いろんな事情

<病気事情>

<病気事情・ミルのカルテから>
これは、飼育本や、専門的なことよりも、ミルが実際に患った事による経験からのお話を書こうと思います。
発症の発見から、治療の経過を追っての報告です。お陰様で、ミルは大きな病気もなくすくすく育ってくれました。
そして、飼い主に教えるかのように、病気とは言えない小さな事で、悩ませてくれます。
だからこそ、これは、
「元気な我が子」と、暮らしている方に、是非読んでいただけたらと思います。


ミルのカルテ1:臼歯の異常

01/11/03:ラン子ショ〜ック!!の巻き
月に一度の検診を、いつも元気にクリアしていたミルが、初めて奥歯の異常を指摘された日。
病気と言えば、病気の始まり。我が子の健康を過信していたわけではないけど、疑っていなかっただけに、
母のショックはかなりのモノ(T.T)ヽ(´o`; オイオイ・・
あちこち不安をぶちまけた後、“このくらいのことで・・”っと、我に返って、ちと恥ずかしい・・(^_^ゞ
ミルを迎えた頃、毎日うさぎの本を読んでいたけど、こんなによく食べるミルに歯の傷害??ほんとか?
何冊も山積みにされている、うさぎ本を、改めて読み返す・・、ふむふむ・・なるほど・・それから・・


臼歯の異常とは

不正咬合には、先天性(遺伝など)のモノと、後天性のモノとありますが、後天性の場合原因としてあげられる第一に、「食生活=飼い主の責任」を問われるわけです。適切な食事を与え、うさぎがそれに答えることによって、不正咬合への悪化を防止できれば幸いです。
どんなに食事に工夫をしても、不正咬合への経過を免れず、獣医の治療を必要とする場合もあるでしょう。その時は、信頼おける獣医の元にゆだねて助けていただきましょう。
そして、それを回避すべく、飼い主としては、出来うることを正しい方法でしてあげましょう。

臼歯の異常は「摩耗異常」が多いそうです。
臼歯は、上の歯と、下の歯をまるで「臼」のようにすりあわせて牧草を食べます。左右均等にすりあわせ、臼歯が「平ら」に摩耗されていれば、健康な歯を保てますが、すりあわせが十分でないと、すり残した部分だけが伸びていってしまいます。そして、その部分が、顎や、舌に当たると潰瘍を形成したり、痛くて食事が出来なくなったりいろいろな傷害が生まれます。
ミルは、牧草をよく食べる(と、飼い主は思いこんでる)良い子です。それでも、手抜き?の摩耗で、すり残しが出来て、「平ら」に削れるはずの臼歯が、斜めになってしまいました。ミル自信になんの症状もない、まさに「早期発見」
とにかく牧草を上手に沢山すりあわせる!事が、唯一の予防となります。



うさ友に泣きつくの巻き
上記しましたが、健康が当たり前の我が子でしたので、こんな病気とも言えない小さいことに、結構なショックを受けまして・・・(^_^ゞ もっと、大変な病気と闘っている方たちに対しても、申し訳なく、恥ずかしい次第であります。
にもかかわらず、沢山の叱咤激励ホントに嬉しく、ありがたく、心強く、
ラン子は、あっちゅーまに頑張る母になれました(^^)ありがと〜♪



古塩うさぎの母さん
が送ってくれました。
USAチモシー一番刈り2種・二番刈り1種
ペレット・おやつの数々です。
ミルはどれもよく食べ、一つも無駄にしていません。
ホントにありがとうございました。

       ミル、早速臭いつけスリスリ→





RUMIさんが送ってくれました。
USAチモシー一番刈り・オーツヘイ
ビックリビワの葉!乾燥パパイヤです。
ミルは、無駄なくおいしく頂きました。
ホントにありがとうございました。

     ミル、盗み食い現行犯→





専門医の指導を仰ぐの巻き
実際にミルの「歯」を見せてくれました。そして、ぎりぎり境界線との診断でした。これからの「牧草上手にショリショリ度」にかかっています。悪化すれば、やむなく削ることが必要になってしまうかもしれません。臼歯は、特別おとなしい子でない限り麻酔をかけて削ります。ミルは、百歩譲っても、麻酔なしじゃ無理です(;^_^A
食事指導を受けて来ました。いかに、牧草を食べさせるか・・・です。


「臼歯」のための食事療法の巻き
1:今までのミルの食事
  10冊本があれば、10通りの見解が示されていますが、ペレットは成長期(5〜6ヶ月迄)は、体重の5%位。その後は3%以下と学習したラン子は、野菜の分を差し引いて、2%位の計算で与えていました。2s以下をかろうじて保っているミルは、一回に約20g、一日約40gと言うことになります。
そして、牧草も計ってみました。朝・晩、牧草も取り替えるので、計りやすいです。
準備するのが約30g(一日60g)。無駄をさっ引いても、
牧草:ペレット=1:1の方式を上回る牧草の量と、飼い主は納得、満足してました。
・・・・ちょっと待て?じゃ、どうやって、もっと食べさせればいいの???

2:専門医の指導
  アゴの骨の発達から、牧草を食べる子であるかどうかは、わかるそうです。その点、ミルは合格でした。
「では、もっと食べましょう。」
ペレットを1.5%まで減らします。
で、3週間後、全く「歯」も「体重」も変化のなかった結果により、「
ペレットは1%に減らしましょう。」
野菜はあげても大丈夫。でも、
チンゲンサイ一枚くらいで充分です。(!o!)えっ!?ホント??それっぽっち・・(T.T)
心配・・と言うか、不安なのは、牧草の量が、なかなかこれ以上増えない事です。スリムにはなるかもしれないけど、毛艶も少し消えました。いくつか違う牧草も試してみました。どれもよく食べてくれます。でも、量は増えません・・
いっぱい、いっぱいなんじゃないかなぁ・・・  報われるといいなぁ・・・ 
と祈りつつ、今日もチョビットのペレットで、我慢。
 
3:食事内容の改善
  実際、指導前後の変化を視覚的に比べてみました。

どのご家庭にもある洗剤用の計量スプーン
7-8分目が、約10g(体重2sに対して0.5%)
一日に×2となります。

改善前 改善後

ペレット約20g

牧草約30g

ペレット約10g

牧草約30g以上


ペレット約20g

牧草約30g

野菜はかなり多め
毎日じゃないけど(^_^ゞ

ペレット約10g以下

牧草約30g以上

葉っぱ一枚ぺらに相当する量を、週一回くらい



考察の巻き ん?・・
  ペレットを2%から1.5%に減らした時は、余り変化が手に取るようには、わかりませんでした。
でも、
1%に減らした時には、明らかに空腹感を示し、牧草を仕方なく?食べ、量も増えたように思います。
勿論、
これが毎日ではうるおいに欠けるので、時々は、果物一片で、スキンシップを図ったり、“野菜の日”を、週一回位作って、いろんな野菜を食べさせてあげます。

ミルの歯は、これ以上悪くならないような気がしています(めでたい飼い主(^◇^;)
ほんの少し、脅かすことで、「食生活を見直して」と、ミルが訴えたような気がしてなりません。
それも、爪切りをさせてくれないばっかりに、月一回病院へ通っていたお陰です。
いろんな偶然も、ミルが作り出してくれたモノです。うさ友も、ミルが作ってくれました。
そうやって、何とかやっているラン子です。

01/12/10

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                           臼歯の異常 その後→



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