言。
「干し草を【おいしい】と思える子になって欲しい」でした。

ニンゲンも、日本人なら、白米がないと生きていけません(笑)
でも、それほど好きじゃないヒトもいるし、「白い飯さえあれば、おかずが無くても平気」と言うほどのごはん好きもいます。
ミルも、牧草があれば平気?と思えるほど、牧草好きになって欲しいと、願うことにしました・・・・
そして、考えることをやめました。
ミルの牧草交換は、朝晩の一日2回。
「ミルちゃん、ゴハンだよ〜」と、手に持っているのは、山盛りの牧草。
その牧草に飛びかかり、ミルは、一時間でも、二時間でも食べています。食べ続けています。
私が動くたびに、(もっとおいちいごはん?♪)と、足下をクルクル回ります。
そんなときは、ケージの中の牧草をかき集め、牧草を触っていると、戻ってきてまた牧草を食べ始めます。
私が手にしているモノが「おいしいモノ」
ウチに遊びに来てくれたうさ友さんが、ミルの体型をホントに誉めてくれました。フンの大きさを誉めてくれました。
今までの苦労が報われて、なおかつ健康を保っていられることを、本当に嬉しく思いました。
わずかなペレットや、野菜は、そんな私たちへのご褒美。膝の上で少しずつ、二人で味わう至福の時(^^)
ミルのとびきり笑顔、おいしい顔を見るのが、とってもうれしいひとときです(^^)


03/07/05記



*追記*

ミルがなんでも食べる子で助かりました(^^;;
なんだかんだ言って、貧乏ひまナシの私には、ペレット代は助かるし、うさぎのための野菜の後処理には困らないし、
タマのご馳走には狂って喜ぶので、えらく可愛く映ります(笑)
こんなコトしてても、お腹を壊したり、ストレスでふてくされることもなく、ケナゲに健康でリッパです。
これが、下痢して売れ残っていた子?(^^;;
今後の課題は、安い牧草に満足していただこう(笑)
好物を取り上げるみたいでつらかったけど、
それでも、食べてくれるって嬉しいし、ありがたいです。
食べない子、あるいは食べられない子を持つ飼い主さんの苦労はいかばかりかと・・・・

飼い主とうさぎの組み合わせは、神様が上手に選んでいると思います。
うさぎにどんなことが起こっても、それをクリアできる人の元にいると思う・・・(私はこれ以上できないぞ>ミル)
選ぶ道は沢山あるけど、進む道はひとつしかないですよねー
私は、「決めたら信じる」が信条・・なんだけど、後悔と落ち込みは定番のセットメニュー(T.T)あぅ〜
だから、いっぱい悩んじゃうけどさ、自信も持とうね(^^)>・・・っと、自分に言い聞かす(^^;;ぽりぽり

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